分析プロジェクトに役立つリサーチデザイン | e-Patent Blog | 知財情報コンサルタント・野崎篤志のブログ

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私としては研究プロジェクトを進める際のリサーチデザインという考え方は、実際の分析プロジェクトにも役立つと考えています。

 

リサーチデザインについて参考にしている書籍で、書籍名がそのものの

 

 

という本があるのですが、リサーチデザインの要素としては

 

研究課題:どのような問題を何を目的にしてリサーチするのか

理論:リサーチの枠組みとしてどのような理論を使うのか

データ:実証のためどのようなデータを使うのか

推論技法:データから推論するためにどのような技法を使うのか

 

出所:「リサーチ・デザイン―経営知識創造の基本技術

 

の4つがあると書いてあります。

 

 

この4要素って分析プロジェクにもそのまま通じる内容だと思いませんか?

 

 

上記のリサーチデザインの本以外に、著者である田村氏は、

 

 

 

という2冊の経営事例の分析に関する書籍を著しており、この3冊を読むとリサーチデザインについて一通り理解することができます。

 

たとえば、特定の競合他社1社について深く分析したいのであれば「経営事例の物語分析: 企業盛衰のダイナミクスをつかむ」が役立ちますし、特許情報分析にも通じる話ですが、なかなか十分なデータが取れない中で分析しなければならない際は「経営事例の質的比較分析: スモールデータで因果を探る」が役立ちます。

 

分析結果を見れば、

  • 増えてます
  • 減ってます
  • 多いです
  • 少ないです

というのは分かりますので、「なぜ、増えているのか?」などのWhy・因果関係を推測することが重要となります。そのような単なる相関だけではなく因果関係まで踏み込んで考えるためのきっかけとして、上記のリサーチデザイン・シリーズの3冊は良いと考えています。

 

 

ちなみに、この書籍自体はアカデミックな研究者向け(ビジネススクールの学生も含む)を念頭に執筆されています。

 

リサーチデザインに限らず、青本・赤本の拙著書籍の参考文献数が多いなど、「アカデミック」寄りというネガティブな評価をいただくこともあるのですが(拙著のAmazonレビューなど)、まぁそう思っている方は勝手にそう思っていれば良いのではないでしょうか(おそらく一緒にお仕事したこともない方で、書籍など一部断面だけで勝手に判断されるような方でしょうし)

 

実務とアカデミックというのはいずれか一方を重視するというものではなく、実務で得られた知見をアカデミックサイドで概念化・理論化して、一般的に使えるようにする、そしてその概念や理念を実務という現場で試してみる(そのままは利用できないので、業界・業種ごとに調整しながら)、こんなサイクルが重要なんだと思います。

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