ジャンプ51号の感想 | 決闘王F.Kのブログ

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週刊少年ジャンプ、東京放映のアニメや特撮、サッカーの試合(東京ヴェルディのサポです)やライブの感想を書いています。

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 「ワールドトリガー」は無期限の休載に。ううむ、やはり葦原先生の体調は万全ではなかったのか。この際ゆっくり休んで、体調を完璧にして復帰してください。ファンの1人としていつまでも待っていますので。

 

 「みんなのこち亀」は椎橋寛先生による「ぬらりひょんの孫」とのコラボ。リクオや氷麗達をまたジャンプで見られるとは思わなかった。懐かしいなあ……。
 それにしても椎橋先生の絵は作品を変えても上手いな。纏ってこんなに美人だったんだ。両さんも渋さと怖さを感じさせる、良いおっさんキャラになっています。妖怪より怖いところは原作通り(笑)。


デモンズプラン ★★★
 新連載第1弾。作者は新人の岡本喜道先生。初連載、おめでとうございます。
 社会の底辺で藻掻きながらも一生懸命に生きていた若者が、金持ちや権力者の悪意によって踏みにじられ復讐の為に人智を超えた力を手に入れて活躍する、という古今東西で山のように使われているパターンのお話ですが、若者を2人にして一方の暴走を止める為にもう1人も悪魔の力を手に入れるというのは新鮮……でもないか、これも珍しい話ではありません。
 それでも最後まで退屈せずに読めたのは、コマ割りが巧みで読み易く、話も分かり易かったからか。読み易い=単純ではなく、デモンズプランの真相などに捻りを加えているので古臭さは感じません。本当に新人の作品?と疑う程、上手く描かれている作品です。
 非常に丁寧に作られた作品ですが、それだけに今後に期待と不安を感じます。週刊連載というハイペース過ぎる戦場で、この丁寧さを貫けるかどうか。葦原先生みたいに限界を超えて病気になったりしないよう、程々に頑張ってください。


ONE PIECE ★★★
 さすがのルフィとナミも2人だけではビッグ・マム海賊団の幹部陣には敵わず、捕まってしまいました。クラッカーとの戦いで疲れ切っていなかったらなあ。この状態でも逃げるだけなら出来だたろうけど、ルフィはこの場を動かないと言っちゃったし。
 サンジがプリンと結婚すれば、ビッグ・マムはルフィ達を見逃してくれるそうです。プリンとの結婚を決めたサンジにとっては喜ぶべき事なんだろうだけど、ルフイはサンジを取り戻す為に来たから喜ばないでしょう。そしてロードポーネグリフを狙うペドロとブルック。この2人がロードポーネグリフを盗めば、今度こそビッグ・マムはルフィ達を許さないでしょう。そうなったら捕まったルフィとナミの死刑は確定。その時、サンジはどう動く?


ブラッククローバー ★★★
 炎には水の攻撃で。使い古されたパターンですが、実際に有効なんだから仕方ありません。グラブルでも水属性のキャラは火属性の敵をボコってくれるし(笑)。
 しかしファナが操るサラマンダーの発する炎は絶大。並の水は触れるだけで蒸発させられ、ノエルの海竜も躱された。まだ過去のトラウマから脱し切れないノエル、またアスタに助けられるのか? ヒロインとしてはともかく共に戦う仲間としてそれで良いのか?
 と心配しましたが、ノエルは私が思っていた以上に成長していました。自分で海竜のコースを変えてサラマンダーに一撃を与え、アスタの道を切り開く。うん、これこそ私がノエルに求めていたシーンです。主人公の恋の相手だけでなく、彼と一緒に戦う戦友であれ。


トリコ ★★★
 センターカラーで最終回。
 話の内容については、大体予想通り。前回のリンとの結婚式で終わらせなかったのはトリコの旅はまだまだ続くからでしょうし、実際そうなった。グルメ界まで漫遊した以上、行くとなったら宇宙しかありません。
 しかし新たな八王にテリー達はともかく、トロルコングにデビル大蛇、リーガルマンモスという初期の猛獣達も名乗りを上げているとは。トリコが言うとおり、人間界の猛獣も成長しているんですねえ。
 総評。次々と現れるユニークな食材、バトル漫画ではあるけど戦闘よりも食事を重視した内容など独自性に溢れ、島袋先生の復帰作として充分過ぎる成果を上げました。アニメ化もされましたし、連載終盤は下位に低迷したけど話はきっちり完結させて大団円にしたのだから、ジャンプの漫画としては上出来でしょう。
 食材のインフレが激しくなり、バトルの内容も複雑になってしまったけど、8年以上も続いたのはこの漫画にそれだけの魅力があったからです。島袋先生、お疲れ様でした。次の連載も楽しみにしています。


