2022年7月9日(土)
輸気法講座2日目
野口晴哉先生が中心となり、療術の名人達によって体系付けられた整体法ですが、その時に以下のことが決められたようである。
■知識の医術ではなく、本能の医術が原点である。
■病気、病名を相手にせずに、身体を整えることに主眼をおく。
よって輸気を行う時は、これを忘れてはならない。
本能の輸気は、知識ではなく痛い場所や気になる場所に手を当て、手で呼吸するようにし中の動きを感じ変化があれば手を離し、違う場所が気になれば、そこに輸気をする。これが誰にでも行うことができる本能の医術であり、整体法の原点である。
そこから少し知識を導入して、先人達が探り当てた急処(整体法では調律点という)に輸気をすることを取り入れて本能の輸気と併用して行うと身体も整いやすくなる。
調律点とは、身体のどこかの異常を知らせる反応点であったり、身体の異常を整える治療点であったりする。
■腹部の調律点
腹部は主に消化器系の臓器を内在し、女性においては生殖器も内在していて、誰もが約10か月お腹の中にいたことがある場所であり、その名残がお臍である。
そのような重要な臓器があるのにもかかわらず骨で覆われていなく、体表から身体の内部の状態を知ることができる唯一の場所である。
整体法の腹部の調律点は、内在している臓器と睨めっこして胃袋に輸気するとか腸に輸気するとかが主眼ではなく、その人の身体の状態を観るために輸気を行う。
人間が健康であるという定義は難しく、医学では画像や数値に異常がなければ健康だと思われがちだが、画像や数値に異常がなくても具合の悪い人は沢山いるし、逆に今まで何も具合が悪くないのに検診で大きな病気が見つかり、入院するとどんどん病人になっていく人も多い。
整体法では、腹部の第一調律点、第二調律点、第三調律点がそれぞれ虚、沖、実という状態ならその身体は、元気だと観る。たとえ症状が強く出ていても腹部が上記の状態ならあまり心配はないと観る。逆にあまり大きな変動が起きてなくても腹部が上記の状態でない場合は、気をつけなければならない。
腹部に輸気を行う場合、相手の呼吸を観て、呼吸に沿って触らなければならない。特に着手の時に触れ方を間違うと、腹部の虚実(きょじつ)の判断が難しくなるので注意が必要である。
■実技練習
腹部の押し方、呼吸に沿って押す練習1
腹部の押し方、呼吸に沿って押す2
腹部第一調律点への輸気
腹部第二調律点への輸気
腹部第三調律点への輸気
腹部第一、第二、第三を続けて輸気
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