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今日の現場で久々にOrange County Drum & Percussion を触った。数年前のブームは落ち着いたものの、特異なルックス同様の強烈に個性的なサウンドは健在。大胆にホールカットされたベントホールから一気にエアが抜けるため、極めてスタッカートでドライな「竹を割ったような」サウンドは強烈なインパクト。数あるスネアの中でも相変わらず異色の存在である。

シェルは15プライ。O.C.D.P.にしてはおとなしい(?)スペックだが、汎用性はそれほど高くはなさそう。持ち主の希望で、コーテッド・エンペラーをハイピッチに張ってみたが、クイックなレスポンスと「コーン」とタテに抜ける強烈なクラック音は、他の楽器にかき消されることなく強烈な存在感を主張する。

非常にユニークなサウンドだったが、エンジニア氏から「ノーマルなメタルスネアの自然なサスティーンと明るさが曲調(かなりポップ)や歌に馴染みやすいんじゃないかな?」と提案をうけ、dwのブラスを試してみた。すると、彼の思惑通り、オープンでキャッチーなサウンドを作ることに成功した。

結果的に今日の録音曲に採用されることはなかったが、ハマると面白いスネア。