歪のアマルガム ★★★
 連載7話目でこの位置なら、10週打ち切りは無いかな。一安心しました。
 尾崎に移植された妖細胞は、九尾の狐の細胞でした。多くの漫画や小説で中ボスもしくはラスボスとして活躍する大妖怪で、この作品での能力も非常に強力。最初の敵として出すには勿体ないくらいです。尾崎は味方になるのかな? 大量殺人犯だけど、彼には彼なりの理由や悩みがあるみたいだし。
 敗れた尾崎は自分の顔を溶かして自殺しようとしますが、六道は彼を助けます。例え犯罪者でも人の死は見たくないからという、彼らしい考えです。敵を殺すのではなく捕まえる事を優先する考え方は警察らしい。妖細胞を移植されなくても、六道は警察官に向いているかも。


ハイキュー!! ★★★
 初の全国大会、さすがの烏野メンバーも開会式から緊張しまくっています。こういう場所では女子より男子の方が緊張しちゃうんですよねえ。ラッキーエロを堪能できなかった西谷と、可愛く成長した昔の女友達にドキドキする田中。こういうところも男子っぽいですねえ。
 開会式は滞り無く終わったけど、試合時間まで間が無いので練習場と試合会場を忙しく行き来。慣れない土地で、しかも東京でこんな事をしたらハプニングが起こるなと思ったら案の定、日向のシューズが紛失してしまった。バレー選手にとってシューズは命、このままでは日向は出場できないか、出場しても半分の力も出せない。1回戦から苦戦必至?


約束のネバーランド ★★★
 センターカラー。
 謎の部屋は気になるけど、現時点では無理をして入る必要は無いと放置する事に。レイのこの考えは正しい。けど自分達が鬼の食料だと知らされていないドンは、部屋の秘密を知る為に突っ走ってしまった。仲間が増えるとこういう事態が起こるんですよねえ。ママならすぐに鍵を盗まれた事に気付くだろうし、ドンは脱走前に終わるかも。
 脱走を成功させる事はもちろん、外に出た後の事も考えなければなりません。幸いエマには当てになる人物がいました。外の世界は鬼に支配されているけど、鬼に従っていない人間も居るのか。彼らと合流できれば助かるんだけど、こちらも簡単には行かないだろうなあ。前途多難だけど漫画としては面白いので無問題。


左門くんはサモナー ★★★
 受肉したネビロスと左門のコンビネーションは絶品。ネビロスが戦っている間に左門が策を練って準備を整え、一気に勝負を決める。本当に良いコンビです。この息の合い様、昔から散々こき使われてきたんだろうなあ(笑)。
 戦闘に負けたマステマは、それでも天使ヶ原さんに試練を与えようとする。しかしこういう姑息なやり方を左門が見抜けない筈が無い。ここで盛り塩君が活躍するとはねえ。彼と左門の因縁を考えたら、協力してくれるだけでも嬉しくなります。これでマステマ戦は終わり、次号はいよいよ人気投票の結果発表。初のシリアスバトルで左門の人気は上がったのかな? 結果は大体予想できるけど(笑)。


僕のヒーローアカデミア ★★★
 オールマイトとワンフォーオール、正義の悪の頂点同士による会談。ずっと椅子に座らされて背中も自由に掻けないとは、少しだけオールフォーワンが気の毒になったけど、それだけの悪事をしてきたのも事実。今も全く全然反省してないし。
 牢獄に閉じ込められても、世界はオールフォーワンの予想した通りに動いている。死柄木がオールマイトと出久を殺す事がオールフォーワンの望みだとオールマイトは言うけれど、本当にそうなのかな? 更なる一手を考えていそう。少なくともこのまま牢獄に居続けるつもりは無いでしょうし。
 そしていよいよこの時が来た。出久の個性について尋ねる爆豪。オールマイトから受け継いだとは知っているみたいだけど、それで出久に対する苛立ちや反感は収まったのか。ヴィラン化が心配されているキャラですが、次回でそろそろ決まりそう。


