飲食店や居酒屋などで、不必要とも思えるくらい大声で、

い~らっしゃいませ~!!

あーりがとございましたぁぁぁ~~

と叫ぶのはなぜなのでしょう?もちろん、社員教育のせいなのですが、
なぜこんなことをさせるのでしょうか?

これまでに20カ国を超える国を旅してきましたが、こんなことをする国は、
日本だけです。そう、日本固有の文化なのです。

あるアメリカの俳優が初来日のインタビューで、日本に来て驚いたこと、に、

 「居酒屋に行ったらびっくりしたよ。店員がみんな Eight Eggplant!!
 ってさけんでるんだよ(笑)」

なんて言ってました。この人には、「いらっしゃいませー」がどうやら「8つのナス」と
聞こえたようです。

さて、この理由ですが、日本の「鮮度重視」の文化から派生しているのではないでしょうか。

伝統的に大声で叫ぶモノ売り、といえばそう、八百屋さんと魚屋さんですね。
なんで彼らが大声で威勢よく話すか、というと、モノの鮮度を良く思わせるためだそうです。
確かに、暗い声で「この魚・・・、生きがいいですよ・・・」なんて言われても買いたくありません。

今でこそグローバルフードとなった寿司ですが、ついこの前までは、生魚を食べるなんて
信じられない、なんて欧米人は言っていたのです。アジアでだって生では食べませんし、
清潔な環境が無いと無理なのです。日本人が異常なまでに潔癖なのも文化です。
野菜だってそうです。生野菜をこんなに新鮮なまま食べられる国はありません。

話を戻すと、この、「生きがいい」⇒「新鮮」⇒「おいしい」という流れが、そのまま取り入れられた
結果、大声で威勢よく挨拶をするようになったのではないか、というのが私の推論です。

しかし、明らかに間違った、というか、なんでもかんでも大声をあげて挨拶・お礼をする例も
見受けられます。この前「それは違うでしょ!」と思ったのが、これです。元々は大きな単位の
お金を相互に確認する目的で声を掛け合っていたと思うのですが・・・

食事で細かいお金が無かったので、一万円札を出した時のことです。

「いぃ~~ち万円いただきましたぁぁぁーーーーーーー!!!」

「あーーりがとうございま~~~す!!!!」(5人ほどが一斉に)

いや、一万円をあげるわけじゃないし、逆に小銭が無くなってしまって迷惑な客なんじゃ・・・?

END