IPランドスケープに関する書籍(2018年7月時点) | e-Patent Blog | 知財情報コンサルタント・野崎篤志のブログ

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7月6日(金)に特許分析ツールベンダーであるPatentSight(パテントサイト)社のカンファレンスが東京国際フォーラムでありました。

 

当日は200名ほどの方が来場されておりましたが、このカンファレンスのテーマは「IPランドスケープにおける特許価値分析の戦略的活用」。ドイツ本社からCEOらも来日して、ほかにもすでにPatentSightを導入しているメーカーの方からの発表、そして最後にパネルディスカッションがありました。

 

https://www.patentsight.com/jp/psj-conference-2018

 

最後のパネルディスカッションは

 

モデレータ

-東京大学 元橋教授

パネリスト

-旭化成株式会社 中村氏

-積水化学工業株式会社 屋良氏

-金沢工業大学 杉光教授

 

という布陣でした。この中で杉光先生より「IPランドスケープに関する書籍の出版予定がある」との発言がありました。まだ発行日は正式には決まっていないようですが、1年以内には出版されるとのことです。

 

現時点でIPランドスケープという名を冠した書籍はありません。あるのはIPジャーナルのIPランドスケープ特集号ぐらいでしょうか。

 

IPジャーナル3号 IPジャーナル3号
2,000円
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とはいえ、IPランドスケープの思想・哲学について学ぶことが出来る書籍は出ていますので(拙著の紹介も入ってしまいますが 苦笑)、現時点で参考になる書籍を紹介したいと思います。

 

そもそもIPランドスケープのスキルが定義された2017年4月の「知財人材スキル標準(version2.0)」をご覧になっていない方は、まずは「知財人材スキル標準(version2.0)」か、「企業の知財戦略の変化や産業構造変革等に適応した知財人材スキル標準のあり方に関する調査研究」ご覧いただいた方がよいと思います。

 

まず戦略面の中でも、知的財産戦略については現時点でも古典化している丸島先生の本が必読書だと思います。

 

知的財産戦略 知的財産戦略
3,888円
Amazon

 

知財戦略はあくまでも企業におけるオペレーション戦略の1つなので、経営戦略や事業戦略、そして知財戦略以外の機能別戦略(マーケティング戦略など)について学ぶとなると、様々な良書があります。ただし、ベースとなる戦略的思考を学ぶのであれば

 

 

 

 

が個人的にはおススメです。他には

 

 

 

なども戦略的思考を涵養するのは良い書籍です。

 

IPランドスケープに限らず、分析する際に小手先のテクニックだけでできるものではありません。

 

テクニックを使いこなすためにはその前提となる思考が必要となります。

 

良いツールがあれば・・・と思っている方は分析には向いていません。

 

次に戦略と情報分析・活用という点では、IPB(現在のパテントリザルト)の「知的財産戦略経営」が一番のおすすめです。10年以上前の本ですが、経営・事業への知財の影響などについてここまでしっかりとまとまっている書籍はないと思います。

 

 

 

あとは知財情報分析を行う上での実務的なスキルであれば、拙著で恐縮ですが

 

 

があります。分析ツールを持っていれば、そちらを活用いただければ結構です。

 

しかし、中小企業やベンチャー・スタートアップ、大学・TLOなどの場合、なかなか高価な分析ツールを導入するのも難しいので、この書籍で紹介しているMS Excelベースでの分析にチャレンジしていただければと思います。

 

 

特許情報に代表される知財情報には限界があります。

 

それは知財情報に限った話ではなく、企業情報や財務情報、マーケット情報などそれぞれにメリット・デメリットがあります。それぞれの情報の特徴をとらえつつ、分析し、インサイト抽出・提言につなげることが重要です。

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