銀魂 ★★★★
 地球の未来を懸けた戦いの最中なのに、チンコとかボッ起とか際どすぎる台詞を連発する。単なる下ネタではなく、兄弟の感動的な話に結び付けている。この高度な話作り、これこそ「銀魂」の真骨頂ですな。
 ギャグも面白い。爺は皇子を主君として祭り上げたけど、尊敬はしてませんね。豚呼ばわりしてるし、さっさと切り捨てようとするし。家臣として駄目な男が地球のマダオにやられるのは、なかなか爽快でした。
 解放軍で唯一話の分かる人だった紫雀の正体と、ハタ皇子との意外な関係には素直に驚かされました。ハタが皇帝ではなく皇子を名乗っていた理由にも感動させられました。ハタ皇子の話で泣かされるなんて、物凄く負けた気分(苦笑)。


火ノ丸相撲 ★★★★
 加納にも彼なりの思いがあった。天王寺と常に一緒に稽古してきたからこそ、心技体全てにおいて彼には敵わないと思い知らされた。だけど天王寺以外の誰にも負けない、負けたくない。うーむ、その気持ちは分からなくもないけど、対戦相手ではないとはいえ戦う前から負けを認めているのはなあ。加納は天王寺の側に居るより、むしろ離れた方が良かったかもしれませんね。
 今まで技に頼ってきた國崎が、今回は力士らしく力で押し出しました。レスラーとしての誇りより、勝利のみを求めた國崎。ちっぽけな誇りに囚われていた加納とは正反対の道を切り開きましたね。文句無しの快勝、国宝喰いの異名に相応しい強さでした。


BORUTO ★★★
 センターカラー。
 モモシキとキンシキに捕まったナルトはチャクラを吸い取られていましたが、ナルトのチャクラが膨大だった事と救助の手が早かった事で助かりました。ボルトとの親子の会話は良い感じですね。ボルトもようやく「ナルトの息子」らしくなってきました。
 新世代の五影とサスケが相手では、モモシキ達が追い詰められるのも当然。しかし彼らは奥の手を隠していた。キンシキを食べたモモシキはパワーアップし、五影を圧倒。キンシキを食べたモモシキは冷酷に見えますが、キンシキはむしろ望んで食べられており、ナルトとボルトとは違う形の絆を感じます。最凶の絆に対するは最高の絆、親子の力か?


青春兵器ナンバーワン ★★★
 新キャラのNo8ことハチ、外見も性格も犬っぽくてギャグ漫画では初期に登場する事が多いペットキャラかと思いきや、零一にとってはむしろライバルキャラでした。なかなか捻った設定ですね。単なるペットなら連載が進むに連れて消えていく事が多いけど、これなら大丈夫かな?
 ハチの8キャノン形態は作中でも言われているけど完全にビーダマンで、懐かしくて笑ってしまった。この漫画がアニメ化されたらスポンサーはタカラトミーですね(ビーダマンは同社の商品です)。反重力で放たれたボールを受け止める北斗も凄いけど、MAPPOの反重力バリアとそれに耐えたボールも凄いな。ボールも実はMAPPO製だったりして。


鬼滅の刃 ★★★
 自分が望む家族の役割を、他人に押し付けている累。その考え方は独善的で、従わないのなら一切容赦しない。彼は家族ではなく、自分の思い通りに動く人形を求めているだけですね。禰豆子への縛りも残酷なだけでエロスが足りないし(肝心なのはそこかよ)。
 刀が折られても炭治郎は諦めず戦いますが、十二鬼月である塁の力は底が見えず、更に強靭な糸を繰り出す。糸に切り刻まれる寸前、炭治郎は走馬灯で父の言葉を思い出す。優しそうな顔をしたお父さんですね。炭治郎も年を取ったら、こういう大人になりそう。その為には生き延びないと。更に呼吸を整えて、悪しき糸を断て!


背すじをピン!と ★★★★
 噛み合わない八巻と秋子。恋人のように踊らなければならないルンバだけでなく、チャチャチャやサンバもイマイチ。しかし闘牛士と闘牛のように闘争心を剥き出しにしても良いパソドブレは見事に踊り切る。この辺りにこの2人の性格というか関係性が伺えますね。
 そう、作中でも言われているように八巻と秋子はペアであると同時にライバル。噛み合わない時も多いけど、一度噛み合えばとことんまで駆け上がる。見開きで描かれたラストページは、この奇妙なペアの本領発揮と言っても良い絵ですね。
 そして僅かな間で八巻の性格を見抜いたひらりんも凄い。八巻と秋子は恋愛関係にはならないみたいなので、そっちの方はひらりんに期待しましょう(この恋愛脳め)。


