こんばんは。最近、いかがお過ごしですか?

私は、最近、休日に早く起きるようになりました。

朝起きて、掃除して用事を済ませて…うん、何だか

リア充な気分。何ていうのかな?充足?

そんな感じがありそでなさそで、なさそうな…

そんな感じっていうんですか?(どんな感じだ)

取敢えず、リア充気分を満喫していたんです。

そして、そんな様子を見て母が一言言いました。

「あんた。こんなに

朝早く起きて…老化?」

………でぇ~い!!リア充が何だ!ヲタ充は年中無休だ!

バッキャーロー!!
ってな訳で、元気に今日もブログを始めましょい!!(笑)

 

 

 

<目次>

1.ARSイラスト&「時かけの宝石」
(プロット。R中心。ARSの話し)
「かみ」様よりリクエストARS衣装のアルルとルルーです。
済みません。シェゾもついてきてしまいました。


イラストの後についてくる話しは、
シリアスと少々のギャグとバトルと少々のToLoveる的要素です。
苦手なところのある方は、イラストと離しておきますので、
ご注意下さい。

※ 何だその話しは、大体の要素ゴチャ混ぜだろうがっていう事は
考えてはいけません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


1.「時かけの宝石」(プロット)

 

『一体、何が起こったんだろう?』(ベタコマにセリフ)

 

『あの時』(回想)

 

ルルー「アルル!シェゾ!あんた達!

     何でこんなところに居るのよ!」

 

シェゾ「お前らこそ何でこんなところに!まさか!

    ここのダンジョンの宝石を狙って」

 

ルルー「願いを叶える宝石!あんたも狙っているの!?」

アルル「ルルー達も!?だけど、ダンジョン

     散策ついでに、その宝石でダイエットを

     成功させるのは、このボクだよ!」

シェゾ「何だ!そのくだらない願いは!あと、アルルは

    そんなことを気にしなくても良い。寧ろ、この辺は、

    もうちょっと肉がついた方が俺様の好みだが…」

    (背後からのアルルの胸もみ)

 

アルル「ひゃああっ!!な…何すんのさ!この…///」

 

アルル「ど変態っ!!」

 

シェゾ「ぎゃああっ!(アルルの打ったファイヤー当たる)」

 

ルルー「こうしちゃおられない!宝石を手に入れて

     サタン様のお妃様になるのは、この私よ!」

 

シェゾ「お前もそんなのばっかりだな!宝石で究極の

    魔導力を得るのは俺様だぜ!渡さん!」

 

ルルー「あんただって大概パターンだってのよ!」

 

『そうして』(お互いを邪魔しあいながら走り続ける3人)

 

三人同時「着いた!」(同時に着いた3人の手が宝石に伸びる絵)

 

(カッ!)(伸ばした手の下から光が放たれて仰け反る3人)

 

(暗転)

 

『床に倒れて今に至る…か』

(ルルー寝た状態で後ろからの絵とダンジョンの風景)

 

シェゾ「うっ」

 

アルル「うう~ん」

 

『この声、変態もアルルも起きたわね。

起きなきゃ』(後ろからの絵)

 

ルルー「えっ?」

(立ち上がろうとして、ズルっと効果音。

顔から首位までのアップ)

 

シェゾ「えっ?」

 

ルルー「え~!!!!」

(上半身を立ち上げた瞬間、いつもの
ボディコン(?)衣装の上がはらりと落ちて

胸がポロリする)

 

シェゾ「おおおおおっ!!」

 

ルルー「きゃああああっ!///」

(慌てて、かがんで両手で前を隠す)

 

ルルー「このっ!<ギリっ>」

 

シェゾ『ハッ!!』

 

ルルー「ド変態がぁああああっ!!」

(ドカ!ボキッ!グシャ!)(盛大な効果音と、血しぶきのコマ)

 

シェゾ「冒頭から理不じぃ~ん!!」

(叫びながらシェゾがボロボロで青空に

飛んでいく映像のコマ)

 

(キラッ)(光って空に消えるシェゾ)

 

ルルー「んっ?今あいつ、気のせいか何か

     幼くなかった?背が低くなってたような…

     まさかね?」

 

ルルー「っていうか、私の服、何だか少し大きい?

