週刊ダイヤモンド
2007年にサブプライム問題が発生し08年にリーマンショックを引き起こして世界不況の震源地となった米国は昨年の09年には早くも経済が回復基調に入ったかに見えた。
米国の金融危機の元凶となった住宅価格は下げ止まり大企業の業績は回復し巨大金融機関は復活の自信を隠さず株価も上昇し危機はすでに脱出、景気は回復上昇すると大統領を始め政府高官も次々と強気の発言をした・・だが今年に入って変調の兆しが見え始め6月に明らかにおかしくなった。
例えば雇用不安である・・米国の労働市場は柔軟な構造を持っており景気が悪化すれば雇用が急減するが回復すれば急増する特質を持つ。それなのに今回は雇用する力が戻らないまま6月に再び減少に転じてしまった・・ちなみに失業率は昨年秋から9.5~10%程度で高止まりしている。
住宅着工件数も回復していない。08年6月以前は毎月100万戸を越えていたが現在は60万戸程度に過ぎない。それでも業界内からは作りすぎだという指摘がある・・住宅ローン破綻者が所有あるいはその物件を差し押さえた金融機関が抱える潜在的在庫住宅が今後大量にマーケットに放出されるからです。
住宅関連の不振の原因は、はっきりしている。米政府が財政を出動し景気回復の目玉策として打ち出した新規購入に関する減税策が今年春に期限切れを迎えたからだ。カンフル剤が切れたらその反動は予想を大きく超え住宅購入数は前月比で30%を超える減少となった・・眼を覆うほどの悲惨な数字です。
■日本がバブル崩壊から20年どれほど苦労したか・・それを思うとアメリカが簡単に立ち直れるはずが無いんですよね・・まだまだアメリカは苦しむ事になるんでしょうね。
■まあ・・アメリカだけの問題じゃないんですけどね・・高みの見物って訳には行きません・・自分の尻にも火が着いてるわけですからね。
■当社も事業計画の見直しを考えなければならないかもしれませんね。
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