ゆらぎ荘の幽奈さん ★★★
 私物を持っていない幽奈の為に、限界を超えて働くコガラシの漢っぷりが光る。実体を持たない幽霊の為にここまで頑張るなんて大した奴ですよ、まったく。幽奈の看病というご褒美を貰えるとしても、こんなに頑張れる人間はそうはいないでしょう。普通に尊敬します。
 モテモテになっても不快にならない主人公を描けたら、ラブコメ漫画はほぼ成功です。つまりこの漫画も成功したと言っても良い。来年中にアニメ化するかも。地上波では規制されるだろうけど、それでも期待しています。


斉木楠雄のΨ難 ★★★
 身代わり大作戦の続きだけど、身代わりをしている2人よりも燃堂母の反応が面白かった。元夫である蝶野に対するあの塩対応、もう彼女の中では完全に「他人」なんだなあ。未だに思い続けている蝶野が少しだけ気の毒になってきた。そしてこの2人に関わったビーナスさんに同情。あと巨乳バンザイ。
 身代わりになってくれた2人をこき使った斉木ですが、最後は自分も頑張る羽目に。人間、楽をして生きてはいけませんねという教訓でしょうか? 現実でも漫画でも、天の気まぐれには困らされます。斉木みたいに雨を吹っ飛ばす程の超能力があればなあ。


地球人間テラちゃん ★★★
 「ワールドトリガー」の穴埋め漫画。林聖二先生は今年の14号以来となる2度目の掲載、おめでとうございます。
 前作は非常に出来が悪くて酷評しましたが、今回はなかなか面白かったです。テラちゃんが可愛い上にキャラクターとして非常に強く、そのおかげでツッコミ役の龍二のツッコミ冴えています。テラちゃんの不細工な泣き顔には不意を突かれましたよ。取り敢えず地球の環境を救えるチョ○ラBBは偉大だ、という事で。私はオロ○ミンCの方が好きだけど。
 穴埋めとしてはなかなか面白く、林先生が前作から成長しているのも分かりました。今年はベテランの作品が次々と終わったけど、不意にこういう新星が現れるのでジャンプは侮れません。


食戟のソーマ ★★★★
 乱れた髪を治すえりなが可愛かった。すっかりデレましたねえ(ニヤニヤ)。
 前回敗れた3人だけでなく黒木場やアリス、そして創真に敗れた葉山も退学か……。一方、タクミと恵は合格しました。竜胆先輩が寛大というか寛容な人で良かった。もちろん審査に手を抜いた訳ではなく、2人の料理が本当に美味かったんだろうなあ…と希望します。合格しても手を抜かれたのでは嬉しさ半減だし。
 薊に反逆した生徒は尽く失格とされ、残ったのは創真とタクミと恵だけ。これはもう駄目かなあと思いましたが、創真が起死回生の一手を考える。十傑の裏切りによって遠月が変わったのなら、創真達が新たな十傑になって再び遠月を変えれば良い。なるほど、これで十傑と対決する理由が出来ましたね。元十傑の久我と一色も協力してくれるだろうし、勝算はあります。むしろこういう展開を待っていましたよ。ここから反撃開始と行きましょう。


レッドスプライト ★★★
 雷髄兵の遺灰を使って体を形成した遺灰兵士ブラックバーン。エデニア建国時の英雄である彼の強さは、今までの敵とは桁違いです。タツ達を見下していたけどその強さを認め、戦士として葬ろうとするなど心の強さも兼ね備えています。悪のヒーローという感じですね。
 この強敵に対してタツ達も総力戦で挑む。タツとアルフレッド、そしてモノの3人による攻撃はエデニアに苦しめられ続けた者達の反撃そのもの。超モノサンダーという技名はダサいけど(笑)、なかなかに爽快。次回でブラックバーンを倒して最終回か、それとも今期は打ち切りを乗り越えたのか、次号に注目しましょう。
 

磯部磯兵衛物語 ★★★★
 人体の構造上、肘と顎は決してくっつかない。今回の話を読んだ人はみんな試して、磯兵衛みたいな反応をしたんだろうなあ。私もその1人です。
 くっつかせるなら母上やナニガシのような人間を越えた存在(変人)になるしかありません。ネタだけでなくオチも含めて、久しぶりにこの漫画らしいバカバカしくて面白い話でした。大会編や磯部藩編もつまらなくはなかったけど、やっぱりこの漫画はこういう作風の方が合っていますよ。