     それで、はだけたの?何?そして、アルルは

      何処に行ったの?」

 

アルル「ル…ルルー、ここだよ」(何かが動く)

 

アルル「ボク…小さくなっちゃった」

(アルルの服の下から裸の幼女アルルが現れる)

 

ルルー「はああぁぁっ!アルル!!!あんたその姿!…

     園児位まで戻ってるわよ」

 

アルル「ルルーこそ!」

 

アルル「アイス!!」(地面を凍らせる)」

 

アルル「ボクほどじゃないけど、若返っているよ!」

(氷に映る少しあどけない驚いたルルーの顔)

 

ルルー「えええええええ~っ!!!!」

(空に響き渡るルルーの声と背景に森)

 

(暗転)

 

(ルルーARS時の16歳衣装の首部分をきゅっと

直して着る。顔の口部分から胸元位までの

バストアップのコマ=イラストの青い服)

 

ルルー「全く、今更あの頃の衣装を出すことになるとは…。

         で、あんたも着れた?」

 

アルル「うん」

(アルル全身。ARS時の衣装。4歳のもの。

イラストの赤い服)

 

ルルー「何なの?あの石!!願いを叶えてくれる

           石だなんて言って!願いを叶えるって

           若返るってことなの!!しかも、若返り方も

           バラバラじゃない!う~!腹立つ!

     ギタンギタンのバランバランにしてやらないと

     気が済まないわ!!」

 

アルル「止めなよ。ルルー!魔法の宝石相手に。

     それに、無闇に触ったら、何が起こるか

     分からないよ。」

 

ルルー「ふんっ!分かっているわよ!園児の姿で、

     そんな冷静なこと言わないでよ」

 

アルル「仕方ないよ。中身はボク16歳のままだもん」

 

ルルー「早く元の姿に戻らないとしょうがないわね」

 

ルルー「そうだ!サタン様!この姿!サタン様なら

     きっと何とかして下さるわ。サタン様の

     ところに行きましょう!」

 

アルル「そうだね!」

 

ルルー「あ~ん!サタン様ぁ~!貴方のルルーが

     今参りますぅ~」

 

アルル(ぐー!!という効果音でアルルのお腹の音。

     赤くなる園児アルルとそれを見るルルー様の

     立ち姿)

 

ルルー「しょうがないわね。腹が減っては、

     何とやらよ!もう、お昼の時間だし、近いから、

     私の屋敷に寄ってご飯食べてからにしましょう」

 

アルル「うん」

 

ルルー『んっ?待てよ?』

 

ルルー『考えてみれば、アルルは幼児化。このサイズじゃ、

     料理をつくるのだって苦労するはず。

     今なら、アルルにかなうし、後でサタン様に良い

     ところ見せるチャンスだわ。お姉さんとして、

     美味しい料理をアルルにつくってあげて、

     サタン様へのポイントアップよ』

 

(アルルが「ルルーが美味しい食事をつくってくれて」と

サタンに話して、横で「まあ」と照れながら聞いている

妄想の映像)

 

(2人立ち去る後ろ姿と手前に宝石の絵)

 

(宝石アップ。ドクンッと生き物のように脈打ち出す宝石)

 

(暗転のコマ)

 

(下を覗き込むアルル、ルルー、ミノタウルスのコマ。

ルルーは険しい顔、他2人は困った顔)

 

ミノ「え~っと、ル…ルルー様!この魔法薬!

  素晴らしい出来ですね!黒々して!」

(黒焦げになった物体を持って汗をかきつつも褒めるミノ)

 

ルルー「……それ、グラタンよ」

 

ミノ「うっ!」

 

アルル「ル…ルルーボクが、お昼つくるよ」

 

『かくて』

 

(小さい体で台などを使ってかいがいしく動き回るアルル)

 

アルル「出来たよ!今日はシーフードカレー!美味しいよ?」


(美味しそうに出来たカレーを笑顔で差し出すアルル)

 

ルルー「おいし…」
(屋敷の外の机で、一口食べて複雑な表情をするルルー。
隣でニコニコ食べるミノ)

 

ミノ「アルルは料理上手だな」

 

アルル「えへへ~///」

 

ルルー「……」

 

ミノ「い…いや!ルルー様のつくったものなら、何でも

   美味しいですよ!私なら何でも食べれます。命を

   落としそうな危険物だって食べるのを

   いといませんとも!!!この命!ルルー様の

   為なら!!!」

 

ルルー「誰がそんな危険物を食べさせようとしたって

     いうのよ!この牛!!!!」

 

