電車って、たまに乗ると面白いね!

何故って?

人間観察よ。

( ´艸`)人間って見てるだけで面白いじゃない。

 

 

...と言う事で。

MAGOです。

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エスクワイヤーというギターを知っているだろうか?

 

フェンダーフリークならご存知だと思いますが…

なんと!世界初で商品化されたソリッドエレキギターだそうです。

 

テレキャスターやストラトが登場する直前の1949年に、フェンダーが試作で作ったテレキャスターの原型となったギターです。

 

原型となった…と言ってもテレキャスターそのものです。

 

違うのはエスクワイヤーはリアピックアップのみなんです。

どうですか、この潔いスタイル!

 

あまりの無骨さに、発表当時は「雪かきスコップ」や「便座」などと酷評されてたそうです。

いや、可愛い愛称じゃない…

( ´艸`)

Fender Snow shovel

カッコいい響きだ...

 

そして。

すぐにピックアップ2つのいわゆるテレキャスターが登場しますが…

何故かこのエスワイヤーも1970年まで同時生産されたようです。

 

テレキャスターがあるのに?

わざわざこのエスクワイヤーを選ぶ人が当時いたのかとも思いますが…

安かったのかな….?

 

 

 

こういったワンピックアップギターは、一部のファンにはとても人気です。

そこはやはり、その潔さにあると思います。

あくまでも便利な物に頼らない、不便という名の贅沢、弘法筆を選ばず…

なんだか訳わからなくなりましたが、なんとなく玄人っぽさを感じるのは確かです。

 

 

実はこのエスクワイヤー。

今でも買えます。

 

おそらくこれまでにも何度か再販されては消え、再販されては消えしてたのだと思いますが…

 

現在、フェンダーのサブブランド『Squier』と『フェンダーUSA』の2つから出ています。

 

まずフェンダーUSAから。

【70th Anniversary Esquier】

 

これも記念モデルみたいですから、期間限定とか個数限定とか...

なんとなく売れなかったら作るのやめようか...的なやつだと思います。

 

希望価格が257,400円もしますからね...

かなり勇気が必要かと...

 

USAの方は、以前僕も楽器店で試奏しました。

USAの方はエスクワイヤー登場当時のメイプルワンピース50sスタイルになっています。

 

ネックがボコっとぶっとくて頼り甲斐あります。

ちょっと僕には弾きづらいくらい太いです。

 

当時はこんなに太かったのかなぁ?

エスクワイヤー試作時のトラスロッドが入ってなかったネックを再現しているのかもしれませんね。

こちらはちゃんとトラスロッド入ってます。

 

 

そしてボディーには登場当時に使っていたパイン材を使っています。

意外に安価な材を使っていたんですね。

 

エスクワイヤーの文字がカッコいいです。

 

 

音も色もとても気に入ったのですが…

 

 

だいぶ値下げしていますが...

それでも高い…

 

これをメインギターとして使うならいいのですが…

お遊びで買うギターにしたら微妙な価格です。

 

ストラトにしかこの価格は出せないなぁ…

(しかしこの色、現在は無くてちょっと後悔しています)

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そしてSquier(スクワイヤー)の方です。

 

【Classic Vibe '60s Custom Esquier】

 

カラーはブラック、レイクプラシッドブルー、3トーンサンバーストの3種類、各50本限定生産だそうです。

 

こちらは昨年に発売されたようで。

それは知りませんでした。

 

スクワイヤーなら安いはずで、調べたら実売5万円ちょいでした。

 

 

これは早速、試奏しに行ってきました。

写真撮るの忘れたので、フェンダーのホームページより。

3トーンサンバーストが1本だけありました。

スクワイヤー製は、ローレル指板の60sカスタムスタイルになっています。

 

試奏しましたが、実に良いですね。

特にネック(フレットエッジ)の仕上げですね。

最近の安いメキシコやジャパンではなかなか味わえない心地よさ良さです。

 

サウンドは普通にテレキャスターのリアの音ですが...。

ボディー材がアッシュやアルダーではなくマホガニーに近いと言われるナトーという材を使っていまして、本来のテレキャスターサウンドより若干甘い感じがします。

 

テレキャスターの金属音がちょっと苦手だった...って人には良いかもです。

 

ピックアップ1個なのにセレクタースイッチが付いています。

テレキャスターと同じく3ポジションで効果は次のとおり。

 

リア       = 通常のテレキャスター同様ボリュームのみ。

センター = トーンコントロール(1〜10)ができる。

フロント = トーンカット(0の状態)。

いずれにしても質感はリアピックアップのサウンドです。

 

 

このエスクワイヤーは、スクワイヤーでも『クラシックヴァイブ』というシリーズから出ていて、クラシックヴァイブは同じスクワイヤーの中でも最上級モデルとしてその造りも別格です。

ネックを握っただけで、他のシリーズとはその仕上げの違いが分かります。

 

僕は度々言うのですが、メキシコやジャパンの低価格モデルよりも、スクワイヤーの最上級モデルには意外に良い物があるのです。

 

もうそのへん、ブランドネームがどうの製造国がどうの言ってられません。

良い物は良いからね。

 

 

さて。

よく聞いたら、このスクワイヤーのエスクワイヤーも市場からそろそろ無くなりそうで…

まあもっとも50本限定ではそうでしょうね。

人気のブラックはもう市場に無いそうです。

 

とは言え。

店の方も言ってましたが、言ってもワンピックアップの微妙なモデルですから、おそらく初心者ならこんなヘンテコなテレキャスターなど買わないでしょうし、そもそもこのエスクワイヤーの歴史どころか存在すら知っている人も少なく、逆に50本限定でもいまだに残っていると言うのが実情みたいです。

 

ブランドがスクワイヤーでも、モデルはマニア向けといった感じですね。

 

気になる方はお早めに!