◎シリーズ連載
『先人の訳詞、やぎりんの訳詞』
鶴/ガムザートフ作詞、フレンケリ作曲
鳥の歌/カタルーニャ民謡
思い出のサリーガーデン/アイルランド民謡
広い河の岸辺/スコットランド・イングランド民謡
つばめよ/N.S.セビージャ作(メキシコ愛唱歌)
ロッホ・ローモンド/スコットランド民謡

「先人の訳詞、やぎりんの訳詞」の
テーマで書き続けているのには
わけがあります。

ボクの訳詞作品のある歌が
盗作されたことがありました。
先方の言い分は
「英語の歌詞が同じなのだから
日本語にしてそっくりなのは当たり前。
あなたの訳詞にオリジナリティはない」
というものでした。
これはボクには侮辱と感じました。
ボクの心は傷つきました。
しかし傷ついただけではこの先
作詞家として生きていけません。
この一件を整理し総括しなくては・・・

原語の歌詞が同じでも、それを
日本語の歌詞にした場合つまり
単なる和訳でなく歌詞として訳した場合、
結果は千差万別になる、ということの
証明として綴っています。

裁判になったとき、原語歌詞から訳せば
「違って当たり前」という証拠を
裁判長に見てもらうために
さまざまな訳詞の例を曲ごとに
まとめて載せています。


コリアン・デュオ
『デュエット・ヒュ』による
《思い出のサリーガーデン》が
You Tube で公開されました。

素晴らしい♪♪
この歌への共感が強くにじみ出ています。
歌い込むともっともっと良くなります。
https://www.youtube.com/watch?v=t1wdn_3XvdY





Down By The Salley Gardens
   Irish Traditional

Down by the salley gardens
My love and I did meet
She passed the salley gardens
With little snow-white feet
She bid me take love easy
As the leaves grow on the tree
But I, being young and foolish
With her did not agree

In a field by the river
My love and I did stand
And on my leaning shoulder
She laid her snow-white hand
She bid me take life easy
As the grass grows on the weirs
But I was young and foolish
And now am full of tears


やぎりん直訳
柳の庭の脇を下って

柳の庭の脇を下ったところで
ボクは愛する人に出会った
あの人は雪のように白い可愛い足で
柳の庭を通り過ぎて行った
あの人がボクに言った
「愛なんて気楽に考えなさい。
木に葉っぱが繁るみたいなことよ」
でもボクは若くて愚かだったから
彼女にうなづくことはできなかった

小川のほとりの野原で
ボクは愛する人と並んで立っていた
寄りかかったボクの肩にあの人は
雪のように白い手を回してきた
あの人がボクに言った
「人生なんて気楽に考えなさい。
川の堰に草が生えるみたいなことよ」
でもボクは若くて愚かだった
そして今は涙が溢れてくる


★なんだか映画の一場面のようでしょ?
好きだなあこの歌。


先人の訳詞
************************************
サリー・ガーデン
  アイルランド民謡/日本語歌詞 F.土家
 
君と会った サリー・ガーデン 
坂をおりた所
雪のような白い足 君は歩いていく
「木の葉が茂るように 気楽に愛せればいい」
だけど僕は若すぎて 君にうなづけない
 
川のほとり 草むらに 
君とふたりだけ
雪のような白い手を 肩において言った
「土手の草のように 気楽に生きればいいわ」
だけど僕は若すぎて 涙があふれそう

初恋
  アイルランド民謡/高石ともや訳詞

柳ゆれる庭の 美しい人よ
通り過ぎた素足の 白さばかり残る
春の花匂うままに 心うばわれて
想い届かぬ恋よ はじめての人よ

川のほとり行けば 夏の日が暮れる
肩に触れたその手の 白さばかり残る
夏草の騒ぐままに 心うばわれて
想い届かぬ恋よ ただ涙ばかり


サリー・ガーデン
bunbun訳詞(1967年)

柳の木のそばで 彼女と出逢った
雪のように白い脚 僕にこう言った
恋はあせらず 柳の木が 葉を茂らせるよう
若く愚かな僕は それが分らなかった


あの川のほとりで 彼女とたたずむ
雪のように白い手を 肩に差し伸べて
ゆったり生きる 堰の草が葉を茂らせるよう
若く愚かな僕は ただ涙にくれる
************************************

思い出のサリーガーデン解説
【Down By The Salley Gardens】
原曲の歌詞は、1923(大正12)年に
ノーベル賞受賞のアイルランドの詩人
ウィリアム・バトラー・イェイツ
(1865-1939)の1889年の詩集に
収められている。
完全な自作ではなく、
老婦人が口ずさんでいた
歌の断片に基づく。
年上の女性を真剣に恋した、
かつての少年が思い出を歌う。
恋に手慣れた大人の女性と、
うぶな少年との意識の差。
女性の白い手足が、少年の憧れの
シンボルとして歌われているところが、
想像力をかきたてる。
大人になった少年は涙するが、
なぜだろう?

