万雷の拍手に見送られて、一旦ステージから下りたにいさま
そのまま、拍手が途切れることはなく、、、ずっと鳴り響く会場、、、スタンバイを終えたバンドの皆さんも笑顔でステージ袖を見つめながらにいさまの再登場を待っています
そして、、、ものの数分で
「アンコールありがとうございます。もうちょっと待ってから出ようと思ってたんですが、我慢できずに出て来ちゃいました(笑)
まず、、、ロビーに展開しているものからちょっと説明させてください
ロビーに今回は能登地震への募金箱を置いてあります
地震が起こってから、2ヶ月とちょっとになりますが、、、まだどんな支援が必要なのかすらわからない状況です
毛布すら潤沢に足りていない状況らしくて、水も出ないので汚れたものを洗う事もできないので尚更足りないんです
だから、、、出来たら近いうちに向こうに一回行って、今何が必要なのか自分で見て現地の赤十字の方からもお話を聞いて支援のし方を決めたいと思ってます
僕は、金沢の方で時々陶芸をやらせていただいていて、、、ずっとお世話になっている大樋焼の工房があるんですけど、、、
そこの大樋先生から地震のあとで電話がありましてね、、、「石井さん、、、もうダメかもしれない」って
自宅に保管してあった初代が残した作品から、先代が日本国宝になってから初めて作った作品から、、、全部床に落ちて壊れてしまったそうで、、、俺、、、何も言えなくてね、、、「先生、そんな弱気なこと言わないでくださいよ」と言うのがやっとでね
でも、、、しばらくしたら「割れてしまった全ての作品を集めて繋げて新しい物を作ってみようと思う」って前向きな電話がかかってきて、、、
11代も続いた伝統っていうのは、、、やっぱりすごいな、なくしちゃダメだなって
能登半島も、沢山のモノが失われたけど、、、戻って来ないモノもあるけど、、、前に進んでいかないといけないし
沖縄の首里城もね、、、先日皆さんから預かった寄付金を市庁に届けてきたんですけど、、、沢山の宮大工さんの努力で少しずつですけど形になってきているようです
宮大工さんもね、、、あそこは構造が特殊なんで全国から集めるわけにはいかなくて大変みたいです」
能登で地震と聞いた時に一番最初に頭に浮かんだのが、大樋先生の安否でした
ご家族がご無事だったようでホッとしましたけど、、、やはり工房は大変なことになっていたのですね
立て直すのはきっと大変なことだと思いますけど、、、何とか復興してほしいと思ってます
うまく言葉にはできないですけど、、、心から応援しています
「僕達は常に色々な危険や試練に向き合っています、、、災害だけじゃなくて世界情勢も不安なことが多いです
ウクライナの問題もそうだけど、、、イスラエルとガザの問題もね
あそこも、僕等から見るととても遠い場所で起こっているように感じるけど、、、実はとても近い場所で起きているんですよ
小さい地球儀で見てみてください、、、すっごい近いですから(え?)
このくらいの地球儀(野球のボール位)だと、距離こんなもん(指で2~3cm)くらいですから(えぇっ?)
大きな地球儀で見ると遠いですけどね、、、」
、、、ちょっと何言ってるかワカラナイpart2、、、
多分、あの曲への流れんんでしょうけど、、、いいんですか?これで?
E1 遠い出来事
「この曲をね、、、ミスチルの桜井くんがすごい気に入ってくれてて、、、以前ap-bankで歌ってほしいって言われたとこがあったんですよ
もうね、、、ものすごいアウェイですよ?客席全部桜井くんとかのファンで敵ばっかりなんですから
まぁ、、、俺のファンも2~3人はいたと思いますけど、、、でね、、、そんな中出ていって、浪漫飛行とかでイェーイって盛り上がって、、、いざ、この曲を歌ったら、、、みんな泣いてるんですよ、、、若い奴らが、、、やっぱ伝わるんだな~って」
歌詞の持つ力と、、、にいさまの歌唱力、表現力の賜物ですよね
この曲で感動出来なかったら、、、人の心がないんじゃないかと疑います
「EARTH MINDも今年で4回目になります、、、以前は日本青年館でやっていたんですが、今年はここ人見記念講堂でやらせていただいて、、、
以前から、こういうテイストのコンサートは【GROUND ANGEL】としてやってきたんですけど、、、
ちょうど自分が40~50になる位の時期で、今までいい加減に生きてきたんでここら辺で世の中の役に立つことを何かしたいなって、、、何でもいいから助けを必要としている人に手を差し伸べようって始めたコンサートで
と言っても、何か難しいことをしようっていうんじゃなくて、、、始めた頃から掲げているのは
『考えることから始めよう』っていう言葉なんです
何もできなくても、考えることなら誰にでもできるんじゃないかなって、そういう気持ちでね