ミノ「ブモー!!」


(ドカッ!バキッ!グシャッ!という効果音と、
ところどころ立ち上がった煙からミノの腕と

ルルーの腕覗く絵)

 

ルルー「人聞きが悪い!」

 

ミノ「ル…ルルー様ぁ~」
(下アングルから憤怒のルルー<鼻から額まで黒ベタ>

と床に倒れるミノ)

 

ルルー『なによなによ。どうせ私は料理下手くそよ』

 

ルルー「アルルッ!!」

 

アルル「は…はいぃ~!ボ…ボクは何も悪くないよ」

 

ルルー「食後の手合わせをしましょう?」

 

ルルー『サタン様のお妃様に相応しい人間は、

     強く美しい人間。アルルには負けられないわ』

 

アルル「へっ?食べたばっかなのに動くのぉ~?

     それにルルーの相手なんて。ボク武闘派じゃなくて

     普通のか弱い女の子なのに」

 

ルルー「あんたのどこがか弱いか!!問答無用!!」
(ブンッと振り上げた拳を紙一重で避けて、机、

椅子、床とテンポ良く降りるアルル)

 

(ルルーの拳の空気圧で風が通るコマ)

 

(ドドドドドッ!っという音がして、ルルーの腕を

振り上げた空圧が屋敷から伝い、
地面をえぐって近くの山まで破壊する)

 

アルル「こ…怖すぎるよぉぉぉ!!!」

 

ルルー「行くわよ!」

 

アルル「来ないでぇ~!」

 

ルルー「破岩掌」(破岩掌=岩をも砕く掌底突き)

 

アルル「ファイヤー」(ファイヤー=炎の球をぶつける魔法)

 

(技がぶつかって光るコマ)

 

(ルルーの素手の振りの衝撃波とアルルの魔法が
ぶつかりあって相殺して、何事も起こらず消える)

 

ルルー「むっ!相殺!流石、アルル!小さくなってもやるわね」

 

ルルー「でも」(左を曲げて前へ出し、右手を引いて低く構える)

 

ルルー「速度の遅い魔法で全てをカバー出来るかしら?」

 

(お互いに引かずに技を素早く打ち合っている映像)

 

ルルー「流石、アルル。私の繰り出す攻撃の複数に

     1発を丁度良いところに打ち込んで、魔法の速度の

     遅さを上手く相殺してる」

 

ルルー「でも」

 

ルルー「あんたの攻撃は間合いを詰められたら終わり。

     攻撃しながら間を詰めて威力が強くなっていく

     私の攻撃は」

 

アルル「うわあっ!」

(アルル受けきれずに、後ろに少し飛ばされる)

 

ルルー「避けられないわよ!」

(全力で右手の拳を繰り出すルルーの絵)

 

アルル「くっ!」

(ギリギリで避けてのけ反るアルル。肩口から盛大に血が出る)

 

ルルー「貰った」(間合いを詰めるルルー)

 

(のけ反った体制から、急に体制を変えて、後ろに隠してた両手を
急にルルーの顔の前に突き出すアルル)

 

アルル「ライト」

(ライト=明かりを灯すための魔法)

(唱えて、ルルーの顔の前で手を叩く)

 

ルルー「くっ!」(眩い光に目がくらむルルー)

 

アルル「ダダダダイヤキュート」
(ダイヤキュート=自分の魔法攻撃力を

高める魔法。四回まで重ねがけできる。)

 

ルルー「くっ、甘いわ!見えなくても気で位置が分かる!」

 

アルル「ジュゲム!!」
(ジュゲム=莫大な気を発し、敵に叩きつけて
爆発させる大攻撃魔法。アルルの超必殺技)

 

ルルー「闘氣放撃!!」(闘氣放撃=気功波。大威力。)

 

(2人同時に攻撃。光がぶつかり合う)

 

(光が、押されてルルーの方に押し寄せる)

 

ルルー「キャー!!!」

 

(暗転)

 

アルル「ヒーリング」

(ヒーリング=自分または味方単体の体力を回復させる魔法)

 

ルルー「はっ!私…ばたんきゅーしてたの?」

 

アルル「うん」

 

ルルー『アルルに負けた。体も小さくなっていつもより

     不利でしょうに…それでも…何一つ敵わなかった』

 

アルル「ルルーの手合わせは、本当にハードだよね。

     ボク死ぬかと思ったよ」

 

アルル「で、それよりもさ、ルルー。もう1回

     あのダンジョンに戻ろう。あのダンジョンの

     宝石について、持っていた本をもう1回

     調べたんだ。そうしたらさ」

 

アルル「ルルー?」

(奥に意気消沈して座り込んでるルルーの後ろ姿と、

アルルの頭手前にある絵)

 

ルルー「うるさいわね!あんたなんか嫌いよ!

