WBS 新太陽電池パネル 世界最大級工場フル生産に！
2010年 太陽電池生産量ランキング
1位 サンテック（中国） 1584MW
2位 JAソーラー（中国） 1464MW
3位 ファースト・ソーラー（アメリカ） 1400MW
4位 インリー・ソーラー（中国） 1117MW
5位 トリナ・ソーラー（中国） 1116MW
6位 Qセルズ（ドイツ） 939MW
7位 ジンテック（台湾） 800MW
8位 シャープ（日本） 745MW
中国が強いですね・・しかし新たに日本メーカーが登場しました・・ソーラーフロンティア（980MW）で一気に今年ベスト10入りです・・今月から世界最大級の工場でフル生産に入りました。
ソーラーフロンティア国富工場（宮崎県国富町）です・・世界最大級の太陽光パネル工場として今、世界中から注目を集めています。
敷地面積40万㎡（東京ドーム8～9個分）
年間900MW分のパネルを製造（原子力発電所 約1基分の年間発電量に相当）
ソーラーフロンティア 栗谷川悟 技術本部長
「新世代パネルの最も重要な部分は、金属を貼る工程です・・これまでのパネルはシリコンをガラスに貼っていましたが・・今回の新世代パネルは代わりに銅などの金属化合物を張り付けます・・これがCISと呼ばれる新世代パネルです」
CISの特徴は、光を良く吸収することです・・このCISは、従来のパネルよりも製造工程を短縮でき製造コストも抑えられます・・また発電量も従来より8％上回る高機能、今ヨーロッパを中心に売上を伸ばしています。
千葉県勝浦市の家族経営の電気店 サワダデンキ 澤田孝則さん
「私どもは細かい事でもお客様から声がかかります」
ソーラーフロンティアは後発の不利を挽回する手段として全国5000店ある日立の販売店を活用する事を選びました。
サワダデンキでは、お客様へのプロモーションの意味も込めて店舗にCISの新世代太陽光パネルを設置しています。
千葉県勝浦市の家族経営の電気店 サワダデンキ 澤田孝則さん
「曇り空ですと当然効率的には発電量は落ちますがシリコン系（旧型）の太陽光パネルでは発電しないですが、CIS系（新型）では発電ができます」
「店舗に実際に投入した事で新世代太陽光パネルCISは悪天候に強い事を実感しています・・実際の数字を見せる事でお客様も納得してくれます」
また1セット250万円と高価な太陽光パネルを販売するためには電気店と地域のつながりが大きな強みになるといいます。
こうした店舗を束ねる日立コンシューマ・マーケティングでは太陽光パネルを取り扱える電気店の販売員を600人から1000人に増員する事を決めました・・国富工場の稼働に合わせて一気に売り込みをかける狙いです。
日立コンシューマ・マーケティングでは、8月～9月で販売員を研修、10月から売り込み開始する計画です。
日立コンシューマ・マーケティング 環境ビジネス推進本部 高橋憲二 本部長
「ソーラーフロンティアが大工場で大量生産するのでそれに合わせて販売拡大したい・・国富工場の稼働でもっと価格競争力が出ると期待しています」
実は、ソーラーフロンティアの親会社は、昭和シェル石油です・・石油以外のエネルギーも供給しようと太陽電池の開発に取り組んできました。
今回の工場の投資総額は1000億円にも上ります・・新工場に懸ける期待は…
昭和シェル石油 香藤繁常 会長
「1000億円もの投資ですから、もちろんリスクは感じています・・あの工場の規模ですから作るのは出来ても本当に販売出来るのかと・・しかしリスクはあるものの大量生産する事でコストが下がり、国際競争力につながると考えています」
「900MWという大きな工場を作ったのは将来のコスト競争に十分に耐えられると確信して大きな投資に踏み切りました・・グローバルなコストリーダーとして十分、海外メーカーと戦う確信はあります」
■大英断ですね・・昭和シェル石油凄い！・・応援したい！・・ソーラーパネル付けるなら日立の電気店に相談ですね。
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