今日、小学校5年の算数で単位の復習をしていました。
「1立方メートルって何立方センチメートル?」「メートルだから100平方センチメートル?」「忘れちゃったから教えて」「立方メートルの意味がわかっていたら、忘れても導き出せるでしょ?」「わかんない」
こんなやりとりをしました。
単位の問題を、暗記だと思って学んでいたので、その単元を終えてしばらく経つと、単位の変換方法がすっかり抜け落ちてしまっています。
1m=100cmは知っているのです。
「平方の意味は、面積だから長さを2回かけることだよ。
だから1平方メートルは1m×1mのこと。
平方センチメートルに直したいなら、長さをcmになおしてかければいい。
1㎡(平方メートル)=1m×1m=100cm×100cm=10000c㎡(平方センチメートル)でしょ。
立方メートルは縦横高さで長さを3回をかけるから、
1㎥(立方メートル)=1m×1m×1m=100cm×100cm×100cm=1000000c㎥(立法センチメートル)
になるよ」
このように説明したら、「わかった」と言って、その後の単位変換問題を解き始めました。
様々な単元で、手順を覚えるだけで済ませているため、あとからできなくなるものが、高学年では増えていきます。
だから、学校でのふだんのテストはよくできているのに、実力テストでは結果がふるわないのです。
算数では常に、その式で計算しているものは何なのかを意識するような習慣をつければ、忘れても計算で再度導くことができるようになります。
知っている知識をフルに使って、問題を解こうとする姿勢がないために、「この問題は習っていないからできない。」「忘れたからできない」とお手上げになってしまうのです。
知っている知識で何とか解決しようとするのは、社会に出ても必要な力です。
子どもに勉強を教える際には、手順を教えるのではなく、「どのような仕組みでそうなっているのか」を伝えるように心がけたいものです。(羊)
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