大前研一さんの言葉です。

人間が変わる方法は3つしかない。1番目は時間配分を変える。2番目は住む場所を変える。3番目はつきあう人を変える。この3つの要素でしか人間は変わらない。最も無意味なのは『決意を新たにする』ことだ。

大前さんと言えば最近は3・11で元原子力技術者のバックグラウンドを活かして大いに存在感を示しておられました。私もYou Tubeで全て拝聴しておりました。

遡れば2001年頃でしょうか、ベストセラーとなった「サラリーマン・サバイバル」にも大いに影響を受けました。コンサルタントという職業ももっとも輝いていた時代かも知れません。3年ほど前に書きましたが、「付加価値」が認められなくなってきてきつい時代に入っています。

「付加価値」が溶けていく(2009.11.11)
http://ameblo.jp/dshi/entry-10385615167.html

大前さんも自分の教育事業Business Break Through (通称BBT)に生徒を呼び込むような活動ばかりが目立ち、それも専門外の資産運用についての発言も目立つなど、最近の「自分のビジネスで稼いでなんぼ」という世界の風潮に乗っていましたね。

いま世界で一番Coolだと思われているのはコンサルでも投資銀行でもファンドでもなく、スタートアップで一気に稼いじゃう人です。現代では(特に米国では)それが才能がある人と思われていますから、そっちに近い事をやりたくなっていたのでは?と邪推していました。


さて、話を戻して人が変わる方法です。これは昔にも大前さんの本で読んだ記憶があり、当時は時間配分を変えよう!と思い立った記憶があります。住む場所はピンと来ておらず、つきあう人も選ぶというより増やすという気持ちでいたと記憶してます。まだ20代でした。

改めてこの言葉を顧みるに、やっぱりその通りだなと思います。

今回、シンガポールに来て会社も変わって、時間配分も住む場所もつきあう人も強制的に変えました。だから強制的に自分が変わっていくのだと思います。ただ、どう変えていきたいか?という意思は持っておいた方がいいと思いますので、まず妄想を膨らませたいと思います。

ここまで一気にすべてを変えると妄想しきれないのがまたいいですね。