DARPA秘史 世界を変えた「戦争の発明家たち」の光と闇 | e-Patent Blog | 知財情報コンサルタント・野崎篤志のブログ

e-Patent Blog | 知財情報コンサルタント・野崎篤志のブログ

株式会社イーパテント|e-Patentは"知財情報を組織の力に"をモットーに、知財情報をベースとした分析・コンサルティングおよび人材育成・研修サービスを提供するブティックファームです

 

 

商品の説明


インターネット、GPS、ドローン、Siri、地震観測ネットワーク、枯葉剤……
イノベーションの代名詞か? 怪我の功名か?
戦争の形に合わせて“革命的技術"を生みだしてきた米・軍事機関DARPA(アメリカ国防高等研究計画局)の知られざる物語! 


彼らは戦争の魔術師。戦闘服の代わりに白衣を着て、未来の戦争を戦う顔のない科学者たちだ。昆虫を遠隔制御のサイボーグに変えたり、無人の戦艦を設計したりしているのだ。著者は、米国政府で最も秘密めいたDARPAを電子顕微鏡の精度でつぶさに観察することによって、想像を絶する世界を発見したのだ。
――ジェイムズ・バムフォード (『すべては傍受されている』著者)

今日のインターネットから将来のロボットにいたるまで、DARPAが発明しているのは単なる軍事技術というよりは、われわれの日々の生活なのである。知られざるDARPAの歴史が明かされることで、ベトナム戦争からテロとの戦いまでの出来事への見方はがらりと変わる。
――P・W・シンガー (『ロボット兵士の戦争』、『戦争請負会社』著者)


多くのイノベーションを生み出した組織として、いまビジネス筋からも注目されるDARPA(国防高等技術計画局)。同局は1958年、宇宙開発でソ連に遅れをとっていた米国で、最先端科学技術を短期間に軍事に応用するための管理機関として国防総省内に設置されて以来、半世紀以上にわたり、大学や民間企業に膨大な研究支援を行ってきた。
人工衛星の発するビーコンを追跡するしくみは後のGPSへ、指揮統制システムを改善するための情報網は後のインターネットへ、核実験探知プログラムは国際的な地震観測ネットワークへ、人工知能研究支援はSiriへと発展する。また、ベトナム戦争のゲリラ戦対策からはステルス機や無人機の原型などが誕生した一方、枯葉剤などの負の遺産も残した。
近年では、クラウドソーシングやビッグデータ分析を活用したテロ予知なども手がけ(時にプライバシー侵害スキャンダルに発展した)、いまも軍事ロボットやハイテク義肢研究など、多くのプロジェクトが進行している。
世界情勢と国防政策のめまぐるしい変化に翻弄されながら驚異的成果を上げてきたDARPAの数奇な歴史を辿り、その実態に迫るノンフィクション。