今日は代休だ。
朝からどうしても行きたいところがあり、単車で向かう。

とある水路

ここは家から40分くらいのところにある川で、この川は私が小学4年生の頃から、ほぼ毎週親父と釣りに来た川だ。

私が本格的に釣り好きになったのは、この川で釣っていた鮒のおかげである。
親父には数では敵わないから、いつも大きさで競っていた。
勝てた記憶はない。
それでも毎週親父と釣りに行くのが楽しみで仕方なかった。

親父が釣ってたポイント

私が釣ってたポイント

あれから40年近い年月が経っているが、あの頃から何も変わっていない。
久しぶりにこの場を訪れたのだが、一瞬で子供の頃の記憶が蘇ってきた。
日の出前からここに来て釣りを始め、昼になると近くのスーパーで弁当を買いここで食べた。
ともかく親父に勝ちたい一心で釣りまくった。
帰路の車内では今日の釣果についての反省会。
その他諸々の映像が鮮明に頭に流れた時、恥ずかしい話だが涙が止まらなかった。

私が子供の頃は、お袋にも散々迷惑をかけた。
私の子供は学校で悪さをして親が呼び出されることなど皆無だったが、お袋は私が悪さをしたため、何度も学校から呼び出された。

そんな両親だが、隣に住んでいるため毎日顔を合わす。
毎日親に顔を見せるのは一番の親孝行だと良く言われるが、毎日顔を合わせられる環境のせいか、自分の想いを伝えることがなかなかできない。

私の中ではこうしたいああしたいって想いはあるのだが、照れが先に出てしまい、それを実行に移すことができないのだ。

4年くらい前だろうか…
両親を誘って3人で映画を見に行ってきた。

両親は寅さんが好きで、その影響か私も子供の頃から寅さんが大好きだった。
食後にテレビで流れる寅さんを両親、おばあちゃん、弟、私の5人で笑いながら見ていたことは鮮明に覚えている。

映画が始まり寅さんのテーマが流れると、その時の光景が頭に浮かび、涙が止まらなかった。
あの頃に戻りたい、俺は両親から溢れる愛情を注がれて幸せだった、といろんな想いが湧き上がってきた。

俺は両親の子供に生まれて、心の底から幸せだったと感じている。
そんな両親のために心に残る何かをしてあげたい。
情けないことにこう思い続けてもう20年近くになるが、何も出来ていないので、このままだとまた20年何も出来ないかもしれない。
まずはそのヘタレな自分を変えて、実行に移せるようにしていきたい。

親父、お袋、いつもありがとう。
心の中では感謝の想いでいっぱいだよ。
ふたりとも心穏やかに毎日を過ごせることを、心の底から祈っている。
期待せずに気長にサプライズが実現することを待っててくれ。
今までもこれからも本当にありがとう!!