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「遠国」東北の不屈の歴史

「東北 不屈の歴史をひもとく」

ユーラシア大陸を見た場合、その東の端にあるのが日本列島である。だからわが国の歴史においては、新しい文物は常に西からやってくる。博多を玄関口にして、それは東へと運ばれる。武士の都である鎌倉には、文物は最後にやってくる。鎌倉は日本の東のはずれにあり、大きくみれば、ユーラシア大陸の東の行き止まりなのだ…。

私は鎌倉について述べる際に、しばしばこう書いてきました。けれども、こうした叙述は、実は正しくありません。なぜならば東の関東地方のさらに北に、東北地方があるからです。

東北の歴史は、過酷です。くりかえし降りかかる天災・人災。古くは貞観の大津波、江戸時代の大飢饉。また坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)の征戦以来、中央政府との対決ではつねに敗者となってきました(5戦して5敗の歴史、という人もいます)。加えて、もうすぐ1年になる、今回の大震災。

その東北の歴史を、このたび私の友人の新聞記者、岡本公樹が本にしました。『東北 不屈の歴史をひもとく』(講談社)です。彼は言います。「必ず東北は立ち上がることができる。その証拠を歴史で示すのが本書のいちばんの目的だ」。一線の研究者に丁寧に取材し、最新の学説を読みやすくまとめています。ぜひご一読ください。

室町時代、幕府には一つの政治理念がありました。それは「遠国のことをば、少々のこと、上意の如くならず候といえども、よき程にてこれをさしおかれること」(『満済准后日記(まんさいじゅごうにっき)』永享4年3月16日)。

「遠い国のことは、少々のことであれば、将軍の意にそわなくても、そのままにしておく」というのです。遠国とは、鎮西探題が治める九州、それに関東公方の治める関東と東北。これらの国の大名は、京都に滞在する義務を免除される代わりに、幕府の政治に関与できませんでした。

全国の統一はやがて豊臣秀吉によって達成されますが、それに先だって彼が発した「惣無事令(そうぶじれい)」は、この地域差を良く反映しています。天皇を戴いた秀吉は、統一政権の成立と天下の平和を宣言し、勝手な戦いを止めるように呼びかけました。この命令は、四国平定の後、これから関東以東と九州を制圧しようという時点で出されているのです。

山本博文の名著『島津義弘の賭け』(中公文庫)には、豊臣政権に組み込まれながら、なるべく中央と関わらずに日々を送ろうとする薩摩の島津家の様子が活写されています。実質的な当主である島津義久には、秀吉の恐ろしさ、中央政権の過酷さがよく理解できない。

中央と交渉している弟の義弘は背筋の凍るような危機感をしばしば抱くのですが、国元はそれに反応してくれない。結果として、島津勢は天下分け目の関ケ原の戦いに、わずか千人ほどの兵力で臨むことになってしまいます。

こうした事態は、程度の差こそあれ、おそらく東北にも通じるのではないか。代表的な大名である伊達・最上、それにそもそも徳川軍の討伐対象となっていた上杉は、東北地方から動いていません。

でもいまや、いくたの困難を乗りこえて、北海道から沖縄まで、日本は一つになっています。東北の苦しみは、私たちみんなの苦しみです。少しずつでもいいから、これからもずっと、支援を続けていきたいものです。

■蒲生氏郷(1556~1595)
若くして織田信長にその才能を賞せられ、娘婿となった。豊臣秀吉に仕えて、伊勢松が島(松阪)12万石から、陸奥会津42万石(のちの検地・加増により92万石)の大大名に。だが、奥州に行っては天下が望めぬ、と慨嘆したことが『常山紀談』に記されている。

本郷和人 東大史料編纂所准教授。昭和335年、東京都生まれ。東大文学部卒。専門は日本中世史。



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