2025年4月12日(土)
整体法初級講座1日目 まとめ
■輸気(ゆき)とは
一切の薬、器具を使わずに、誰でも持っている手で相手に気を輸り(おくり)、生命活動を活性化する方法。
■輸気の原点
輸気の原点は、本能の医術である。人間は、自然と歯が痛ければ頬に手を当て、頭痛ければ、コメカミを押さえ、お腹が痛ければお腹を手で擦る。このような行為は、誰に教わるわけでもなく自然と行う。このように昔から触手療法とか手当療法と呼ばれる行為が本能的に行われてきた。人間は自分や周りの人間の怪我や病気を治したり癒したりする本能をもっている。この本能の医術が輸気の原点である。
■輸気の目的
輸気の目的は、痛みを取ったり、病気を治したりすることではなく、身体を整体という状態に導くために行います。その過程で痛みが和らいだり、病気が治ったりしますが、それは身体が整体になり身体の機能が正常に働きだすことで実現します。そして身体を整体に導くために輸気、整体操法を行うことを整体法といいます。
■気とは?
輸入の輸、空気の気と書いて輸気(ゆき)と書きます。気を輸る(おくる)という意味です。野口晴哉先生は、晩年、輸を愉快な愉と記しました。同じものです。気というのは見ることも触ることもできません。しかし感じることができる。人間は、全て言葉で意思疎通をとっていると考えがちですが、実はそれ以外の我々が気ととらえているものを感じあって生活しています。人間の言葉、行動、態度に気が表れていてそれを感じながら生活しています。近くに元気な人がいると自分も元気になったり、近くにくらい人がいると自分もなとなくくらくなります。このように気は感じあう性質があるので、それを利用して気に働きかけて身体を元気にしましょうというのが輸気です。
■輸気を行う上での注意
一番重要なのは精神の集中です。精神の集中は、別の事を考えていたり、何かに思い詰めている時は、行えません。晴れた空に雲一つないような心の状態で行うのが理想です。
自分に不安や怯え、恐怖、気負いなどがあると相手に伝わってしまうのでよくないです。
■実技
漏気法
合掌行気法
後頭部への輸気
脊椎への輸気
目、手足の疲労からくる肩こりへの輸気
整体法初級講座は毎年4月に開講となります。整体法を学びたい一般の方、治療家の方、是非ご一緒に勉強しましょう。