こんばんは。今日は「あおさん」に頂いたリクエストに応えて


シェゾ×ルルーのイラストを描いてみました。


イラストだけだと色々忍びないレベルなので、


あおさん理想のシェルルに至るまでのエピソードを考えた


プロットも載せます。(と、いうか、イラストはラストです)。


しかし、不思議なことに(?)前半殆どサタアル(?)です(←おいっ!)。




1部 ウィッチ&サタン様とサタン×アルル

   (色々捏造しています。弱ってるサタン様有りなので、

    逆にサタン様ファンの方の方が駄目かもしれません。何でもOKな方だけ)


2部 シェゾ×ルルー(シェルル許せない方には地雷です)






ということで2部で繋がっております。


どちらも地雷的な物は多い気がしますので、この内容見て、ああ、駄目だわ!


って思ったらここでお止め下さい。それでは



























<1部 ウィッチ&サタンとサタアル>


(魔導世界の森を映す)


(ウィッチのエピローグが始まる)


ウィッチ『サタン様は、昔からこの世界にとって絶対的な存在で


     決して揺らぐことのない存在だ。


     どんなに強い存在でもサタン様に敵う訳はない。


     サタン様は永遠。サタン様こそが魔導世界そのもの。


     私はサタン様を小さい頃から知っていた。


     威厳ある絶対の存在であり、上司であり、時に面倒臭い


     父親の様な存在だったサタン様。近すぎて恋心などは


     抱きようがなかったけれど、決して欠かせない肉親的存在。


     それが私にとってのサタン様。


     だから…近すぎるからだろうか?


     私は一時サタン様が言った言葉を忘れていた』


(サタンの城の地下。薄暗い牢の中に居る異形のモンスターの形をした


サタンと、周りに群がるモンスターの娘達)


(サタンの目が光り、娘達は意識を手放し恍惚として異形のサタンに群がり


 寄せ集まる)


(サタンが手を差しのべ、手が光ると娘達の心臓辺りが紫に光る)


(光がモンスターの姿をしたサタンの側に集まり、サタンが吸収する)


(煙を上げて、小さくなり、次第に普段のサタンの姿に戻っていく)


サタン「なあ、ウィッチ」


ウィッチ「はい」


サタン「アルルは…こんな私の姿を見ても変わらないと思うか?」


ウィッチ「……」


ウィッチ「…アルルさんは」


ウィッチ「タフな方です。そのようなこと乗り越える人です」


サタン「フッ、そうか」


ウィッチ『いつもおちゃらけているか、自信満々のサタン様は、


     そう言って寂しそうに笑った』


ウィッチ『サタン様はどんな時でも絶対的存在だ。だから、弱点が


      あるなんて、弱くなることが有り得るなんて考えなかった。


      サタン様は…アルルさんと出会ってから魂を食べることを


      しなくなっていた』


そして、とうとうある日。


ウィッチ「サタン様!?」


(思わず持っていたお茶を落とすウィッチ。床に倒れているサタン)


ウィッチ「馬鹿な!どうなさったのです!」


(額に手をやるウィッチ)


ウィッチ「ひどい熱に汗!こんなことって。サタン様が倒れるなんて


      こと一度としてなかったのに。まるで人間のように熱が」


(はっとするウィッチ)


ウィッチ「サタン様。お食事をなさってますか?」


サタン「している。昨日もポトフを…」


ウィッチ「そうじゃなくて、魂です!」


サタン「…」


(サタン。汗をかいたまま、黙って笑う。)


ウィッチ「食べてませんね」


ウィッチ「なぜです!サタン様!幾らサタン様がお強くても


     魂を食べなくてはサタン様は生きられません!」


サタン「それでも…だ」


(ウィッチの腕からずり落ちるサタン)


ウィッチ「サタン様!サタン様!誰か!アルル…アルルさん!」


かくて


(サタンの部屋に駆けつけるアルルとルルー。ベッドに


横たわる衰弱したサタン)


アルル「サタン!」


ルルー「サタン様!」


アルル「サタン!どうして!」


ウィッチ「サタン様が魂を食べないのです」


アルル「…?魂?」


ウィッチ「人間が食事をとらなければ死んでしまうように、モンスターであれ


     人間であれ、サタン様は魂を喰らわないと死んでしまう。ですが、


     アルルさん。貴方と会ってから、サタン様は、死んでもそんな姿を


     貴方に見せたくないと思うようになってしまった。このままでは


     サタン様は…」


アルル「そ…んな。い・・・や・・・。嫌…だ。嫌だよサタン…」


(サタンの手を握って涙するアルル)


(よろめくルルー)


