ベンチャー・スタートアップ企業の特許情報の調べ方(ニュース情報をトリガーとして) | e-Patent Blog | 知財情報コンサルタント・野崎篤志のブログ

e-Patent Blog | 知財情報コンサルタント・野崎篤志のブログ

株式会社イーパテント|e-Patentは"知財情報を組織の力に"をモットーに、知財情報をベースとした各種コンサルティングおよび人材育成・研修サービスを提供するブティックファームです


テーマ:

今朝方、下記のようなニュースを見つけました。

 

ポケモンGOのNiantic、ARのEscher Realityを買収――マルチプレイヤーARゲームが可能に

http://jp.techcrunch.com/2018/02/02/2018-02-01-niantic-buy-escher-reality-ar-startup/

 

職業柄、ナイアンテックに買収されるEscher Realityというのはどんな特許出願しているのかが気になってしまうので、Google Patentsを使って出願人・権利者名”Escher Reality”で検索してみました。

 

https://patents.google.com/?assignee=Escher+Reality

 

が、ヒット件数はゼロ件・・・・

 

そうか、特許出願していないのか、と諦めるのではなく、ベンチャー・スタートアップ企業に関連した特許を調べる際の考え方を、自分の備忘録も含めて書いておきたいと思います。

 

  1. 日本語のニュースを見つけたら英語のニュースおよびそのベンチャー・スタートアップ企業のウェブサイトで正式な会社名を確認
  2. Google Patentsで会社名(Assignee)で調べる
    • Google Patentsの場合、Patent Assignment(権利譲渡関係)についても反映しているので、別の会社から特許を購入したり、譲り受けていればCurrent Assignee(現在の権利者)に表示される。また各特許のページ最下部に行くと、権利譲渡関係が表示されている。
    • ただし、データの反映にタイムラグが生じている場合もあるので、USPTO Assignmentを使って確認するのが確実。
  3. さらに、会社のウェブサイトに行って、Exective memberの氏名を確認する(特にCEOやCTOなど製品開発や研究開発に従事していそうな人)
  4. チェックした氏名を用いてGoogle Patentsの発明者(Inventor)で調べたが、その会社名での出願がない
  5. 2または4で特許がヒットしない場合は、その会社や会社役員としての出願はなさそう(正確に言うとまだ公開されている特許出願はなさそう)と判断
    • 確実に特許出願はないと言い切ることはできません。上記の2(会社名)と4(発明者名)の範囲で検索してもないということだけは言えます。
  6. チェックした氏名を用いてGoogle Patentsの発明者(Inventor)で調べたら、別会社の特許がヒット
  7. チェックした氏名でLinkedinページを確認し(なければGoogle検索でプロフィールがないかを確認)、そのメンバーのこれまでの略歴を調べる
    • 務めた企業の変遷も確認できますし、大学卒業や大学院修了年からだいたいの年齢も推定できます。
  8. 6で確認できた発明者×別会社の出願が、そのベンチャー企業・スタートアップの発明者の出願であれば、どのような出願内容なのかをチェック
  9. 8でチェックした出願内容から、現在のベンチャー企業・スタートアップでどのような出願を行っているのか、企業ウェブサイトの内容を踏まえて予測・推測
 
のような流れになるかと思います(あくまでもフィージビリティスタディ的に行うものですので、利用するか、また出てきた結果の判断はご自身でお願いいたします)。
 
ちなみに、本件ですとCTOの方がEscher Realityを創業する前に勤務していた企業時代に出願していた米国特許5件が発行されていました(前職がベライゾンに買収されたようなので、現権利者はベライゾンになっています)。
 
ここではCTOの方の前職時代の5件の出願内容等については特に言及しませんが、ニュース情報等で買収されるベンチャー企業やスタートアップ(特に米国)の特許が気になる方がいらっしゃれば、上記の調査フローを活用していただければと思います。

野崎篤志-イーパテント代表取締役社長/知財情報コンサルタントさんをフォロー

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

SNSアカウント

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス