小学生から中高生までの勉強に付き合ってみて感じることがあります。
勉強ができる子はちょっと置いておきます。
そうでない大多数の普通の生徒の場合は、勉強の仕方を知らない子が多すぎます。
学校でも家でも教科の中身はあれこれ教えてくれるけれど、基本的にどうやって勉強に取り組むかを教えられていないと思うのです。
スポーツの基礎練習に相当する、家庭学習の基本ですね。
■家庭学習の3つの基本
1.勉強することを習慣とする
歯磨きのようにやらないと気持ちが悪いと感じるように、毎日学習することを当たり前とする。
そのためには、毎日決まったルーチンで勉強する。
2.復習に重点を置く
先取り学習ではなく、今学習している所をまずは理解する。そうして少し前に学習した内容を忘れていないか復習によって確認する。
わからない所をわかるようにする、わからない部分をそのままにしない、ということが大切です。
3.テストは結果に注目するのではなく、消化不良を見つける道具とする
点数の良し悪しを気にするのではなく、間違えた問題、手を付けられなかった問題が、復習すべきポイントを示しているので、そのためのチェックリストとして使う。
点数について文句を言われたり、叱られたりするとテスト答案を見ることが嫌になり、上記のような利用ができなくなる。
そして必ず解き直しをします。できないをできるに、わからないをわかるに変えておくのです。
大人がしてやることは、個別の問題を教えるよりも、こうしたプロセスを自分で回せるようになるまで、手助けしてやることだと思います。
小学生の内から家庭学習の習慣ができれば、中学高校で困ることがありませんから。(羊)