知ってるけど知らない。いまどきの最新技術 MULTISTRADA1260 DES編 | ドゥカティ広島 スタッフのブログ
2018-09-24 15:25:46

知ってるけど知らない。いまどきの最新技術 MULTISTRADA1260 DES編

テーマ:ブログ

DES(ドゥカティ・エレクトリカル・サスペンション)についての章

 

MULTISTRADA 1260 Sモデルにのみ装備されているDESについての説明です。

一般的に、陸上を走る乗り物にとってサスペンションというのは非常に重要です。

乗り心地、静粛性、安定性にはじまり、ハンドリングやブレーキングなど多岐にわたって関連してきます。

よくサスペンションで話題にあがるのが、
・正直セッティングとかよくわからん
・柔らかいと乗りやすい・・・きがする
・硬いと乗りにくい・・・きがする
・サスペンション変えてみた(セッティングいじった)けどやっぱりよくわからん
・わからないということがわかった
などよく聞きます。
ぶっちゃけると若造onnも変化の100%のうち、よくて70%くらいしか気づけません。
では、なぜ違いの判らない男が惜しげもなくサスペンションについて語っているのかというと・・・
MULTISTRADA 1260 Sの場合、セッティング(モード)を切り替えるとはっきり乗り心地が変わるからです。
コンセプトの基幹にある4つのバイクを1つにという言葉。それに対して正確にそして誠実に変化を与える機能の一つとしてこのDES(ドゥカティ・エレクトリカル・サスペンション)をMULTISTRADA 1260 Sは装備しています。

上記の不明な部分を全て機械にお任せできるのがセミアクティブサスペンションの良い所です。

そのDESとは一体どのような物なのでしょうか。

ドゥカティのDESは、スカイフックサスペンションの理論を元にした設計が行われています。

↑この様に空中からつられているかのような状態を作り出すためスカイフックと呼ばれています↑

 

まぁ、文字だけで説明すれば簡単な事です。

しかし、これを実現しようと思うとどの様な部品、どの様なセンサー、どの様な制御が必要になるのか考えてみましょう。

・コンピューターからの入力に瞬間で対応できる軽量、小型なステッピングモーターがサスペンションに必要です。

・タイヤの上下動を正確に瞬時に認識するセンサーが必要です。

・映画を常に1~2本程度ストリーミング出来るぐらいの情報処理能力が必要です。

昔読んだ本によれば、車にセミアクティブサスペンションを搭載すれば必要開発費の回収も含めて100万円は車両価格に上乗せされるかもしれない。という記載もありました。それぐらいには大変のようです。

実際、このシステムを採用している車は高級車やハイグレード車のみです。

ここで動画を見てみましょう。(メーカーのトレーニング内容だけど・・・一つくらい紹介しても・・・ばれへんか・・・)

https://www.youtube.com/watch?v=W5zblLY4R3Y

動画の中の中で説明されています。説明されている対象の車両は二世代前のMULTISTRADA1200ですね。

と~にかくスムーズにサスペンションが動いています。時には自らの伸縮を行なっているようにも錯覚するくらい動きます。

これにより、長時間乗っても道路が悪くても疲れない乗り心地を演出しています。

勿論、荒れた路面での安定性も高いですし、峠道なんかでも安心して早く走れます。

 

ちなみに、PANIGALE V4 Sに装備されているオーリンズ製セミアクティブサスペンションとMULTISTRADA1260 Sに装備されているザックス製セミアクティブサスペンションではコンセプトが違うため全く違う動きをします。一概にセミアクティブサスペンションだからと言って皆が皆同じものではありませんのでご注意を。

PANIGALE V4 Sの場合、メインはパフォーマンスの為です。副次的な部分で乗り心地は良くはなっていますが・・・

MULTISTRADA1260 Sの場合はあくまでも乗り心地が最優先です。こちらも副次的部分でコーナーリング性能は向上してますが・・・

どちらも路面追随性が上がり、ライダーに対する負担も減りますし、サスペンションの沈み込みがベストな所でコーナーに侵入できるため、僕の様なカジュアルライダーは「運転超うまくなった!バイクハヤイ、オレモハヤイ」状態になります。

逆にサスペンションの動きが分かる人ならば「手足を地面についてるぐらい路面の状況が分かる。雨の日も余裕」となるわけです。

 

それと忘れてはいけないのがRサスペンションの電動式の油圧(ハイドロ)システムです。

↑赤丸の部分がハイドロシステム部。サスペンションのバネレートを高めてくれるヨ↑

 

ユニット内で油圧を発生させてバネレートを電動で変更してくれます。

街中での利便性、高速道路での安定性、オフロードでの追随性、峠道などでの限界性能、これらを満たすため、そして、二人乗り、フルパニア(荷物の積載)時でも素晴らしいハンドリングと安心感を与える為の装備です。

ついでに言うと車高が2.5cmくらい上下します。これも手元のスイッチで簡単に調整できます。

イタリア人の理想の高さに技術力が確実に追いついてきていますね・・・

 

 

個人の意見ですが、ただのセミアクティブサスペンションなんて制御の仕組みを見れば本当にがっかりします。一部他メーカーのぽん付けABSにもいえる事ですが・・・

全ては理論ありきでメーカーの明確な目標が重要です。「ドゥカティが採用してるから流れに乗った」みたいなセミアクティブサスペンションが多い世の中ですが、ドゥカティが作っているオートバイはただのモーターサイクルではなくモータースポーツバイクです。

私が高校生の時、サスペンション界隈の人から聞いた話で日本で新機軸のサスペンションを設計した際に長時間劣悪な環境で他社某メーカーと比較実験を行ったことがあるようですが、日本製はオイルが最後まで漏れませんでしたが他社某メーカーはオイルが漏れ出てしまいました。

しかし、ダンピング性能では日本メーカーはスカスカになっており、もはやサスペンションとは呼べない状態に。他社某メーカーはオイルが漏れながらも性能はさほど落ちてなかったそうです。求めている部分がこうして違うのはやはり国民性だなと思って今でも覚えている話なのですがそういった違いも重要ですね。

 

 

※今回の内容も自身の経験、知識、想像、それらの情報を基にしています。全てが絶対に適切な表現とは言い切れません。ご注意ください。※

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