口腔乾燥症ドライマウス 唾液過多症(流涎) 味覚障害 嚥下障害 -2ページ目
[皮膚発疹の誘因となる扁平苔癬]

(HealthDay News  2010年12月10日)


扁平苔癬は、皮膚や口腔内に発疹を発生させる疾患である。

正確な原因は不明だが、アレルギーあるいは免疫システム反応が誘因になると
考えられている。


米国立医学図書館(NLM)は、扁平苔癬の一般的な症状として下記のような
ものを挙げている:
 ・舌や頬、歯茎の病変。
 ・口腔内に蒼白色の隆起が発生する。
 ・口腔内にびらんが発生し、さらに痛みを伴う潰瘍に進行する。
 ・口腔内の乾燥。
 ・口腔内に金属味を感じる。

 ・鱗状、または光沢のある外観で、かゆみを伴う隆起が皮膚に発生し、
     潰瘍や水疱を形成する。
 ・脱毛。
 ・爪の中に隆線が発生する。



 http://www.healthdayjapan.com/





















[その味覚障害、薬の副作用かも? 150種類で確認]

(あなたの健康百科  2011年08月24日)


<降圧薬や利尿薬で多い>
味が分からない味覚障害に悩む人がいる。
原因はさまざまだが、最も多いのは薬によるものだ。
「味覚障害の原因となる薬剤は、分かっているだけでも150種類ほどあり
ます」と、日本大学医学部(東京都)耳鼻咽喉科の池田稔・助教授は話して
いる。



<亜鉛が不足>
舌の表面は小さな突起に覆われているが、その中に味細胞が集まってできた
味蕾(みらい)という組織がある。
この味蕾が味を感じ、味覚神経を介して大脳に伝える役目をしている。

こうした味を感じる経路のどこかに異常があると、味覚が低下する、全く味が
分からない、特定の味だけ分からない、味を取り違える・・・といった味覚
障害が起こる。
この障害の発生率は、人口10万人当たり約140人の割合だ。


「味覚障害の約75%は、味覚の低下あるいは味が全く分からないケースです。
原因はいろいろありますが、薬剤による場合が約22%と最も多い。加齢と
ともに増加する傾向があり、70歳以上では薬剤性の味覚障害が3人に1人
です」と池田助教授。
これは、高齢になるにつれて薬を服用する機会が増えるためと考えられる。

原因となる薬は分かっているだけで約150種もあり、降圧薬や利尿薬が多い。

「亜鉛が不足すると、味蕾の味細胞に異常が生じることが分かっており、
降圧薬や利尿薬は体内で亜鉛と結合して排出されることから、味覚障害を
起こすと考えられています」(同助教授)



<腎臓や肝臓の病気でも>
亜鉛の排出は、抗うつ薬や抗不安薬、抗生物質、抗がん薬などでも起きると
いう。

「味覚障害は、どの薬で起きても不思議ではないのですが、薬剤以外にも
亜鉛そのものの不足、亜鉛の代謝と関係する腎臓や肝臓の病気、糖尿病、
さらに口内炎などの口腔内の病気でも起こります。味覚の異常を感じた
ときは、最寄りの耳鼻咽喉科で原因を調べてもらうことが大事です」
(池田助教授)


味覚障害の診断は、電気刺激や試薬を付けた濾紙を用いた味覚検査、亜鉛の
濃度を調べる血液検査で行われる。

原因については、服用薬や病気の有無などで判断する。

治療は原因によって異なるが、基本的には亜鉛の内服薬が用いられる。


「薬剤性が疑われる場合は、できるだけ原因薬を減らすか中止して、他剤に
変え、亜鉛剤を用います。その効果は、服用3カ月後ぐらいから出始め
ますが、治療開始が遅れると効果は上がりにくくなります」(同助教授)


お年寄りは、味覚の低下を年齢のせいにしがちだが、生活の質を保つには、
早期に受診した方がよい。




(2003年3月取材)




http://kenko100.jp/articles/110824001134/index.html
























[喫煙で苦味を感じる能力が低下]

(HealthDay News  2014年3月27日)


喫煙者や元喫煙者ではコーヒーの本来の味が失われる可能性がある――
こんな研究結果が、仏ピティエ=サルペートリエール病院(パリ)のNelly
Jacob氏らの研究で示され、研究論文が「Chemosensory Perception」
オンライン版3月号に掲載された。
喫煙者や元喫煙者は非喫煙者に比べて苦味を感じにくいという。


Jacob氏らは、約450人を喫煙者、元喫煙者、非喫煙者の各群に分け、甘味、
酸味、苦味、塩味とその強さをどの程度認識できるかを調べた。
その結果、塩味、酸味、甘味の検出能力に喫煙の影響はみられなかったが、
カフェインの苦味を検出する能力には影響がみられた。
カフェインの苦みを正しく特定できなかったのは喫煙者では約20%、
元喫煙者では約25%、非喫煙者では13%だった。