大人になってからわかることがある。
「あの時あの人は僕の愛を
受け入れてくれていたんだ」と、
気づいたのではないか。
「人が人を好きになる、
あなたがわたしを好きになる、
それは自然なことなの・・・」
あの言葉はそういう意味だった、と。
つまりそれは
愛の喜びと哀しみを同時に知った
涙なのだと、ボクは思う。

訳詞のポイントは
ノーベル賞詩人がまとめた歌詞の
文学性の高さを維持したまま
訳せるかどうか、ということだった。


思い出のサリーガーデン
  アイルランド民謡
  やぎりん訳詞

思い出のサリーガーデン 柳そよぐ庭
愛しいあの人に出逢った 懐かしの庭よ
雪のように白い足で 通り過ぎたあの人を
思い出すサリーガーデン ぼくの愛の庭

愛しいあの人の言葉「愛は気楽にね
木の葉が枝に繁るように自然なことでしょう」
けれどぼくは若すぎてその意味がわからない
思い出すサリーガーデン ぼくの愛の庭

思い出のサリーガーデン 柳そよぐ庭
愛しい人とたたずんだ 小川のほとりよ
雪のように白い手を ぼくの肩におきながら
ささやいたあの言葉を ぼくは忘れない

「気楽に考えましょうよ 人生のことは
草原の草花のように自然なことでしょう」
けれどぼくは若すぎてその意味がわからない
今ではぼくはひとり 涙に暮れてる


思い出のサリーガーデン 合唱譜
全音から¥1200+税
女声三部・二部/混声三部・二部
(2種類の楽譜が出ています)

★九条が平和を守ってきた証拠



大好評♪ 絶賛出版♪
やぎりん(文)+小澤一雄(絵)
絵本『わくわくオーケストラ 楽器物語』
(ポトス出版)¥1800(+税)



大前恵子×木星音楽団 セカンド・アルバム
鳥たちの詩、海の詩

1.くじらの子守歌  
 小笠原育美・作曲/相馬邦子・編曲
2.海はふるさと【大海啊故郷】
 王立平・作詞作曲/やぎりん訳詞
3.浜辺の歌
 林古渓・作詞/成田為三・作曲
4.アメイジング・グレイス
 英国賛美歌
5.ロッホ・ローモンド
 スコットランド民謡/相馬邦子・編曲/やぎりん訳詞
6.ふるさとのナナカマド
 スコットランド民謡/相馬邦子・編曲/やぎりん訳詞
7.聖母の御子
 カタルーニャ民謡
8.鳥の歌
 カタルーニャ民謡/やぎりん訳詞
9.つばめよ
 ナルシソ・セラデル・セビージャ作詞作曲/やぎりん訳詞
10.海はふるさと【大海啊故郷】
 王立平・作曲(インストゥルメンタル)
2017年8月25日
東京文化会館小ホールでのライヴ録音
11. 童神(わらびがみ)
 古謝美佐子・作詞/佐原一哉・作曲
12. コンドルは飛んで行く
 ダニエル・アロミーア・ロブレス作曲/やぎりん作詞

歌:大前恵子
演奏:木星音楽団
 小野美穂子【箏:十七絃/十八絃】  
 藤枝貴子【アルパ】
 三塚幸彦【尺八】  
 八木倫明【ケーナとナイ】
ゲスト
金亜軍【揚琴】 
古谷真未【チェロ】
★定価¥2600(+税)
★通販価格¥2980(送料¥180込み)
*******************

クローバーこのブログを訪ねて下さった方々が
幸運に恵まれますように、祈っています虹ドキドキ



★木星音楽団 東京文化会館公演 動画(2016年)
つばめよ〜ジュピター(+アンコール)
http://amba.to/2dNgJWW

★たかこ・やぎりんバンド♪at 東京文化会館
♪アマポーラ
http://youtu.be/zjBvrH7KN6Y




4月24日(火)
12:00ー1:30お食事
1:30ー2:40コンサート
銀座の個性的なフレンチ・レストラン
「アジル」でのお食事。食後は、
いちよ・たかこ・やぎりんトリオの
コンサート♪
★アジルのホームページ
(銀座5丁目4-6 ロイヤルクリスタル銀座7F)
地下鉄銀座駅B6出口徒歩1分
http://www.argiletokyo.com/
お一人様 ¥11880
お申込み(03)3274-8595
三越カルチャーサロン