ルルー『そ…んな。サタン様は・・・そこまでアルルを・・・。アルルの為に


     死のうというの?』


ウィッチ「今ならまだ間に合う。アルルさん。サタン様を説得して下さい。


      サタン様の為に全てを快諾している食事の娘なら、地下に居るのです。」


アルル「・・・食事の娘」


ウィッチ「アルルさん。ためらわないで下さい。サタン様を怪物を見るように


     見ないで。怪物は元々居るのではない。人間が自分の信じられない物


     を見た時に作り出すのです。そんな目でサタン様を見ないで。


     貴方達も家畜を食べるでしょ。それと一緒です」


アルル「・・・」


サタン「うっ・・・」


アルル「サタン!気づいた!」


サタン「ア・・・ルル・・・」


アルル「サタン!食事をしなくちゃ駄目!死んじゃ駄目だよ」


サタン「い・・・やだ・・・」


アルル「サタン!」


ルルー「サタン様!」


サタン「お前に・・・見せたくない・・・」


(サタンの手を握り涙するアルル)。


アルル「い・・・やだよ。サタン。キミが死んだら嫌だ!


     あ・・・げる・・・ボクの魂を上げるよ!死んだら駄目だ!」


サタン「アルル・・・アルル。不思議だな。お前と出会ってどんどん


    欲深くなっていく。何でも持っていたのに・・・。お前達と同じ


    ように暮らしたい。お前をそのままで愛したい。魂を奪うことなく」


アルル「サタン!」


サタン「だが、いつか…魂を奪い続ければ、いつか私はお前の魂をも


    奪ってしまう…。お前の磨き上げられた魂を求めてしまう。


    だから、食べたくないんだ。大丈夫。少し休めば回復する」


ウィッチ「そんな訳ありません!」


ルルー「サタン様!そんなにお困りなら!いっそ私の魂を!」


アルル「そんなにボクの魂が欲しければ…」


サタン「アルル?」


アルル「受け取れ!ボクの力!」


(アルル。サタンの胸に手を当てる。光がサタンを包む)


サタン「ぐあっ!」


サタン「な!魔導力じゃないか!しかもこんなに大量に!


    無茶するな!アルル」


(大粒の汗をかくアルル)


アルル「魂じゃないけれど…ボクの力だ…。これでキミに…」


(言いながら意識を失って倒れるアルル)


(抱きとめるサタン)


サタン「アルル…アルル、アルル!好きだ!」


アルル「……(意識がない)」


サタン「ふう、無茶をする娘だ…。魂と魔導力は違うというのに…」


サタン「ウィッチ…食事の準備をしてくれ…。やはり私は生きたい。


     アルルと共に」


ウィッチ「はい、サタン様」


ルルー「サタン様!」


サタン「あれ、ルルーくん、キミも来てくれていたのか?」


ルルー「!!」


ルルー『最初から…ずっと…サタン様のお近くにいたのに…。


     サタン様は、アルルのことしか…』


ルルー「ええ…私…サタン様の精がつくように、何か獲って参ります」


サタン「ルルーくん?」


ルルー「失礼します」



























<2部 シェゾ×ルルー>


(凄まじい勢いで林を駆け抜けるルルー)


ルルー『駄目、サタン様の側に居なきゃ。弱ってらっしゃるんだし、


     でも…でも、今…今だけは、泣いてしまいそう。サタン様は


     お優しい方だから、心を痛められる…声も聞こえては駄目…。


     でも…』


(木に引っかかって倒れる)


(ルルーの泣き顔アップ)


ルルー「あ…」


ルルー「あああああー!」


(ルルー声を上げて泣く!)。


(暗転)


(森の中を歩いてくるシェゾ)


シェゾ「今日はロクな収穫なかったぜ。つまんねーな」


シェゾ「と!」


(ビタン!丸まっているルルーにひっかかって転ぶ)


シェゾ「って!なんだ!」


ルルー「……」


シェゾ「えっ?ルルー?お前何だってこんなところで


    丸まってるんだよ!」


ルルー「……」


シェゾ「おいっ?」


(ルルーの肩を引っ張って、無理矢理自分の方を向かせる)


(ルルーの泣き顔)


(動揺するシェゾ)


シェゾ「えっ?えっ?(焦)」


シェゾ「ど…どうした?何か痛むのか?ヒーリングかけてやろうか?」


ルルー「煩い!何処も痛くなんてないわよ!あんたなんか会いたく


     なかったのに!あんたなんか今…放っておい…うっ…」


ルルー「ああああああ・・・」


(耐えられず声を出して泣き出してしまったルルー。ひたすら


オロオロするシェゾ)。


シェゾ「ど・・・どうしたんだよ?殺しても死なない暴力女の癖に


    お前が泣いていると気持ち悪いんだよ。泣きやめよ。ほら、


    何かやるから」


(ポケット等をごそごそやって何も見付からず)


(らっきょう一個だけ見つける)


シェゾ「・・・」


シェゾ「あの・・・どうぞ。らっきょう。お腹たまると元気出るぞ」


ルルー「たまらないわよ!らっきょう一個で!何なの!さっきっから


     貧乏臭い変態ね!放っておいてよ!」


シェゾ「変態って!失礼だなお前は!俺はお前を気遣ってだな」


ルルー「いらない気遣いだっていってんのよ!逆にイライラするっていうの!


