この試合のスタメンは4-2-3-1と表記されているが実際の試合ではアンカーにピアニッチ、やや右よりのピアニッチの近い位置にマルキージオ、左の前めにストゥラーロという展開だった。ディバラがお休みということもあり、どんな攻撃になるのかと思っていたらやはりディバラというプレーメイカーがいないことで徹底的にサイド攻撃だった。特に、中盤でピアニッチを中心にボールを回し、右のダニとクアドラの南米コンビでサイドを崩して大外で待つマンジュにクロス。マンジュVS敵SBが明らかにユーべに分があり何度も同じような形でチャンスを作っていたが得点には至らなかった。逆に中央からの攻撃はやはりディバラがいないぶん迫力に欠け、イグアインが孤立する場面もあった。なのでやや2トップ気味になりストゥラーロが左に流れるという形も作っていたがさすがストゥラーロ、まったく形になっていなかった。やっぱ観てて思うのはダニとリヒトの違い。リヒトが極端なくらいにクアドラの外を回ってオーバーラップするのに対しダニはやりすぎなくらい中に入る。クアドラがボールを外で持ったときに真横よりかはやや下がり目の5メートルくらい離れた位置でボールを受けようとする。これが効果的に効いていた場面もあったし通り一辺倒過ぎて読まれて訳分からなくなっている場面もあった。それが出来るというのはダニが南米の足下上手い選手でしかもバルサ産ということもありゲームメイクをしたかったのだろう。本来ならディバラがやってくれる仕事を請け負おうとしたのだが本来ならマルキージオがそこはやらなくてはいけないはず。マルキージオからするとかなりやり辛かったのではないか?とにもかくにも前半は得点が奪えなかったが後半に入りサイド攻撃がついに実を結ぶ。さすがマンジュといわざるを得ない打点の高いヘッドにしっかり合わせたクアドラのクロスはさすがのひとこと。このシステムになってからクアドラがクロスをあげやすくなってるのはデカイ。その質もかなり上がってきたように思うし確実に大きな武器になっている。2点目もサイドからのクロス。ダニとクアドラで崩してグラウンダーのクロスをサンドロが敵DFを背負ってFW顔負けの反転シュート。あれはなかなか決められない。往年のヴィエリを見ているかのようだった。ダニ→サンドロということはこの前のポルト戦のお返しということになる。実に微笑ましい。

70分くらいについに真打ディバラ登場。途端にイグアインのスイッチが入ったような気がする。ディバラが入り中央からの攻めもオプションに入ったことで途端にチャンスが増える。ディバラ自身も短い時間の中で得点チャンスがあったし、あのミドルはさすがのひとこと。あと少し巻ければ入っていたかもしれない。あとはやっぱりディバラは受け方がいい。パスをもらいに行くタイミングも受ける場所も危険な位置にすっと入って行き、特にクアドラが仕掛けるかディバラにパスするかの選択肢が増えることでクアドラのテクがさらに活きる。完璧な相乗効果になっている。攻撃にはやはりディバラが不可欠ということが改めて分かった試合だった。

他に特筆することといえば久々のルガニキがちょっと良くなかったかな。致命的なミスはしてないけどくさびを簡単に入れられすぎてる感があった。中盤の守備にも問題があったのかもしれないけどルガニキの前で前を向かれて仕掛けられてるシーンも多々あったから、あそこは改善していかないと相手のレベルが上がったら一発でやられるからね。あとはやはりボヌッチさすが。この前はいなかったからよりあの縦へのミドルレンジのパスが効いてるがわかった。さすがです。不動だと思います。

あとはまぁ、ネト。出場機会が圧倒的に少ないから仕方ないのかもしれないけど足下っていうかパス制度というかスローイングもそうだが味方へのパス下手すぎじゃね?ブラジリアンでしょ?頼みますよ。

とにもかくにもCL後の気が抜けがちな試合をしっかり勝って次はコッパナポリ戦。勝ちに行くぞ~。

FORZA JUVE!!