最新スーパーバイクのエキゾースト事情 大変なのよ編
イタリア車ってメンテナンス性(整備性)が悪い事が有名ですが実際の所どうなのか?
それについて、検証用に二台のバイクのフルエキゾースト交換の参考画像を載せてみました。
ちなみに、メカニックでもある若造onnはイタリア車しか整備した事ないので比較ができません。ですが、きっと近頃のクルマやオートバイは皆難しいしややこしい構造で一筋縄ではいかないのでは?少なくとも整備士の友人たちは泣いています。
さらに言えばSST(スペシャルサービスツール)という限定作業でのみ使う工具やDS(ダイアグノーシスシステム)というコンピューター・センサの診断機などもはや町の車屋さんのようなところでは整備出来ない車両が最近はほとんどです。
そして、便利だったりするもの程賢さが求められます。
まずは、エキゾーストの箱から
左側がPANIGALE V4 SPECIALEにキットでついてくるマフラー
右側が1299PANIGALE SUPERLEGGERAにキットで付いてくるマフラー
PANIGALE V4 SPECIALEのフルエキゾーストです。AKRAPOVICが作成しており、当然全てチタン製となります。V4エンジンに取り付けるため複雑な取り回しで、面白い事に2気筒づつで排気します。
お値段は80万円程。455万円の本車両を買われた方はセットで付いてきています。お得ですね。
見ているとうっとりし、ご飯がすすみます。
1299PANIGALE SUPERLEGGERAのフルエキゾーストです。こちらもAKRAPOVICが作製。チタン製です。パイプのうねりが逞しさや昂ぶる感情を表現するような一種の芸術作品です。
お値段は75万程。900万円の本車両にも当然セットで付いています。わくわくを抑えられません。
お花を生けて部屋に飾りたいですね。
まずはPANIGALE V4 SPECIALEの取付途中の写真です。全ての部品がキュッと吸い付くようなフィットする形状になっており、かまぼこ板すら入る隙間は有りません。そのため、ユニット化されているシートフレームを取り外ししたりする必要が有ります。
そして、シートフレームを外すためにはタンクを外す必要があり、タンクを外すにはカウルをすべて外す必要が有ります。
配線が多いように見えますが、慣れれば見分けがつくので結構簡単です。工具が入らない箇所でもたくみに道具を使って分解したりします。
私も自分のバイクで作業しましたが楽しい作業でした。AKRAPOVICのマフラーは吸い付くような素晴らしい精度があり、これは組む人間を自然と笑顔にしてくれます。
続いて1299PANIGALE SUPERLEGGERAのフルエキゾースト交換です。
じつは、PANIGALEシリーズというのは分解の方式が似通っている箇所が多いです。2気筒4気筒で全く別のバイクになったとはいえ、こういった所を見ると兄弟や親子の様な関係だと実感します。
こういうのをインスタ映えって言うんですかね?あとエモイってやつ。
さて、作業の所感としてはこちらも大変楽しい作業でした。人間の集中力が15分と言われていますが、こういった作業は無限に出来る気がします。
さて、タイトルにもありますが、最近の乗り物は複雑でつまりは大変なのです。
センサー一つにとってもフェイルセーフや二次検出のような所謂問題を起こせない箇所の緻密さと言ったら半端ではないです。
ただ、事実大変ではありますが、やりがいもあり楽しい作業であることは間違いありません。
もっとマフラー交換の作業が入ればイイナーと思っていたりもします。