デヴィッド・ボウイ「すべての若き野郎ども」 | 牧歌組合~45歳からの海外ミュージシャン生活:世界ツアーに向けて~
2005-09-22 22:00:51

デヴィッド・ボウイ「すべての若き野郎ども」

テーマ:洋楽日本語化

David Bowie
Best of Bowie


Mott the Hoople
All the Young Dudes

【このコンテンツは批評目的によるデヴィッド・ボウイ氏の音楽からの引用が含まれています。音楽の著作権は著作権者に帰するものです。また、個人的耳コピのため音楽的には間違った解釈である可能性もありますが、故意に著作権者の音楽の価値を低めようとするものではありません。著作権者主体者の権利、音楽の美学を侵害した場合このページに限り、いかなる修正・削除要請にも応じますので、ご教授ください】


 体調不良で1年間活動休止していた、デヴィッド・ボウイ(David Bowie)。11月7日に、3枚組のベスト・アルバム「プラチナ・コレクション(Platinum Collection)」をリリース予定とのこと。


 何だかんだ言って、デヴィッド・ボウイは僕の大好きなアーティスト。それぞれの曲に思い入れはあるが、今日はベストアルバムにも勿論収録される、「すべての若き野郎ども(All the Young Dudes)」を採り上げよう。キーはDメジャー、4/4拍子。この曲は「同性愛賛歌」と当時言われたらしいが、ナイーヴなボウイらしく、「若き野郎ども」のやるせない心境を見事に描いた曲。若い日々にこの曲を体験したものにとっては、多分涙無しには聴けない曲…。なのダ。キーはDメジャーのモット・ザ・フープル版。ボウイのレコーディングはBメジャーだったはず。


【A-1】

Billy rapped all night about his suicide, How he'd kick it in the head when he was twenty-five
|4/4 D -DM7/C# |Bm7 -D/A|
Speed jive, don't wanna stay alive when you're twenty-five . And
|F#m7 |A7 |


 一晩中ビリーは

 25歳で死んだ彼の話。

 早死っていうけど、

 25歳以上生きる意味がある?


 のっけから、こんな歌詞。コード進行は

 Ⅰ-ⅠM7-Ⅵm7-Ⅰ

 Ⅲm7-Ⅴ7

ベースラインは1~4小節、「1-M7-6-5」と下降、コードは微妙に違うが、パッヘルベルのカノン と同パターンと考えてよい。6小節目をトニックだけに抽象化させたパターンだ。


【A-2】

Wendy's stealing clothes from Mark's & Sparks and Freddy's got spots from ripping off the stars
|4/4 D -DM7/C# |Bm7 -D/A|
From his face - a funky little boat race ,
|F#m7 |A7 |


 ウェンディはブランド店から服を盗み、

 フレディはスターをペテンにかけて生計を立ててる。

 彼の顔はファンキーな

 八百長やってる奴の顔。


 【A】パターンの繰り返し。


【B】

The television man is crazy, sayin' we're juvenile delinquent wrecks. . Oooh
|Em7 |F#m7 -Bm7|
man, I need a TV when I've got T.Rex. Oh brother,
|G -D |A7 |
ya guessed, I'm a dude yeah.
|A7|


 テレビに出てる男は頭がおかしくて、

 「めちゃくちゃな不良少年たち」を評論してる。

 ああ、見たいテレビ番組なんて、

 T. Rex くらいさ。

 俺たちには。


  コード進行は

  Ⅱm7-Ⅲm7-Ⅵm7-Ⅳ-Ⅰ-Ⅴ7

この歌では「dude」という単語がキーワードとなる。「dude」は俗語での「野郎」「おい」という意味として、男性が男性に対して呼びかける意味合いを持つ。それから転して「不良」の意味ももつようになっていることは、1987年の映画、「N.Y. バッドボーイズ」の原題が「Dudes」ということからも見て取れるだろう。


 だがわが国で「不良」というと範囲の狭い青少年を対象にしてしまうだろうから、「若き野郎ども」という邦訳は見事だ。

 ・25歳以上生きて意味があるのか? 

 ・友達はちょっと悪いことをしている。

 ・大人は偉そうに色々言うが、T.Rex以外興味が無い

ここに描かれている若者像、青少年期こういうことに悩んだ人間って、結構多いんじゃないかと思う。自分もそうだ。だから共感する。


【C】

All the young du -des (hey, dudes), Carry the
|D -DM7/C# |Bm7 -D/A|
news (where are ya?), Boogaloo du -des (stand up, c'mon), Carry the ne
|Am7 -Am7/G |F -C|
-ws.
|G-C-A7-D|


 すべての若き野郎ども、

 何か新しいニュースはないか?

 ブーガルーな野郎ども、

 何か新しいことを知ってないか?


 サビ。コード進行は、1~2小節が【A】と同じ。が、3~4小節

 Ⅴm7-♭Ⅲ-♭Ⅶ

と進行。ドミナントセブンス(Ⅴ7)であるはずのAがマイナー化してⅤm7(=Am7)になっているのが、かなりトリッキー、物凄く珍しい。理論的に解釈するならココで多分、長二度下のキーCに移調していると言えなくも無いが…、とにかく特徴的なコード進行。デヴィッド・ボウイって、こういう曲作るんだよなぁ。続いて、♭Ⅲ-♭Ⅶと移動、これもキーCとして捉えるとⅣ-Ⅰ。ザ・フーで指摘したように(参照 )、歴史に名を残した偉大なロック・アーティストはこういう理屈を超えたことを平気でやる。だからロックが好きだ。その後は、

 Ⅳ-♭Ⅶ-Ⅴ7-Ⅰ

で【C】を繰り返し、【A】に戻る。


 この曲、1972年、モット・ザ・フープル(Mott the Hoople)がアイランド・レーベルから離れ、CBSレコードに移籍した際、デヴィッド・ボウイがプロデュースした同名アルバムが初出。18歳、大学に入ったものの、今後どう生きていけばよいか解らない多感で複雑な頃、友人MOから聴かせてもらった。意味もなく徹夜、朝方、大学キャンパスをウォークマンで聴きながら徘徊、涙をポロポロと流した想い出がある。


 若い頃、「何か新しいもの」に飢えていた。「何か新しいもの」が作れると、思っていた。それができない人生は「25歳以上生きる意味がある?」と思っていた。若いころはそれでいいと思う。年をとった私が、その頃の私にかけてやれる言葉はそれだけだ。若者、がんばれ。新しいもの作ってくれ。

■関連リンク:VIBE ニュース記事  デヴィッド・ボウイ公式サイト

■関連記事:ユー・リアリー・ガット・ミー  ゲット・イット・オン

dukkiedukkieさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

コメント

[コメントする]

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

    ブログをはじめる

    たくさんの芸能人・有名人が
    書いているAmebaブログを
    無料で簡単にはじめることができます。

    公式トップブロガーへ応募

    多くの方にご紹介したいブログを
    執筆する方を「公式トップブロガー」
    として認定しております。

    芸能人・有名人ブログを開設

    Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
    ご希望される著名人の方/事務所様を
    随時募集しております。