たかこ・やぎりんバンド×大前恵子
五月のコンサート inおやぢ
2018年5月27日(日)
午後3:00開演
2:30開場/4:30終演予定(休憩なし)
会場:おやぢホール(菅原邸) 
埼玉県大里郡寄居町用土5865-5
(駐車場あり)
主催:おやぢの家 菅原元彦
会費:大人¥3000
小人(小中学生)¥2000
●お申込みTEL/FAX
048-584-4535菅原
●終演後、演奏家を囲み交流会開催
(1時間位)。筍汁、ちまき、お茶、
コーヒー(アルコール類なし)。


ケーナ×チェロ×アルパ×ギター=自由4人組
やぎりんカルテート・リベルタ新緑のコンサート
2018年6月8日(金)
◎昼の部午後2:00開演
1:30開場/4:00終演
★夜の部午後6:30開演
6:00開場/8:30終演
東京オペラシティ3階
近江楽堂(おうみがくどう)【定員120人】
京王新線初台駅下車すぐ。●カトリックの
礼拝堂を模した素晴らしい音響のホール。

料金(全自由席) 一般¥3500/学生¥1000
●お申込み:やぎりん
(03)6759-3297 TEL&FAX
080-5379-4929
yagirin88@gmail.com


尺八、箏、ケーナ、アルパによる国境なき楽団
木星音楽団+大前恵子
那須野が原 地球音楽会

2018年 7月7日(土)
午後2:00開演(4:00終演)
那須野が原ハーモニーホール大ホール
◎料金(全自由席・前売)
一般¥2000(当日¥2500)
学生¥500
●お申込み
地球音楽工房(やぎりん)
080-5379-4929
yagirin88@gmail.com
(地球音楽工房/やぎりん)


尺八、箏、ケーナ、アルパによる国境なき楽団
木星音楽団×大前恵子 地球音楽会
古今東西森羅万象生演奏
2018年 7月26日(木)午後1:30開演
(3:00終演予定)
名古屋 宗次ホール
★4月22日発売
◎料金(自由席)¥2000
●お申込み
(052)265-1718
宗次ホールチケットセンター


尺八、箏、ケーナ、アルパによる国境なき楽団
木星音楽団×大前恵子 第11回地球音楽会
古今東西森羅万象生演奏
2018年 8月4日(土)
午後2:00開演(4:00終演予定)
東京文化会館小ホール(上野駅公演口前)
4月2日発売
◎料金(全席指定)
一般¥4000
学生¥1000(P列以後)
(学生券は、Ro-Onチケット
地球音楽工房のみで取り扱い)
●お申込み
地球音楽工房(やぎりん)
080-5379-4929
地球音楽工房FAX
(03)6759-3297
【メール】yagirin88@gmail.com
(地球音楽工房/やぎりん)

◎エッセイ『広い河の岸辺』
大変好評で、販売中ですドキドキ


クローバー必然と偶然が時を得て生み出した、
大いなる奇跡!
この歌は今後50年、
100年と歌い継がれて
日本の歴史に残るでしょう。
         湯川れい子

本の表紙
ドキドキやぎりんBOOK『広い河の岸辺』
(主婦と生活社)発売しました!!¥1000+消費税

コンドル合唱譜混声
やぎりん作詞《コンドルは飛んで行く》
やぎりん訳詞《つばめよ》
吉田桂子 編曲
合唱譜が出版されました。
女声三部/混声三部の2種類。
それぞれに、易しい二部合唱の楽譜も
収録されています。
¥1300(+税)全音楽譜出版社


合唱譜女声
ドキドキやぎりん監修の合唱譜が発売(全音楽譜出版社)。
小川類・編曲
☆女声三部/二部
★☆混声三部/二部

《広い河の岸辺》(スコットランド民謡)
《思い出のサリーガーデン》(アイルランド民謡)

2曲セット。
定価¥1200(+消費税)


ジャケ写
いちよ・たかこ・やぎりんトリオ♪
+ゲスト・チェロ 古谷真未
アルバム『いのちと平和の音源』
¥2800(+税)通販価格¥3000(すべて込み)

