訓練した者だけが命拾い | 【日刊 ノボちゃん】

訓練した者だけが命拾い

10月某日、都内のオフィスビルの避難訓練に参加してきた。

 

実際に頭にかぶってみた防災頭巾(内側ポケットにマスク)

よくあるように、代表者だけが訓練して、仕事がある人はそのまま執務というタイプだったが、私の場合、手を挙げて参加した。

小中高までは避難訓練は全員参加が必須だったけどなあ。

そういえば、大学では避難訓練はなかったなあ。
(田舎で低層の建物ばかりだったからかもしれない)

大人になってからも実家の町内の防災訓練で消火器を使ってみたり、職業訓練校で防災の日に全員で錦糸町近くの防災施設で煙からの脱出、揺れる部屋を体感したり…。


訓練って絶対に経験しておいたほうがいい

 

東日本大震災の際、テレビ局では1カ月前くらいに大がかりな災害報道訓練が実施された。

 

土曜日だったが、別チャンネルを稼働させ、ヘリも飛ばして、テロップの発注なども実際に行われた。

 

そのおかげで、大地震が起きても、”ああ、練習通りだな”と落ち着いて行動がとれたのだ。

 

オフィスワーカーさん大集結

普通の人は、マンションや会社のどこに消火器があるか知らないし、いざ消火器を手にしても開栓して噴霧できますか?

阪神大震災は自分ごととして考えられなかったが、東日本大震災ではビルごと揺れて、防火シャッターが閉まる、スプリンクラーが作動して水浸し、階段の壁がひび割れという現実を体験した。


その前に、ニューヨークの同時多発テロだ。
2001年のことだったらしい。

後年、日本のテレビで、飛行機が突っ込んだワールドトレードセンタービルの脱出劇を再現していた。

あのビルは攻撃されてすぐに全壊したわけではなく、しばらくは建っていて、ビルに働く従業員は階段を使って下に向かっていたそうだ。

ただ、全フロアから人が出てきたら階段が混雑するのは当然で、その様子を再現していた。

それを見ていたら、混雑した階段を下りていく練習しておかないと避難は無理だと悟った。

その後、2004年頃、会社員最後に勤務したのは官庁と国会議事堂の近い日本プレスセンタービルだった。

オフィスは2階だったので、最悪、窓ガラスを割ってでも飛び降りられる高さではあったが、マスコミが入るビルはテロリストに狙われるのではないかと日々おびえていた。

当然、そのビルの避難訓練も真剣に参加したものだ。

 

ダイソーの掲示板は不良品のお知らせがズラリ、大丈夫か?

今回参加した訓練の参加者は1,000人ほどだったそうだ。

本来はビル内に5,000人はいるとか。

最近は在宅勤務なども多いので全員出勤ということも少ないが、逆にたまたまの訪問客もいるだろう。

5分の1でも、群衆と呼ぶにふさわしい人々が集まった。

それを目視で確認しただけでもよかった。

本当の災害時はこの5倍の人間が出てくる。
広場が阿鼻叫喚になること必至。

初めて、防災頭巾も手に持った。
(小学生だと、全員椅子に防災頭巾をかけていて、理科室や家庭科室にも持って移動する)

 

もういいかげん南海トラフは来る!と災害トイレグッズ購入

問題はやはり階段だった。

高層階の人は低層が詰まっていて下りるに下りられない。

それ以前に、階段室への扉も人が埋まっていて、開けられないのだった。

 

校閲マダムとしては…

アナウンスが、ライブと録音、英語と日本語で放送されるのはいいいが、「地震が起きた」「火災が発生した」が混在していた。

(プレスセンタービルも外国人が多く、2カ国語放送だったと思い出す)

 

これはハッキリさせないと避難方法が変わってくると思われる。

最近、イマーシブシアターといって本番、本物さながらの芝居を交えたテーマパークが流行っているが、リアルな防災体験シアターがあるなら、何千円か払ってでも行きたい。

手順を訓練した人しか本番では行動できないから命は助からないんですよっ!


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