    何なのあんたのマントで鼻かむわよ!」


ルルー「ビーム!(鼻かむ音)」


シェゾ「うわあ!信じられねえ!このマント特殊効果かかってて高いんだぞ!


    クリーニング代払え!バカ女!」


ルルー「は!いい気味よ!貧乏人が!」


シェゾ「誰が貧乏人だ!」


ルルー「あんたよ!あんた!自覚あるでしょ!」


シェゾ「くっ!そりゃちょっと、水だけ飲む日が続いたりするが!


    ち・・・違うぞ!俺は貧乏ではなく・・・そう!水が好きなんだ!」


ルルー「嘘つけってのよ!この変態!貸しなさいよ!そのらっきょう!ていっ!」


(ルルーらっきょう、ぶん投げる)


シェゾ「あ~!俺の貴重な食料!てめえ!食べるならまだしも!


    らっきょうを笑う奴はらっきょうに泣くぞ!(涙目)」


ルルー「お~ほっほっ!ざまーみなさい!貧乏変態が!


     誰にも会いたくなかったのに人の邪魔するからよ。


     いい気味よ!」


シェゾ「ふざけんなよ!てめえ!この脳みそ筋肉女!


     ちょっとでも心配して損したぜ!大方またサタンの事


     ででも泣いてたんんだろうが!」


ルルー「うっ・・・」


シェゾ「うっ・・・」


ルルー「ば・・・ばかぁ・・・思い出しちゃったじゃない。うっうっ!」


シェゾ「げっ!また泣くのかよぉ~!」


(うずくまって泣いてしまうルルー様)。


(横に座ってやっぱりオロオロするシェゾ)。


シェゾ「なあ、おい、何かお前が泣いていると調子狂うな。


    サタンの馬鹿・・・。あいつは馬鹿だ。しょうがないんだ。


    そんな馬鹿の為にいちいち泣くなよ」


ルルー「煩いわね!変態!サタン様は最高の男性よ!うっ、うっ」


シェゾ「あ~、はいはい。それで?何で泣いているんだ?」


ルルー「あんたになんか言いたくないってのよ!放っておきなさいよ」


シェゾ「だ~か~ら!女にいつまでも泣かれると調子が狂うんだって!


    それに・・・俺はだな・・・」


(言いづらそうに、多少照れるシェゾ)


シェゾ「お前の腕前は認めているぞ。女だてらに凄い腕前だ。


     お前が元気で食ってかかってケンカしないと・・・俺は


     戦える相手を失っちまうだろうが?早く元気になれよ」


ルルー「何照れてんのよ!それ褒め言葉じゃないわよ!」


シェゾ「な!お前人が折角褒めてやっているのに!」


ルルー「だから、褒め言葉じゃないっつーの!」


ルルー「あんたなんかに私の何が分かるっていうのよ!」


シェゾ「分かんねえよ」


ルルー「あんたなんか!あんたなんか!」


ルルー「わー!(涙)」


シェゾ「あ~!だからお前!これ俺の一張羅のマント!って、


    もう良い!泣け!」


(シェゾ胸を貸してやる)。


(暫く後)


シェゾ「おい!泣き止んだか?」


(こてっ!と気づけばシェゾにより掛かるルルー。


泣きつかれて寝た)。


シェゾ「何だよ!寝ちまったのかよ!ったく人騒がせな!んっ?」


(むにゅっ)


(倒れた瞬間に柔らかい髪の毛が触り、良い香りがし、体も柔らかい


 し、軽い)


シェゾ「うっ!」


(思わず突き飛ばしそうになって思い留まるシェゾ)


シェゾ「あ・・・危ねえ!驚いて突き飛ばすところだった!」


シェゾ「筋肉だらけでどれほど重くて硬いかと思ったけれど、


    意外にも柔らかくて軽かったな・・・びっくりした。(ドキドキ)」


ルルー「クークー」


シェゾ「っていうか、起きろよ!」


ルルー「サタン…様…」


シェゾ「くそっ!仕方ねえな。俺が肩貸すのは、今日だけだからな


    脳みそ筋肉女!」


ダーウィンのブログ-シェルルイラスト


そんな感じの場面です。


イラストまでが透すぎたw。後、シェルルよりサタアルだったw。


まあ、こんな感じのイラストです。あおさんリクエスト有難うございました。