2025年4月26日(土)
■礼(れい)重要性
整体法は武道と同じで礼に始まり礼に終わる。礼とは心にあるいものを形に表す手段であり、形ばかりを気にして、心のこもらない礼は、礼とは言えず逆に無礼となる。「親しき中にも礼儀あり」というが、礼を行うことでその場の立場を決め、相手との間合いも適度なものとなる。礼を欠けば整体操法ではない。
■輸気、整体操法を行う構え
正座、立膝、片足立膝、蹲踞(そんきょ)、中腰などの構えがあり、構える時は指先を立て、「死に足」になってはいけない。
■間合い
構える時の相手との距離も重要で自分の息が相手にかかるほど近づきすぎると不快をあたえるし、距離が遠すぎるとへっぴり腰になり気が通りにくくなる。適度な間をとり整体操法を行う時は、自分は実(じつ)を保ち(しっかりして力のある状態)、時には相手を虚(きょ)(不安定な状態)にして行う場合もおある。自分が不安定な状態では、気も通りずらく、相手に安心感をあたえることはできず、むしろ不快をあたえることもある。
■圧の入れ方
整体操法行う場合、相手に手指等で圧を加えることがあるが、指先に力を入れずに力を使わず、角度や身体の使い方を工夫する必要がある。手指が不自然な状態で輸気、整体操法を行っても効果も薄く、自分の手指を傷めかねない。
■調律点への輸気
整体法の急処のことを調律点という。調律点は、先人たちがさまざまな体験の結果、探り当てた急処であり身体のどこかの異常を示す点であったり、身体のどこかの異常を整える点である。
■頭部の調律点
頭部第一調律点
額の髪の毛の生え際のほぼ中央部近辺にあり、身体の過敏反応を調整する急処である。
■頭部第二調律点
目のライン(矢状方向)と耳のライン(冠状方向)が交わる近辺にあり(左右1点ずつ)、感情の動きと関連がある。腹部の臍横と連動することがある。
整体法初級講座は毎年4月に開講となります。整体法を学びたい一般の方、治療家の方、是非ご一緒に勉強しましょう。