     何でも上手くやって!サタン様に好かれて!

     皆に求められて一人でなんでも出来るでしょ!

     私あんたのことなんて大嫌いなの!!

     ダンジョンなんて一人で行けばいいじゃない!」

 

アルル「ルルー…」

(見つめるアルル。振り向かないルルー)

 

アルル「ボク、ダンジョンに今から行くよ。

     ルルー、後からでも良い。来て。

     ルルーがそういう風に言っても、

     ボクはルルーを大好きだよ。信じてる」

 

ルルー「……」(後ろ向きに振り向かないルルー)

 

(立ち去るアルル)

 

(俯き背中を向けたままのルルー)

 

ルルー『何よ!アルルなんて!何が大好きよ!

     私は大嫌いよ!私がどんなに頑張っても

     ヘラヘラして何でも手に入れて!分かっているわ。

     私は料理は下手だし、戦いですらアルルに

     敵わないって!でも、サタン様のお嫁さんに

     なりたいから魔界のプリンスに相応しい、強い

     レディーになれるように、修行は凄く頑張って!

     それでも…子供になって弱くなってるはずなのに

     そんな状態のアルルにアッサリ負けて…』

 

ルルー『大嫌い!大嫌い!アルルなんて大嫌い!!』

(アルルのショックを受けたような表情の立ち絵のコマ)

 

ルルー『あの子…傷ついたような顔してた。

     …大嫌い。アルルに敵わない自分も…。

     自分の都合であの子の心を傷つける嫌味っぽくて、

     意地悪な私も大嫌い…。』

 

ルルー『嫌なのに、どんどんどす黒い感情が湧いてくる。

     醜い自分の感情を自分に見せつけられて苦しくなる。

     ああ…私はなんて…何て醜いんだろう…。』

 

ルルー『どうして私は、こんなに醜いの?アルルは

     どうして良い子なの?嫌な奴なら良いのに。

     全ての怒りをぶつけて自己嫌悪も怒らない位

     嫌な奴なら良いのに!アルルが良い子で

     自分の醜さばかりを見せつけられてしまう』

 

ルルー『どうしてなの?』

 

ルルー『どうしてサタン様はアルルを選ぶの!

     どうして私じゃいけないの!どうして私は

     選ばれないの!』

 

ルルー『私の心が醜いから?私が弱いから?

     私が…私が…』

 

ルルー「う…」

 

ルルー「うわああああああぁぁぁぁあん!」

(泣き顔アップ)

 

(うずくまるルルー)

 

(暗転)

 

(場面変わって宝石アップ。再びドクンッと生き物の

ように脈打つ宝石)

 

(黒ベタコマ)

 

アルル「しっかし…」

(岩に片腕上げて掴まっている姿を

上アングルから撮った絵)

 

アルル「子供の体でこの崖は、辛いなあ~」

(下を向くアルル。絶壁の崖の描写)

 

アルル「魔法のじゅうたんなんかの道具は、

制限するバリアが張ってあって入れないし

こういうところは、ルルーが居たら、驚異的なことに

5分もかからずに上に行けちゃうのに」

 

(首を振るアルル)

 

アルル「泣き言を言わない!今日は、宝石をちょっと確認して」

 

(ドクンッ)

 

アルル「!!」

 

アルル「何?今の音?」

 

(アルルの目の前に宝石)

 

アルル「宝石!?」

 

(ドクンッ)(光、脈打っている宝石)

 

宝石『純度ノ高イ魔力。見ツケタ。コノ娘ダ』

 

(ドクンッ)

 

(カッ)(宝石から眩い光が放たれる)

 

(ドンッ!)(後ろを向いたルルー。背後の山が爆発する)。

 

ルルー「!!」

 

ルルー『あれは!!あの方向は!!宝石があった山』

 

ルルー『(ドクンッ)アルル!!』

(立ち上がるルルー。アルルが倒れるイメージ)。

 

