データ・情報分析と感性・ひらめきのバランス | e-Patent Blog | 知財情報コンサルタント・野崎篤志のブログ

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大学院を修了し、特許調査・分析業務に従事して以来、データ分析・情報分析を重視する重要性を説明してきました。

 

特に情報・データを重視しない場合どうなってしまうのか?は、堀栄三氏の「大本営参謀の情報戦記」などを読んでいただければと思います(国家レベルの話なので極端な例になるかもしれませんが)。

 

 

しかし、何かの重要性を主張しようとすると、どうしても一方に偏ってしまいます。

 

データ・情報分析を重視するのだから、分析担当者の感性やひらめきは重要ではない、無視して良い、というつもりはありません。

 

何事もバランスが重要で、データ・情報分析思考と感性・ひらめき思考を両立させることが必要だと考えています。

 

 

しかし、分析担当者およびその分析結果を活用すべき人が、感性やひらめきのみに頼って判断するのであれば、単なる独りよがりになってしまうので、ファクトはファクトとしてデータ分析・情報分析をしっかりと行いましょうということです。

 

先日

 

データ分析のワナ 第1回
データ分析しても結果は知っていることばかり…「客観性のワナ」

https://trend.nikkeibp.co.jp/atcl/contents/18/00131/00001/

 

というネット記事が出ました。

 

過去、たくさんの分析プロジェクトを担当してきて、このような感想をクライアントからいただくこともありました。

 

「なんだ、結局特許分析しても、知っていることばかりだな」と。

 

でも、これにはいくつかのレベルがあると思います。

 

まず1つ目のレベル

  • なんとなく知っていたが、それを定量的に可視化した

知っているけど、しっかりとファクトを把握していたわけではなく、特許情報や各種情報・データを用いて、その「なんとなく知っていた」ことを証明したレベル。このレベルが決してダメなのではなく、ちゃんと可視化したことにも意義があると考えています。

 

ただし、それはクライアントの要望が「なんとなく知っていたのを可視化したい」場合の話。

 

次のレベルが、

  • ファクトから得られた上で、何かしらのインサイト(洞察や知見)

です。このレベルになると、客観的に情報・データ分析するだけではなく、感性やひらめきといったものも必要になってくると思います。

 

昨今はビッグデータ分析や人工知能で、このインサイト(洞察)が機械的に得られないか?と考えている方もいますが、私としては、人間の能力では把握することができなかった関係性などがビッグデータ分析やAIから得られることもあるが、人間の感性やひらめきも併用して何かしらのインサイトが得られることもまだまだあると思います。

 

それでは、どうすれば分析デザイン時に感性・ひらめきを働かせることができるのか?というと、なかなか一言では説明できません。

 

1つだけ言えることは、

 

  • 保有知識量は多い方が良く、かつ、直接分析テーマとは関係ない知識も保有している
 
ということ。ジェームズ・ヤング氏の「アイデアのつくり方」にある有名なアイデアの定義
 
  • アイデアとは既存の知識と既存の知識の新しい組み合わせ
 
にあるように、何らかのひらめきというのは新しい組み合わせから生まれます。しかし、同じような分野の知識を組み合わせてもアイデアは生まれない、なので分析テーマとは関係なさそうな分野の知識と組み合わせることで、何かしら新しいアイデア=インサイトが得られる、のではないかと考えています。
 
 
どうすれば分析結果からユニークなインサイトを導出できるかについては、いろいろな方法があると思いますが、本稿で言いたかったのは情報分析・データ分析は非常に重要だが、感性やひらめきもそれに負けず劣らず大切であるということです。

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