YouTubuを見ていると広告が流れます。僕が興味がありそうな広告が流れるようですが、最近、施術家の広告がよく流れます。
世の中には、すごい先生達がいるようです。その方は、もともとは武術家らしく世界の50種類以上の武術を極めたとかで、その50種類以上の武術を極めるために得た知識の結晶で施術方法を編み出したそうです。
そしてその技術は、誰にでもできるそうで、その症状によって体のある個所をさするだけで不調や重病が治ってしまうらしいです。
広告の動画の内容は、セミナーに参加している人の体験談や症状がある人に先生が施術しbefor aｆterで施術を受ける前は歩けなかった人が、施術後に会場を走り回ったり、それを見ていた方が「わーすごーい」「え～～ゴットハンド」などど叫んでいるようなやつです。そしてその技術を収録した動画を無料で視聴できるという広告でした。
（無料の動画を有料広告で宣伝するという、前後型傾向の強い僕は、ついつい何か裏があるな、などと考えてしまいがちである。）
ほかにもすごい先生方の同じような広告がよく流れるのですが、みな同じような感じです。
その中でも武術の達人がやっているということで上記の広告が僕を引きつけました。なぜなら、僕も一応武道を行っているからです。
しかし残念ながら僕にはセンスもなく努力も足りないので一つの武術でさえ極めることができませんので、いまだに、もがいています。しかも42年もがき続けています。まったくもって情けないです。
また、施術に関してもいまだ極められずに、もがきながら整体法を行っています。きっと僕には、何一つ極めることはできないでしょう。
それが50種類以上の武術を極めた人がいることと、それを公言する方がいらっしゃることに驚きました。
僕が尊敬する極真空手の創始者の大山倍達（おおやま ますたつ）総裁は、生前こうおっしゃっていました。「私は、空手を始めて50年以上経つが、時々朝方、目が覚めた時に自分の拳を握り、自分の拳の握り方が本当にこれでいいんだろうか？といまだに疑問を持つことがある。」
また、整体法の創始者である野口晴哉先生は、ご著書で「いまだ至った人間などいない。しかし至ろうとする思いや行動が至る道に入っていく。」このようなことを書かれていた。
僕は、大山倍達先生、野口晴哉先生には遠く及ばないが、彼らのような心持ちでありたい。
インターネットはじめマスコミの世界では、、名医やゴットハンドだらけである。
あまりそのようなホームページや記事は、はっきり言って見たくなく、見ると「自分もそのような、うたい文句を書かなきゃいけないのかな～」などと思ってしまうので見たくない。こんなに名医、ゴットハンドが多いのに一向に病人が減らない。
また、治療法や薬、診断技術、検査技術なども次から次に新しいものがでてくるが一向に病人は減らない。むしろそれによって病人が増え続けている。
さらに一般の方や民間医療の施術家を対象にあたかも誰にでもできる即効性のある治療法や情報商材を売り込むこともさかんに行われている。
かれこれ30年ほどこの世界に携わっているが、当時から同じようなことが行われている。最初のころは、自分の技術に自信がなく色々とセミナーにも参加していた。
自分の施術技術に自信が持てず、なんとか安易で即効性のある治療法を手に入れたい、その気持ちは理解できなくはないが、いいかげんそのような幻想を追い求めるのはやめにしていただきたい。
人を観る、施術するにはそれなりの訓練や経験が必要である。僕は病院にいたことがあるので医師たちの努力を目の当たりにしている。
早朝、手術後の入院患者を診て回り、その後、外来で患者を診て、午後手術、夕方から夜に病室を回り、そこから夜中に自分の勉強をする。そんな生活を繰り返す。
そこまでとは言わないが、それ相応の努力なしに安易に人の体を施術しようなどと考えるのはやめにしていただきたい。
いや、もしかして自分の考え方が古く、自分の目も腐ってしまい嗅覚もおとろえていて、それらのゴットハンド達は本当にすごい人達なのかもしれない。
でも僕は、生き方を変えられない。世の中に僕のような存在が必要がなくなったのなら、未練なく、もがき続けるのはやめよう。
迷ったときは、原点にもどるのがよい。整体法の原点とは、知識の医術ではなく、本能の医術が根本であり、病気を治すという考え方ではなく、身体を整体に導くことに主眼をおくということである。そうすればおのずと病気がいらない身体になる。僕は、そのことに集中しよう。
船橋全生整体院は、自然な体を愛する人を応援いたします。自然治癒力は、生きていれば誰にでもある力です。それを働かせることの応援をするのが整体法です。身体のことでお悩みの方はご来院ください。
船橋全生整体院 電話予約 047-423-0652
LINE 
(LINE無料相談）
メール mailto:info@e-seitaiin.com
ホームページ http://e-seitaiin.com