ルルー『アルル!!アルル!!』

(林がブレて高速で走り過ぎていく描写)

 

ルルー『アルルのことなんて嫌いよ!』

(必死の表情で走り)

(崖を飛ぶようにひょいひょい駆け抜けていくルルー)

 

ルルー『だけど!!』

 

ルルー『だけど!!』

 

ルルー「アルル!!」
(顔を上げると、気絶して足元から

巨大な宝石に半分位埋もれていくアルル。

ダブルイメージでルルーの驚きの顔をアップで重ねる)

 

ルルー「あんたは!」
(近くに立つ、アラビア風の浅黒い三つ編みの男。
アルルを埋めていく宝石の透明な成分と手がつながっている)

 

(チラリと横目でルルーを見る男)男「…」

 

ルルー「アルルに何をしているの!」

 

(近寄ろうと歩くルルー)

 

ルルー「きゃあっ!」(衝撃波ではねとばされる)

 

(踏みとどまるルルー)

 

男「ふん、踏みとどまったか。人間にしては、やるようだが。

  私はお前に用はない」

 

ルルー「いきなり何するのよ!あったまくるわね!あんたは

     人間じゃなかったら何だっていうのよ!」

 

男「魔人だ。人など敵う存在ではない。このまま大人しく帰るんだな」

 

ルルー「言われなくても、その子を連れて、すぐに帰ってやるわよ」

 

アルル「ル…ルルー…」

(ぐったりとして半分宝石に埋もれているアルル)

 

魔人「この娘は頂く。置いていけ」

 

ルルー「はああっ!?」

 

ルルー「置いていく訳ないでしょ!」

 

魔人「悪い話しではないと思うがな。

この娘が居なければお前には都合が良いだろう」
(宝石アルルから目を逸らさず腕組みしながら)

 

ルルー「はっ?」(目を見開くルルー。アップ)

 

魔人「魔神たる私には、お前達の過去が分かるぞ。

    お前はこの娘に敵わない。魔導力もない。

    愛しい男もお前よりこの娘を選ぶ。この娘には、

    純度の高い膨大な魔導力が内在している。

    魔導力のないお前は一生敵うことはない。

    愛しい男もずっとこの娘だけを見ている」

 

ルルー「!!」

 

魔人「それなのに、娘は、お前を慕うのだ。

    醜い気持ちになって、それを必死に振り払おうと

    努力するお前に、何の遠慮もなく不躾に残酷に

    無邪気に擦り寄って、無神経にお前を傷つけていく」
(顔を俯けて顔上半分暗くなっているルルーの立ち絵に

魔神のセリフを被せる)

 

魔人「何度、消えてくれればいいのにと願ったか分かるまい」

(ニヤリと笑う魔人)

 

魔人「このまま、お前の前から消えてくれればこれ程

    良い事はない。そうであろう?何?お前のせいではない」

 

(顔を俯けたままのルルー)

 

ルルー「…そうね。あんたのお陰で気づいたわ」

 

魔人「では…」

 

ルルー「私の心の弱さ、醜さ、そして」

 

ルルー「そんな弱さに負ける女。魔界一のプリンスであるサタン様のお后様に

相応しくないってことにね!」

 

ルルー「そして、何も感じないような、鉄のような嫁もサタン様は

求めてらっしゃらない。私は弱さを認めて、上に行く!

全てを乗り越えて強くなる!!」

 

ルルー「サタン様を一番に思うのは!

     一番相応しいのは、この私!!」

 

ルルー「その証明の為に、その小娘に勝ち逃げさせる

     訳にはいかないのよ!あんたがその子に何する

     つもりか知らないけれども、ちょっと返して頂戴」

 

(憎々しい引きつった表情の魔人アップ)

 

ルルー「そして、魔人が人よりも強くとも、魔人に

     いつまでも勝てないようじゃサタン様の

     嫁にはなれないわ♫」

 

ルルー「ってな訳で…倒させて貰うわよ」

     (ザッ!)(ファイティングポーズ)

 

魔人「ふんっ、それでは死ね!」

 

(ビュッ!と空気が風となって走るコマ)

 

ルルー『速っ!!』

 

(ドスッドスッ!!)


(ルルーの体に数本の半透明の棒状の魔法が

突き刺さり、胸を抑えて血を吐く)

 

(ドサッ)

(あっけなく奥で倒れるルルーと

後ろを向くアップの魔人)


魔人「ふんっ、あっけない」

 

魔人「人間などこのようにあっけなく」

(目線だけ振り返る)

 

魔人「居ない!!」

(ルルーが倒れた地点に血があるものの空)

 

魔人「何処に」

(驚く顔の魔人の背後の上空に拳を

振り上げるルルー様の影)

 

魔人「ハッ!」(気づいた魔人の目アップ)

 

魔人「しゃらくさい!!!」

(寸前に上空に居るルルーに至近距離で術を発動)

 

ルルー「きゃあああっ!」(跳ね飛ばされるルルー)

 

(倒れた場所が血みどろ)

 

ルルー「うっ…」

(腹など血みどろのまま、血を吐きながら

立ち上がるルルー)

 

魔人「(ゾッ)狂っているのか?もう負けは見えている」

 

ルルー「まだよ。ハッ!」

(気を発して、体にまとわせるルルー)

 

ルルー「大氣功法!!」
(大氣功法=特殊な呼吸法により気を高め、

己の体力を大きく回復させる)

 

(パンッ!!)(両手を合わせるポーズ)

 

ルルー「精神統一!!」

(精神統一=攻撃力と防御力が少し上がる)

 

魔人「何だと?魔導力を持たないのに…回復している!」

 

魔人(ハッ!)

 

魔人(後ろを振り向くと、アルルを埋めていく

    宝石に少しだけヒビが入っている)

 

魔人「手加減などしてあげられないようだ。残念だよ」

 

魔人(頭上に両手を上げる。その手に黒い巨大な闇の力)

 

魔人「死ね!」(魔人の手から勢いよく魔導が噴出)

 

ルルー「キャアアア!!」

(巨大で素早く、避けられないルルー)

 

シェゾ「ルルー!!」(シェゾの声だけ)

(上空の星空を映す)

 

シェゾ「開け闇の扉よ!」

(顔の前で腕をクロスして動けないルルー。
直前まで迫る闇の力とそれとは別の

闇の力がルルーの直前に発生。
それと黒い影がルルーの前をシャッと横切る)

 

(ギギギギギッ!)

(音を立ててルルーの手前側に発生した闇の塊が

口のように開きブラックホールのように、

もう1つの闇の力を吸い込む)

 

(瞑ってしまっていた目を半開きで開く

ルルーの顔アップ)

 

シェゾ「無事か?暴力女?」
(木の上でお姫様抱っこ状態でシェゾの

腕にいるルルー。シェゾは14歳位のシェゾの姿)

 

ルルー「はぁっ!変態!あんた童顔!何!少年!?」

 

シェゾ「うるせえな!お前は魔導力がないから

    影響が少なかっただろうがあの宝石に触った時に、

    俺とアルルは魔導力を奪われた。それでも俺の力は

    魔人と同じ闇の力だったから、退行するのもこの程度で

    済んだけどな。あいつの目的はアルルだ。時間がねえ!

    聞け!ルルー!」

 

ルルー「っていうか」

(ルルーを抱っこするシェゾの手を見て)

 

ルルー「いつまでこのナイスバディーを抱えてんのよ!

     このど変態がっ!」(グーでいく)

シェゾ「ぐはっ!助けてやったのに理不尽っ!!」

    (顔面にパンチ食らう。同一コマ)

 

シェゾ「お前って奴は!!(怒)」

 

ルルー「時間がないんでしょ?で?何よ?」

(憤るシェゾを無視して、立ち上がってパンパン

誇りを払いながら)

 

シェゾ「…(怒)。時間がねえ。今度覚えてろよ。

    魔人の目は今、俺の闇の力で目くらまししているが、

    同質の力。あまり長くはもたねえ。あいつの力は

    俺にあまり効かないし俺の力もあいつに効かない。

    出来るのは援護位。魔導力のない。お前の力に

    頼るしかないんだ」

 

ルルー「私に?」

 

シェゾ「そう。俺達があの宝石に触れた時、有り得ないことが

    起きた。主にアルルの力が反応したんだ。純度の高い

    魔導力。それが反応し、逆流して、神に封印され、

    罰として人々の願いを聞いてきた魔人を少し自由に

    した。自分の代替になる程の魔導力の持ち主を見つけ、

    半分自由を手にした魔人は、アルルを手に入れ、

    自分の代わりに宝石に封じ込め、自由になりたくなった」

 

シェゾ「見ろ!あいつの腕を!」


(シェゾの闇の力が木の周りを円形状に覆っていて
サングラスごしのようにグレーに景色が見える)

 

ルルー「!」

 

シェゾ「透明の光が宝石からまだ繋がっている。

    まだ、自由じゃない。幾ら魔人が人より強いと

    いっても、動きも力も自由じゃないんだ。だが、

    俺やアルルはあいつや、宝石に触れると魔導力を

    奪われちまう。援護する。お前の力であの宝石を割れ」

 

ルルー「あんたの力効かないんじゃ、援護も何もないじゃない!

     しかも、あれ私の全力でも1回じゃ割れなかったわよ!」

 

シェゾ「それは!」

 

(ビシッ!)

(音と同時に空気が走って、シェゾの頬が少し切れる)

 

(バリンっ!)

 

シェゾ「話しはここまで!」

 

ルルー「ああ~!もう!」


(ブーメラン状の光の攻撃が木に飛んで来て、木から別々に飛び降りる2人)

 

シェゾ「シャドウエッジ!!」

(ドドドドドッ!)(シャドウエッジ=影の刃が敵を切り刻む技。)


(シャドウエッジを魔人の足元に突きたてて煙を舞い上がらせる)

 

(煙の中で魔人の背後にルルーの影がうつる)

 

魔人「甘い!!」

(ドウッ!)

(魔人が三日月状の光術を放ってルルーへ。

影が真っ二つに割れる)

 

ルルー「きゃあああああっ!」

 

(光術の風で煙が晴れる)

 

魔人「居ない?」


(はっとする魔人)

 

(上を見るとルルー)

 

(そのまま腕を上げて撃ち抜こうとする魔人)

 

シェゾ「おっと、こっちだ」


(魔人の背後に回り闇の剣で斬りつける)

 

(思わず避ける魔人)

 

ルルー「滅殺!!」

(上空から空気圧受けながら降りてきながら)

 

ルルー「女王乱舞!!」
(滅殺女王乱舞=ルルーの必殺技。凄まじい連続技を相手に
叩き込む女王乱舞の奥義。自らの肉体さえ砕く威力。)


(宝石へ打ち込みながら、自身も血しぶきを

上げながらの激しい連続攻撃)

 

ルルー『割れない!!』

 

魔人「無駄なことを!」

(魔人が左手を振ると空圧が生まれる)

 

ルルー「きゃああああっ!!」


(既に両手足血だらけのルルーの腹に

空圧が入って吹き飛ばされ、血を吐く)

 

ルルー「うっ」

(薄目を開けるとシェゾも倒れている)

 

魔人「もう、止めて帰るが良い。お前達には

   悪いが、お前の友は貰っていく。が、永い年月罰を

   受けた私は、昔と違い、無闇に命を奪おうとは思わない。

   人間の力では幾ら強くても魔人には敵わない。立ち去れ」

 

ルルー「まだ…よ。」

(はあはあ言いながら立ち上がるルルー)

 

魔人「そんな姿で…何故立ち上がる…」

 

ルルー「あの子を置いて…自分の命が助かって…

     それで良かったなんて…万々歳だなんて

     思えないわ!命が無くなるのが怖くないなんて…

     そんなご立派なことは言えない!でも、あの子を

     助けなかった自分が、そんなことを忘れてのうのうと

     してられるとは思えない!!!」

 

ルルー「まだよ!!!」

(ボロボロなのに、目だけはランランと光るルルー)

 

魔人「止せ!何故無駄なことを…」(少したじろぐ魔人)

 

ルルー「あんたに人の気持ちは分からない!」

 

ルルー「闘氣放撃!!」(気功波。大威力)

 

魔人「…」

(よろけながら出した闘氣放撃は、魔人の頭上に飛ぶ)

 

魔人「もう、止せ…」

 

ルルー「シェゾ!!任せた!!!」

 

魔人「何!?」(見上げる魔人)

 

シェゾ「応!!」
(上空に上がった闘氣放撃を打とうと
上空に跳躍して待ち構えているシェゾ)

 

ルルー「大氣功法!!」

(その隙に回復するルルー)

 

(上空にシェゾ、その間にアルルの方に走り出すルルー)

 

シェゾ「闇の剣よ!!」

 

ルルー「究極!!」(コマを二つに割って、同時に)

 

魔人「止せ!!」

シェゾ「切り裂け!!」

(闇の剣で闘氣放撃を下の宝石へ打ち据える)

 

ルルー「女王!!」

(打ち下ろされた闘氣放撃に向かって走っていくルルー)

 

ルルー「乱舞!!」

(究極女王乱舞=究極・最後の女王乱舞。壊滅的威力)


(ドドドドドッ!)

