WBS 多すぎる日本の病院 医療再生の条件とは？
こちらの数字、日本にある病院の総数です・・各都道府県に200近い病院がある計算で先進国の中でも人口当たりの数は多いと言われています。
アメリカが5700ですから日本の病院の数がいかに多いかわかります。・・人口比、面積比で見たら更に多いと感ずるでしょう。
一見しますと病院が多い方が私たちにとっては安心だと思いがちなんですが実はこれが日本の医療が抱える問題の大きな原因になっていました。
京都府舞鶴市、市内には半径3キロの範囲に4つの大きな病院があります・・人口9万人の町で医療環境は充実しているように見えます。
しかし実情は、医師不足により、診療科が次々と無くなっているのです・・4つの病院は患者を奪い合う過当競争に陥り医師の奪い合いが起こり、結果、それぞれの病院が弱体化、4つの病院の内、3つが赤字です。
市民病院は、毎年10億円の赤字を出し住民への負担になっています。
長年医療サービスの問題を研究している田口医師、病院が多過ぎる事が地域医療の弱体化を招いていると指摘します。
横浜市立みなと赤十字病院 田口典之 心臓血管外科部長
「欧米と比較して日本は各病院にいる医師の数が非常に少ない・・小さな中小の病院に分割されてしまっている・・簡単に言うと日本の病院の数は多過ぎます」
上記表どおり、病院の数もベッド数もダントツに多い日本・・一方、人口当たりの医師数は少ない日本・・その上、少ない医師が一つ一つの病院に分散しているのです。
その為、各病院の対応能力が弱く救急患者のたらい回しの原因にもなっています。
また高額な検査機器をそれぞれで導入するため
MRI台数（人口100万人あたり）
日本 43.1台
米国 25.9台
韓国 19.0台
仏 6.7台
英国 5.6台
上記数字通り、過剰投資も指摘されています・・田口医師は病院の統合こそが必要だと言います。
横浜市立みなと赤十字病院 田口典之 心臓血管外科部長
「中小病院が点在しているよりも統合して一つの基幹病院にしたほうがはるかに医者も仕事がしやすい、患者も安心できる・・統合再編は日本の医療にとって必須になります」
病院の統合による医療の再生、実は全国に先駆けてこれに成功した地域があります。
山形県酒田市にある日本海総合病院・ベッド数646床・医師120人、院内には最新設備が揃っています・・高度な救急救命医療にも対応しています。
この病院、わずか2キロの距離にあった2つの病院が統合して誕生しました。
1．市立酒田病院は、必要数ギリギリの医師を確保するのがやっと
2．県立日本海病院は、毎年7億円の赤字に苦しんでいました
統合を推進した栗谷院長・・当時強い危機感を持っていました。
日本海総合病院 栗谷義樹 院長（前市立病院 院長）
「このままいったらつぶれるだけでした・・医師、看護師も集まらなくなって赤字の拡大が止まりませんでした・・ですからお互い運命共同体になって統合するしかなかったのです」
統合により、ベッド数を減らす一方、患者当たりの医療スタッフが増えた事で病院の能力は飛躍的に向上・・医師達のコミュニケーションも増えています。
消化器内科 今泉和臣 医師
「いろんな診療科に同時に相談しながら入院患者を診るのが日常的になりました」
一つの病院に医師が集約され診療報酬の高い高度な手術も多くこなせるようになり、収入は増加・・一方薬品などの大量購入でコスト削減にも成功、経営は黒字に転換しました。
日本海総合病院 佐藤俊男 事務局長
「病院が一緒になりましたから二重投資はもうしなくていいので最新鋭のCT・MRIなどの医療機器を導入できます・・これは大きな再編効果です」
病院経営が安定する中で若い医師たちも集まって来るようになりました。
研修医 結城北斗さん
「いろいろな症例を経験できますし、上の先生方が数多くいるのでいろんなことを沢山学べます」
患者やその家族にも安心が広がっています。
患者
「医者も揃ってる、ベッドも多い、看護師の人数にも余裕がある」
地域住民の安心を更に高める試みも・・救急ワークステーション、ここは病院に中に救急隊員が常駐する全国でも珍しい施設で24時間、患者を受入れる体制が整っています。
病院の能力が高まった結果、今ではより広い地域の人々から頼られるようになっているのです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
海外展開に伴い協力会社を募集します。語学力があれば起業を考えている方でも大歓迎！…お勤めしながらの週末起業でも十分可能かと……気軽にお問合せ下さい。…詳しくは⇒http://ameblo.jp/e-fh/entry-10863926030.html
当社は、一棟マンション、一棟アパートを専門に取り扱う不動産会社です。
[twittre http://twitter.com/e_fh ]
[facebookフアンページ http://www.facebook.com/efh.toushi ]
[e-不動産販売 検索サイト http://www.e-fudousanhanbai.com ]
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー