こころの病と食べ物 | 精神科医:みえしん院長

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おはようございます(こんにちは)。三重心身クリニックの臼井ですニコニコ

三重心身クリニックではこころの病やメンタルヘルス不調に対し、お薬の処方をしたり、カウンセリングでの治療も行っていますが、「栄養素」を用いた治療も行っております。
このブログや三重心身クリニックのホームページを初めてご覧になった方は、お薬とカウンセリング以外の方法でメンタルヘルス不調を治療できるというとどう感じられるでしょうか?
三重心身クリニックでは、分子整合栄養医学という学問に基づいた、栄養素による治療も行っております。日本ではあまりまだ一般的ではありませんが、カナダやアメリカを中心に広く活用されている治療方法です。日本では新宿溝口クリニックの溝口徹先生などが普及に努めておられ、私も溝口先生に学術的な面のみならず豊富な経験等からいつもご指導いただいております。さてその溝口先生の言葉に、
「あなたのこころは、あなたの食べたものからできている!なぜなら、こころの働きに関わる脳内神経伝達物質は、栄養素によってつくられるからです」
というものがありました。当たり前のようで日本の精神科医療ではあまり重視されてこなかったことではないでしょうか?
実は三重心身クリニックの分子整合栄養医学外来(サプリメント外来)では、すでに他のメンタルクリニックで多くの薬をもらっている方がたくさん来院されます。それも三重県内のみならず、隣県の名古屋市を中心とした愛知県、岐阜県、和歌山県、大阪府、兵庫県、滋賀県、静岡県・・・と遠方からもたくさんいらっしゃるのが特徴です。
仕事ができなくなったり、学校に行けなくなったりするとメンタルクリニックを受診されお薬による治療が開始されます。それでよくなってもやはり、薬を飲み続けることに抵抗があったり、最近では分子整合栄養医学で原因を探り薬による治療ではなく根本的な治療をしたいと考え、分子整合栄養医学外来にご相談にみえる方が多いです。
私は精神科専門医でもあります。私も保険診療においては治療のガイドラインに従い、当面の症状を和らげたりするために薬物療法を中心に行っております。しかし、背景に栄養素の欠乏などある場合は、お薬も大切ですが根本的な状態の改善のためのアプローチとして分子整合栄養医学が最適と感じております。
分子整合栄養医学は「オーソモレキュラー療法」と呼ばれたり、単に「栄養療法」と呼ぶこともあります。いずれにせよ日本ではなじみの少ない治療法です。わかりやすく言うと
・栄養素の乱れを評価し、
・食事内容を見直し、
・サプリメントを用いて
うつ病やパニック障害などを治療します。カナダやアメリカを中心に1960年代から普及してきている治療法です。従来の栄養学とも違い、「新世代栄養学」と考えるとよいかもしれません。

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