Jacob 氏らは、直接の因果関係を証明しなかったが、たばこに含まれる有毒
化学物質への曝露の結果であるとした。
同氏は、「たばこの煙の化合物が蓄積し、禁煙後も味蕾の再生が妨げられ、
一部の味の検出能力を低下させる可能性がある。苦味の認識は、禁煙または
喫煙開始予防の“ツール”として、より詳細に検討する必要がある」と述べて
いる。


喫煙が味覚喪失の原因になりうることはすでに知られているが、喫煙後に
味覚が元どおり正常になるか、またどの程度の期間がかかるかは明らかでは
なかったという。




http://www.healthdayjapan.com/






















[「隠れ虫歯」に注意 白い歯でも虫歯の一歩手前の状態になっている可能性]

(マイナビウーマン  2014年10月4日)


「隠れ虫歯」とは、黒い虫歯がないのにミネラルが溶け出している状態の歯。

原因には唾液力の低下があり、唾液が少ない人は「隠れ虫歯」の疑いあり。





http://news.livedoor.com/article/detail/9324396/
























[気になる口臭、ドライマウスかも? 原因と改善方法を知ろう!]

(Mocosuku Woman 2014年9月4日)


<ドライマウスは口臭の原因に?>
自分では気づきにくいからこそ、気になってしまうのが口臭。

特に慢性的に口臭がある人の場合、ドライマウスが疑われます。

慢性的に目が乾くドライアイは既に有名ですが、口臭や虫歯の原因になる
ドライマウスにも現在注目が集まっており、専門外来を設ける歯科医も増えて
きています。
口腔乾燥症とも呼ばれるドライマウスは、その名の通り口の中の唾液の
分泌量が慢性的に少ない為に起こる疾患で、口の中のネバネバ感や虫歯、
それらに伴う口臭が伴います。



<唾液には抗菌物質が含まれている?>
そもそも唾液には抗菌物質が含まれており、それによって口内の菌の繁殖を
防ぎ、菌を胃の中へ流し込んで殺菌させるという効果も持ちます。
また歯の表面のエナメル質を修復する働きもあるため、歯を健康に保ち、
菌が食べかすなどに取り付いて発酵させて臭いの原因を作らないよう守って
くれているのです。

従ってこの唾液の分泌量が少ないドライマウスになると、前述のように口臭や
虫歯になってしまうだけでなく、重症になると舌がひび割れてその痛みで
食事がとれなくなってしまったり、しゃべり辛くなるなどの発音障害まで
引き起こす可能性があるのです。



<ドライマウスの原因は?>
この症状の原因は幾つかあり、人によってはその複数が重なって引き起こ
されている場合もあります。

例えばあまりよく噛まずに飲み込んでしまうこと、ストレスによって交感
神経が刺激され唾液の分泌を抑えてしまうこと、抗うつ剤や降圧剤などの
薬物による副作用、糖尿病など他の疾患からくるもの、口呼吸、更には老化に
よっても唾液の分泌量は低下してしまいます。

従ってドライマウスの予防法としては、これらの原因を取り除くことが
挙げられるでしょう。
良く噛むことを意識した食習慣、ストレスを溜めないこと、口呼吸を改善
することなどです。

また薬による副作用や他の疾患からくるものは、まずはそれら原因となる
疾患を治療することから始めなければなりません。

また口の渇きを感じたなら、ガムを噛んだり小まめに水を飲んだりすると
改善されます。



<ドライマウスの治療方法>
それでもドライマウスが改善されない、どうしても口臭が気になってしまう
のであれば、専門科の治療を受けましょう。

ドライマウスを含め口全体のケアは歯科医の分野です。
歯科医では、まずドライマウスの原因をつき止め、それに合わせた治療法が
取られます。

またドライマウスによる乾燥や痛みを和らげる為に、人工唾液や保湿ジェル
などが処方されることもあります。
人工唾液とは唾液と同じ成分を持つスプレータイプの液体で、保湿ジェルは
唾液と同じ抗菌物質や粘膜修復作用を持つ成分を配合した口の中に塗る
タイプの薬です。


これらを併用しながら良い生活習慣を身につけると、かなりの程度改善される
でしょう。






http://news.goo.ne.jp/article/mocosuku/life/mocosuku-20140903115319256.html


































[ドライマウス口腔乾燥症とシェーグレン症候群との違い]


安静時(食事をしていない時)のみ口腔が乾燥しているのがドライマウス
です。
ドライマウスは食事中は唾液が出るため、食べることに対してあまり不便を
感じません。


一方、シェーグレン症候群は安静時に加えて、刺激時(食事中)の唾液分泌も
減少します。
そのため、パサついた料理を食べ難くなります。
重症になると、通常の食事も困難になり、水分で流し込むようになります。





(横山歯科医院)























[ドライアイの女性は注意! シェーグレン症候群の恐れ]

(あなたの健康百科  2014年09月29日)


