分析ツールを利用する際に | e-Patent Blog | 知財情報コンサルタント・野崎篤志のブログ

e-Patent Blog | 知財情報コンサルタント・野崎篤志のブログ

株式会社イーパテント|e-Patentは"知財情報を組織の力に"をモットーに、知財情報をベースとした分析・コンサルティングおよび人材育成・研修サービスを提供するブティックファームです

先日分析ツールについてFBで

 

「ちゃんとしたツールがないと特許分析やマップ作成できない」と思っているのであれば、いつまで経っても分析スキルは向上しないと思います

ツールは手段でしかないし、ツール依存になると、ツールで作成できる枠組み以上のこと考えなくなってしまうので

 

と投稿したのですが、ちょっと言葉足らずのところもあるので、こちらで補足したいと思います。

 

まず私は分析・コンサルティング案件でMS Excelを使っているのですが、それは過去の経緯上、致し方なかったところがあっただけで、有料の分析ツールを使うことについて否定的ではありません。むしろExcelで分析するととても面倒くさいので、有料の分析ツールで済ませられるところは、済ませたいと思っています。

 

問題だと思っているのは、分析ツールありきで分析をスタートしてしまう方がいるところです。

 

たまにセミナー・研修後やお客様との打ち合わせ後に「どういう分析ツールが良いんですか?」、「おすすめの分析ツールはありますか?」という質問をいただくことがあるのですが、こういう質問はとてもよくないと感じています。

 

「●●したいと思っているのですが、そういう場合はどういうツールを使ったら良いですか?」であれば理解はするのですが、おススメのツールは?と聞かれてもどういう目的でどういう分析をしたいのかが分からないと、おススメのしようもありません。

 

これは分析手法についても同様で、たとえば特許評価(スコアリング・レイティング)する際に、被引用回数を1つの指標として用いるのが一般的です。学術論文のインパクトファクターのようなものなので、被引用回数が重要な指標であるのは間違いないのですが、なんでもかんでも被引用回数を使えば特許の評価・重要度が図れるかというとそれは怪しくなります。

 

分析ツールにしても、分析手法にしても、FBで書いた通り、あくまでも道具であり手段です。

 

一番重要なのは分析の目的であって、その分析を通じてどのようなことを実現したいかなのに、その道具や手段である分析ツールや分析手法の枠内でしか考えられなくなってしまうのはとてもよろしくないことだと考えています。