(1ページ使用して、突きや蹴りを混ぜた

猛烈な連続攻撃)

 

(ビシッ!)

(アルルの顔まで覆っていた宝石にヒビが入る)

 

(ビシビシビシッ)(ヒビが激しくなっていく)

 

(バリンッ!)(気絶したままの幼児アルルが飛び出す)

 

魔人「ああっ!」

 

(投げ出されるアルルを抱きとめるルルー)

 

(割れた宝石が集まって液状になる)

 

魔人「あああっ!」(液が、まとまって魔人を襲う)

 

魔人「嫌だ!私は、もう二度と!!

   戻りたくない!戻りたくない!!」

(振り払おうとする魔人にまとわり付く液体)

 

魔人「あああああああっ!」

   (あっという間に渦状に巻き込む)

 

(ギュルルルルッ)

(圧縮されて、元の宝石になって地面に落ちる)

 

ルルー「アルル!アルル!起きなさい!アルル!?」

 

(眼を瞑って動かないアルル)

 

ルルー「アルル!!魔導力がどんどん減っている!!

まさか!!飲みなさい!魔導酒を!」

 

(魔導酒を傾けるも動かないアルルは

口から魔導酒をこぼす)

 

ルルー「!!アルル!死ぬなんて許さない!」

 

(ぐいっと自分で魔導酒を口に含むルルー)

 

(口移しでアルルに飲ませる大コマ)

 

アルル「うっ…」(目を覚ます)

 

アルル「ル…ルルー…?」

 

ルルー「アルル!サタン様は私の物よ!

     死んで勝ち逃げなんて許さないわ!生きなさいよ!」

 

アルル「泣いて…るの?ルルー?」

 

ルルー「な…泣いてなんてないわよ!自惚れるんじゃないわよ!

私あんたなんて大嫌いなんですからね!」

(涙をぬぐうルルー)

 

シェゾ「やれやれ…とんだ騒ぎだったな」

(歩いてくるシェゾ)

 

シェゾ「その危険物。宝石はどうする?」

 

ルルー「サタン様にお預けしましょ。サタン様なら宝石の扱いや…

     あの魔神のことも…一番良い方法を取って下さると思うわ」

 

シェゾ「ふん、まあな。しかし、ロクなことがないぜ。体も魔導力も

    戻らねえし…んっ?」

 

(ドクンッ!)(3人共、振動する)

 

アルル「あっ、あっ、あっ!」

シェゾ「おおっ!」

ルルー「えっ!」

 

シェゾ「お、おお~!」(体が大きくなって自分の手を見るシェゾ)

 

シェゾ「おい!戻ったぞ!」(嬉しくて笑顔で振り返る)

 

シェゾ「あ…」

(大きく戻って、全裸のアルル&ポロリはないものの

 胸が窮屈になって押さえるルルー)

 

アルル「あああああっ////!!」

 

ルル-「何度も何度も」

 

シェゾ「ちょっ…待て!!不可抗力…」

 

ルルー「変態!死ねー!!!」

 

シェゾ「巻末も理不尽ぃ~ん!!」

(また、空に消えるシェゾ)

 

ルルー「アルル!変態からマント剥いでおいたから、

     これ被って私に掴まりなさい。幸い服も窮屈だけど

     破れてないし担いで降りてあげるわ」

 

アルル「ありがとう。ねえ、ルルー」

 

ルルー「何よ?」

 

アルル「ボク、ルルーのこと大好きだよ」(笑顔)

 

ルルー「私は嫌いだって言ってるでしょ!」(ツーン)

 

ルルー「でも、そうね。あんたのつくったカレー美味しかったから…

     もうちょっとだけ休戦して仲良くしてあげるわ」

 

アルル「ルルー!」(抱きつく)

 

ルルー「ちょっと離れなさいよ!」

 

アルル「ボク!美味しいカレーつくるからね!」

 

ルルー「え~え~、せいぜい私の口に合う味にしなさいよ!」

 

そうして魔導世界は今日も平和に更けていくのでした。おしまい。