【GROUND ANGEL】の頃は12月にやってましたけど、、、今は何か3月の方がしっくりくるかなって
いやね、、、ホントに3月9日を狙ってやったわけじゃないんですよ
ここスゴイ人気の会場なんで、中々取れないんですけど、、、たまたま今日が空いてて、、、で、たまたま今日が誕生日で一緒にステージに立たせていただいて、、、
同じ道を選んだとはいえ、彼女には自分のやりたいように生きてほしいと思ってますんで、、、これからもっと大変なこともあると思いますけど、、、お子さんがいらっしゃる方は同じだと思いますけど、、、色んな気持ちや想いを繋いでいってほしいなと思ってます
出来たらもう1回くらい同じステージに立てたらなって思ってます
あと何十年かして、、、もう俺もベッドのままでいっぱい管とか繋がれた状態でここに出てきて「あ”ぁ~、、、ろまんひこうかぃぃ?」て言いながら(笑)」
色々と言う人はまだいると思いますけど、、、もう彼女も立派な大人だし
今回のコンサートでも、きっと応援してくれる人は沢山いるって安心してくれたと思います
パパからしたら、ずっと子供だろうけど、、、きっと大丈夫ですよ(^_-)-☆
にいさまの子供だもん
「それでは、、、最後に、、、『はなひとひら』と言う曲を、、、
この言葉は「花」「人」「平和の平」っていう、、、人が生きていく中で忘れちゃいけない大切な言葉でできた素敵な言葉だと思ってて、、、
花っていうのは、野だけじゃなくて人の心にも咲くもので、花を咲かすにはやっぱり平和な世界が必要で、、、
そんな世界をこれからを生きる子供たちに残してあげたいですよね
ニュースとかで、親を亡くした子供が傷だらけで街を彷徨ってる映像とか、、、ホント、、、やるせないですよ、、、ね
うちのお袋は、90になるんですけど、、、時々こう言うんですよ
「竜也!戦争はね、加担したら負けなんだよ、勝った負けたとかないんだ、始めちゃったらもう負けなんだよ」って
大変な時代を生き抜いてきた人達の言葉はとても重いです、、、」
E2 はなひとひら
身振り手振りを加えながら、、、そっと話しかけるように歌うにいさまの声
先程の話の最中から、うっすらと涙が浮かんでいて、、、歌ってらっしゃる今も少し声が震えているように感じました
「(少し鼻をすすりながら)、、、あいつの風邪うつったかな?それとも花粉症か?
、、、ちょっと歌いながら親父の事とか思い出しちゃいましてね、、、すみません」
そう言って、、、また何か話そうとした時に、、、チラッとステージ袖を見て
「時間切だそうです(笑)、、、すみませんね、、、みんな時給で働いてるもんで(笑)」
しんみりしたところから、少し笑いに持って行ったところで、、、
「それじゃ、、、サリーナっ」
ステージ袖にいたサリーナさんを呼びこむ
少し前に出て、深々とお辞儀をすると、、、にいさまがもっと中央に来るように手招き
顔の前で手を左右に振って遠慮すると、にいさまステージから下りて再び中央に来るように手招き
お互いに手を伸ばして、、、「どーぞどーぞ」の応酬、、、会場中がホッコリした空気に包まれる(*´ω`*)
その後、サリーナさんが小走りで中央を通り抜け、歌ち台の横に
にいさまが反対側の横に立ち、一緒に歌ち台へ
お辞儀をしたにいさまの横で、慌ててサリーナさんもお辞儀
「オーケストラの皆さんに大きな拍手をお願いします
それから、後ろで頑張っているスタッフにも大きな拍手をお願いします」
もう一度、会場に深く頭を下げて、次に後ろのメンバーにも頭を下げ、、、
サリーナさんの背中側から促して、、、ステージ袖へ、、、下りる寸前にサリーナさんが会場にキュートな投げキッス💕
にいさまも一瞬振り返って軽く手を振り
スタンディングオベーションの拍手の中、、、オーケストラの皆さんも立ち上がりお辞儀をしてお互いを称え合い
それぞれ握手やハグをしながら、順番に退場
終演を告げるアナウンスが流れ、、、
20:14 終演
いや~、、、もう、、、泣いて瞼くっついちゃってるし、鼻水出てるし、聴いてる最中手に力が入りすぎて爪食い込んでるし
なんか、、、もうヘロヘロ
でも、、、嫌な疲れではなく、、、心地よい疲れ
だけど、、、色々と考えすぎて、、、夜は寝られなくなりそうな
どう表現したらいいのやら~(^_^;)って感じです
20年以上続いているこのプロジェクト
全く円盤化されないので、ずっと蚊帳の外に感じている方も多いと思いますけど、、、
きっと色々な政治的なことやら大人の事情で外に出せないんだと、、、
それでも、参加できてる人も、参加できない人も、、、にいさまと向き合う思いは同じだと思います
これからもみんなで一緒に
考えることから始めてみたい
そう思いながら、、、今回のレポを〆たいと思います
長い文章にお付き合いいただきありがとうございました<(_ _)>