巷では「ゴルコン」という言葉が流行っていると聞きました。
これは、「ゴルフ・コンパ」の略で、ゴルフ場で男女が一緒にプレーすることらしい。
テレビ東京のワールドビジネスサテライト(WBS)が取り上げて知った人も多いようです。

ゴルコンのメリットとして挙げられているのは、以下のポイントです。

1.一日使うので、飲み会と比べて接触時間が長い 
2.プレーを通じて、それぞれの個性がわかる 
3.そもそもゴルフを趣味にしている層の所得水準が高い 

これで思い出したのが、その昔、「合コン」発生以前、「合ハイ」というものがあった、
という事実です。「合ハイ」とは、「合同ハイキング」の略で、男女が連れ立ってハイキングに
行くという企画。一時期はメジャーな企画だったらしい。

「ゴルコン」になんとなくコンセプトが似ているではありませんか。歴史は繰り返すのか。

次に分かるのは、上記のメリットは、全て、女性側からのメリットだという点でしょう。
時間をかけて個性を見たりするのは、どちらかというと女性のニーズ、所得を気にするのも
女性の方でしょう。この企画、男性側のメリットは一体どこに・・・?

冷静にこの企画を眺めてみると、コンセプトは似ているように見えて、「合ハイ」に比べると
「女性のアピール」は無い。「合ハイ」では、女性は手作りのおにぎりを持って行ったりして、
さりげなくアピールしたそうです。今からするとかわいい感じですね。

それに比べてこの企画の「男を品定めする」という感じは少々殺伐としている感じが・・・。

そもそも「合コン」も、皆着飾って酒を飲んで、短期間で合理的に品定めするシステムです。
完全に弱肉強食のこのシステムから、少しずつ流れが変わってきているのかもしれませんが、
過去と違うのは、女性の社会進出とともに立場が強くなったところかもしれません。

そう考えると、時代の流れを感じます。ライブドアの退場とともに市場万能主義への修正が
行われているように、恋愛市場主義の修正が起こってきているのかもしれません。

勝手に歴史にしてみると・・・

「お見合い」(完全相対取引システム: 情報の非対称性大)
  ↓
「合ハイ」(恋愛市場自由化の流れ)
  ↓
「合コン」(完全市場主義/実力主義: 勝者総取りの弱肉強食システムへ)
  ↓
「ゴルコン」(or 「趣味系合コン」(by SPA))

ほのぼのとした昔は戻ってこないのでしょうか・・・