分析プロジェクト納品前に母集団の抜けに気づいた場合の対応 | e-Patent Blog | 知財情報コンサルタント・野崎篤志のブログ

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元旦の日に質問箱

 

あけましておめでとうございます! 年頭なので答えのない質問をさせてください。 納期前夜に母集団の抜けに気付いてしまいました。 このままでも納品仕様はクリアできますが、 顧客の意思決定に瑕疵が生じるリスクがあります。 一方、補填して再分析すると納期は守れません。 野崎先生ならどう対応されますか? なお、クライアントは納期・品質、どちらが欠けても 再発注は期待できない相手とします。

 

のような質問をいただきました。だいぶ時間が経過してしまいました、こちらのご質問に回答したいと思います。

 

 

まず、結論から申し上げると、

 

  • 納品は現在のままでいったん納品します
  • 母集団の抜けがあり、追加分析が必要な点についてはクライアントに伝えますが、追加分析は実施しません(追加分析に必要な費用・工数についても合わせて伝えます、つまり納期内に追加分析分は対応不可)
  • 追加分析を実施するか否かはクライアントの判断にお任せします
  • 結果として再発注が来ないとしても良いです
 
のような対応をとるかと思います。
 
 
上記はもちろん仮定の話ではありますが、抜け漏れ等についてはプロジェクトの可能な限り前のフェーズで発見・対応するのが重要だと考えています。
 
実際に納品前夜、というのはありませんが、分析プロジェクトの提案段階や途中段階で母集団のモレに気づく場合はあります。クライアントから指摘されて、クライアントの興味ある公報が含まれていない/競合企業があまりヒットしていない、などは比較的プロジェクト初期段階=分析設計・提案段階です。
 
もう1つ、私の考えとして重要なのは、追加分析が必要な場合に、必ずしも無料対応(=分析プロジェクトでいただいていた費用の範囲内で対応)するとは限らない点です。
 
いったん見積書・提案書を提出させていただき、その仕様でご依頼をいただいていますので、その仕様から大幅に変わってしまうようであれば、追加工数と費用についてストレートにクライアントへ伝えます。
 
追加工数・費用はなかなか難しい点で、大幅な追加が発生しないようであれば当初の費用範囲内で吸収してしまうこともあります。しかし、今回の質問はそのような軽微な追加を想定しているわけではないので、追加工数と追加分析費用についてクライアントへ伝えることになろうかと思います。
 
結果として次のプロジェクトをいただけなくなったのであれば、それは仕方ないと割り切ります。
 
 
特許情報分析・知財情報分析のプロフェッショナルとして仕事をしていますが、良い結果というのは提供者側のみで生み出されるものではないと考えています。クライアントとコンサルタント・アナリスト・サーチャーの相互作用の結果生まれるものだと思います。
 
これは依頼者側に高い分析スキルを求めているわけではありません。依頼者側はクライアントサイドのニーズ、結果をどのように活用したいのかという入り口と出口のところを明確にしていただければ良いと思っています。コンサルタント・アナリスト・サーチャーサイドはそのニーズと結果活用に対して、どのような情報・データを収集すべきか、母集団を形成するか、分析手法はどうするか等々を検討する。ディスカッションなどを通じて、モヤモヤしていたものがどんどんクリアになってくるイメージでしょうか。
 
「おたくに任せたんだから」とか「プロなんだから」という言葉をよく聞きますが、任せたらそれで終わりではありません。プロだって間違いますし、勝手に忖度した結果がクライアントにフィットする結果かは分かりません。
 
 
最初の問いから離れてしまったかもしれませんが、イーパテント、私としては「おたくに任せたんだから」とか「プロなんだから」とおっしゃるクライアントではなく、良い結論に向かって積極的かつ活発な相互作用が取れるクライアントとお付き合いしたいと考えています。

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