ドゥカティのデスモサービス(バルブクリアランス調整)って何なのか? | ドゥカティ広島 スタッフのブログ
2019-02-07 18:23:26

ドゥカティのデスモサービス(バルブクリアランス調整)って何なのか?

テーマ:ブログ

今回も若造onnの稚拙な解説ブログです。

ドゥカティのデスモサービス(バルブクリアランス調整)っていったい何なのか?

それについての説明を頑張ってゆきます。

 

まず、バルブクリアランスというモノはほぼほぼすべての内燃機関(ガソリン・ディーゼルエンジン等・所謂レシプロエンジン)に存在します。

従って、バルブクリアランスという言葉、ここについてはドゥカティ特有という訳ではありません。

しかし、ドゥカティのデスモドロミックと呼ばれる機構では、このバルブクリアランスが特に重要なのです。

まず、デスモドロミックとかレシプロエンジンとかって何?という方は下記のブログをご一読頂ければと思います。

知ってるけど知らない。ドゥカティ エンジンの章

 
では、バルブクリアランスとはどこの事なのか?についてです。

ネット上に良さそうな写真などが無かったのでちょっと書いてみました。イメージが伝われば嬉しいのですが・・・

では、そもそもバルブクリアランスが規定値から逸脱していた場合何が問題になるのか?

例で言えばエンジンのかかり不良からアイドリングの不調、アクセルのつきや低回転トルクの変化などです。

これは、クリアランスが大きくなるにつれて圧縮圧力の低下(バルブが閉じきれない)等が原因となります。

 

あとは、パーツリストの画像と下の実物の画像を見比べればどういった構造なのかお分かり頂けるかな~と。

 

実際にエンジンを開けるとこんな感じです。ドゥカティはL型のエンジンを採用している為、フロントバンクとリアバンクという形で前後にエンジンが分かれています。

 

ついでで作業中の風景。こちらの車両はMULTISTRADA 1200 ENDUROです。

 

ちなみに、DIAVELだったらこんな感じです。

 

そして、バルブクリアランスを調整するためにはこちらのシムを使います。小さくてカワイイですね。

上記のイラストで赤と青に色を分けていますが、デスモドロミックというドゥカティ特有の機構はバルブを開けるカムと閉じるカムがいるので色分けしています。そして、それぞれオープニングクロージングと呼ばれます。

上のシムの画像ですが、左側がオープニング右側がクロージングのシムです。

オープニングシムはバルブに乗っかっているだけです。

クロージングシムはバルブの溝に半分のわっかを引っかけて止まっています。

これを交換したり削ったりして微調整していきます。

調整数値は0.01mm(100分の1ミリメートル)単位で調整していきますのでシムを組んでカムシャフトを組んでクリアランスを測ってまたばらして・・・と複数回行い理想の数値に近づけます。

 

この様な作業をデスモサービスと呼んでいます(実際はこれに合わせてエアフィルターやタイミングベルト、スパークプラグの交換などがありますが)。

ドゥカティというオートバイは構造上整備スペースが狭かったり部品が入り組んでいたり行程が多く時間がかかってしまいますし、バルブクリアランスの調整作業は繊細かつ地道な作業ですし、専用の工具や高価な測定機器が必要です。

最近のドゥカティですと、24,000kmもしくは30,000km走行するとこういった作業を行う事が推奨されます。

ちなみに、バルブクリアランスの値は金属の摩耗や疲労によって変化したり、バルブのあたり面にカーボンなどが付着する事による変化などもあります。

メンテナンス費としてはそこそこの金額ですが、機会が来れば是非受けて頂くようお願い致します。

そういったご相談もonn宛てに下さい!

 

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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