犬の気持ち
犬の訓練士を30年もやっていると、今この犬はこう思っているという事はだいたい分かってきます。
でも時々「何を思ってこういう行動をしたのだろう?」という事があります。
たとえば最近アメリカで毒蛇から少女を守って何か所も噛まれたシェパードのニュースがありました。
本当に少女を守るための行動だったのだろうか?結果的に少女を守った事になったのか?周りが美談を作ろうとしているのか?
たとえば赤ちゃんに毛布を掛ける犬の映像を見て、この犬は何を思っていたのだろう。
赤ちゃんが寒いと思って掛けたのだろうか?犬に人間の暑い寒いは分かるのだろうか?こういう芸を教えたのだろうか?
どんなに考えてもわからないです。
真実はその犬にしか分からなく、本当にすごい感覚を持った犬達も沢山いますし、犬はこういうものだ!と決めつける事も出来ません。
犬の行動心理学なども随分と進歩してきていると思いますが、人間同様「脳科学」「行動心理学」ですべて分かるわけないというところは、この仕事をしていてとっても面白いところです(^^)。
人も犬も「心」が一番大事なのだと思います。