日本東洋医学会に行って、書きたかったことまだいっぱいあったのに、ばたばたしていて紹介できていなかったので、ちょこちょこ書いていきます。
今日は、漢方ダイエット。
肥満症には、防風通聖散や防己黄蓍湯をよく処方します。
防風通聖散はけっこう有名です。
肥満、高血圧、便秘症の改善などに効果があります。
防己黄蓍湯は水太り、むくみ、多汗症などに処方します。
防風通聖散は抗肥満作用について数々のエビデンスがありますが、今回の学会では、インスリン抵抗性に焦点を当てた研究がありました。
ラットを用いたものですが、体重増加とインスリン抵抗性を抑制し、2型糖尿病の進行を軽減する、というものでした。
いろいろとエビデンスがあるほうが、太鼓判を押してオススメできるので、とても有意義なものだと思います。
漢方は飲みにくいですが、錠剤となっているものも多く、飲めない人はそちらで試してみられるといいですね。
あとは、ストレスが原因で、ドカ食いしちゃう人に、大柴胡湯が奏功した症例報告もおもしろかったです。
ストレス性のものには柴胡剤はいいですが、この報告では、ドカ食いしてやめれずになかなか痩せなかった人たちが、大柴胡湯で、みるみる痩せて、みんな15キロほど体重を減少させていました。
体重グラフがすごい勢いで急降下していて驚きました。
中には、引きこもりや精神科への通院症例もありましたが、それでもダメだったのが、みるみる痩せて、元気になって、進学を志すようになった、とか、QOLの向上が見られました。
やはり、何って、QOL(Quality of life)が1番です。
漢方は、いろいろな面からアプローチして、あーでもないこーでもないと処方を変えて、症状を診ていくので、素敵です。
私ももっと勉強して、幅広く、いろいろな処方ができるようになりたいです。
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