収録曲(★歌入り/☆チェロ入り)
1.愛は花、君はその種子(たね)
  (A.マックブルーム)[高畑勲 訳詞] ★☆
2.黄色い村の門(アイルランド民謡)☆
3.思い出のサリーガーデン
(アイルランド民謡/やぎりん 訳詞)★☆
4.白鳥の停車場(藤平慎太郎)☆
5.ラ・サンドゥンガ
  (メキシコ民謡/やぎりん 日本語詞)★
6.君の影になりたい【アルパ・ソロ】
7.ラピュタ・シチリアーナ
  (イタリア・ルネサンス〜久石譲) ☆
8.よろこびのうた
 (メキシコ民謡/枝元一代ほか 日本語詞)★
9.童神【わらびがみ】
  (佐原一哉/古謝美佐子・作詞)★
10. 蕾【つぼみ】(小渕健太郎)【アルパ・ソロ】
11. チョグイ鳥(パラグアイ民謡)
12. 広い河の岸辺
  (スコットランド民謡/やぎりん 訳詞)★☆
13. コンドルは飛んで行く(D.A.ロブレス)☆
14. 人生よ、ありがとう
  (ビオレータ・パラ/やぎりん 訳詞)★☆
15. 島唄(宮沢和史)★☆


木星CDジャケット
木星音楽団アルバム
Winds & Strings
湯川れい子さん推薦メッセージ
和楽器とラテン楽器による、
実にユニークで魅力的な異文化四重奏団だ。
でも異文化というより、
むしろどこか大昔に
深くつながっていた音と文化だ!
という確信に近い懐かしさであり、
新鮮なアイデンティティの再発見なのだ。
そう、ひょっとしたらこれは、蒙古斑まで遡る、
とんでもなく壮大なロマンかもしれない。
 
   湯川れい子(音楽評論・作詞)
¥2800(+税)通販価格¥3000(すべて込み)

木星音楽団
箏:小野美穂子/アルパ:藤枝貴子 
尺八:三塚幸彦/ケーナとナイ:八木倫明 
1.木星【ジュピター】
2.北飛行(小野美穂子オリジナル)
3.涙そうそう
4.少年時代 
5.アルパ協奏曲《鐘つき鳥》 
6.オリーブの首飾り 
7.コーヒー・ルンバ  
8.芭蕉布 
9.引き潮 
10. イエスタデイ 
11. 明日 
12. 江差(三塚幸彦オリジナル) 
13. 月の沙漠 幻想 
14. 砂山 
15. 雪(三塚幸彦オリジナル)


完成した絵本表紙
ドキドキ葉祥明さんの絵本(文:八木倫明)
『ひろいかわのきしべ』(国土社)
発売しました!!


絵本『ひろいかわのきしべ』推薦文の
帯付きは初版のみです。
クミコさんと湯川れい子さんの言葉が
載っています。

ドキドキクミコさん
いま世界にあってほしいと思うものが
この絵本の中にあります。それは
暗い空をてらす、希望の光です。

ドキドキ湯川れい子さん
この歌は、これからの時代に愛され、
その時代を踏み越えて、
未来に継承されていくと信じています。


クミコジャケ写
合唱のスコアもついた
《広い河の岸辺》CD
You Tubeには載っていない合唱バージョンが
このCDには収録されています。
女声合唱団「青い鳥」が素晴らしい演奏をしています。

★台湾に広がる《広い河の岸辺》
http://amba.to/1z1p6NO


★《広い河の岸辺》の本質
『小さな死』からの出発。
http://amba.to/1oBdnE3


★地球人が渡るべき河のこと
http://amba.to/1t0E3O6

***********************

「なにも知らない。なにもできない。
なにもない。
なのに、なにかを求めている。
自分の微力は、よく承知している。 
とるに足りない才能についても自覚している。

でも、せっかく生まれて来たのだから
感動したい。共鳴したい。
おなじ心のひとに会いたい。

それがせめて
みじかい生命の軌跡の中で
ぼくらが望むものではないか。

ところであなたは・・・。


★『詩とメルヘン』サンリオ刊
1982年4月号 編集後記 やなせたかし  
◎やなさたかしさんの限りない優しさ
**********************

★音楽、落語、ラジオ、読書。想像力が抗認知症?
http://amba.to/1osUvYd

★エーリッヒ・フロムの愛の論理と音楽