<治療の選択肢に漢方薬も>

中年以上の女性に多いシェーグレン症候群は、涙や唾液が出にくくなる自己
免疫疾患で、ドライアイやドライマウスなどの症状から発見されることが
多い。

治療には唾液の分泌を促す薬や人工涙液などが基本だが、近年は漢方薬を使う
ことも増えてきたという。

JR東京総合病院リウマチ膠原病科の津田篤太郎医長に、シェーグレン症候群に
対する漢方治療の特徴について聞いた。



<唾液や涙の量で検査>
シェーグレン症候群は、免疫が自分の組織を敵と間違えて攻撃する自己免疫
疾患の一種。
主に、唾液腺や涙腺が障害され、唾液や涙が出にくくなる。
ドライアイやドライマウスの症状が診断のきっかけになることも多い。

「最初に、眼科や歯科、口腔外科を受診して、シェーグレン症候群を疑われ、
リウマチ膠原病科を紹介されるケースが多くみられます」(津田医長)

診断は、ガムをかんで唾液の量を測定するテストと、ろ紙に吸い取られる
涙の量の測定テストで、唾液や涙の量が減っていることを確かめた上で、
血液検査で異常な抗体が出ていないか調べる。

なぜ免疫が唾液腺や涙腺を攻撃するのか原因はよく分かっていないので、
治療は対症療法が中心になる。

「唾液の分泌を良くするセビメリンや、目の乾きに対して人工涙液などを
用いますが、漢方薬が使われることも多くなってきました」(津田医長)



<根気よく服用することが大事>
具体的には、粘膜を潤す働きがある「麦門冬湯」がよく用いられる。

ただし、唾液腺や涙腺の障害が進んだケースでは麦門冬湯で治療効果を上げる
のは難しい。

「埼玉医科大の研究で『六味丸』の有効性が明らかになりました。
この薬は組織の再生を促す作用があるのかもしれません」(津田医長)


このほか、シェーグレン症候群では慢性的な疲労、痛みやうつ症状を伴い
やすいが、こうした症状に対しては、それぞれ「補中益気湯」「桂枝加
朮附湯」「香蘇散」といった漢方薬が有効だという。


津田医長は「漢方薬は西洋薬に比べて即効性に乏しいので、長期間、根気よく
服用する必要があります。
希望者はかかりつけの医師に相談してみるとよいでしょう」とアドバイスして
いる。




2013年10月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)





http://kenko100.jp/articles/140929003145/























[ドライマウス、セールストークに支障
                  口臭も放置すると口内がただれ出血]

(ZAKZAK  2014年5月14日)(今日のストレス 明日の病気)


よく使われる表現に「緊張で唾をゴクリと飲み込む」というのがある。
しかし実際にはそれほどの緊張ではないのかもしれない。

本当に緊張の極みに立つと、口の中は乾燥する。
飲み込む唾などありゃしない・・・。


営業職のHさん(29)は、根っからのアガリ症。
最近は後輩を引き連れて得意先回りをしているのだが、その後輩から
ショッキングなことを言われて落ち込んでいる。

「先輩、口臭がひどいっスよ」
自分でも気づいていた。

しかし客先、特に重要な得意先になればなるほど緊張してしまう。


Hさんの場合、緊張は「口の渇き」という症状となってあらわれる。
舌の表面は干上がったダムのよう。
唇の裏は歯の表面にへばり付き、引っかかってしゃべりにくい。

そして何より気になるのが口臭だ。

先方が出してくれるお茶を飲めばいいのだが、相手が「どうぞ」と言わない
のに口を付けるわけにもいかない。
緊張を隠そうとしゃべればしゃべるほど聞き取りにくくなり、一帯には口臭が
漂う。


「ドライマウスを放置すると、口臭の他にも口内のただれやひび割れ、出血を
引き起こすこともあります」と語るのは、JCHO大阪病院内科の鈴木夕子
医師。


そのメカニズムをこう解説する。
「緊張やストレスがかかると、脳の視床下部から唾液の分泌を抑える
ホルモンが出ます。一時的なものなら構いませんが、常態化すると問題が
出る。3カ月以上続くと“ドライマウス”と診断されることになります」

解決策は「ストレスを避ける」に尽きるが、Hさんの場合はそうもいかない。
そこで鈴木医師がアドバイスする。
「手っ取り早いのはペットボトルのスポーツドリンクを持ち歩き、こまめに
口を潤すこと。それ以外にもあめやガム、梅干しなども効果的。逆に避けたい
のはパンやクッキーのような水気を吸い取る食品の摂取。また同じ水分でも
カフェイン入りや炭酸系の飲み物はドライマウスを助長させてしまうことが
あるので控えたほうがいいでしょう」


鈴木医師によると、大きなストレスが背景にある場合は、抗鬱剤を服用する
ことで改善することもあるとか。


訪問先の会社から出てくるたびに「俺、臭う?」と後輩に尋ねるHさん。
かなりストレスが大きそうだ。
一度心療内科を受診したほうがいいですよ。




(長田昭二)




http://www.zakzak.co.jp/health/doctor/news/20140514/dct1405140830002-n1.htm