情報[根日屋]  2011年11月25日 | Dr. Nebiya's Blog

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無線通信技術のコンサルタント会社の経営と
大学では、近距離無線(RFID、人体通信)、
小型アンテナの研究をしています。

 今週、久々に韓国で講演をしてきました。韓国のETRI (Electronics and Telecommunications Research Institute) 殿からの招聘で、人体通信に関する講演です。ETRI 殿は、韓国政府関連の研究所としては最大の研究機関で、人体通信における(IEC TC-47)国際標準化委員会でも主要メンバーになっています。
 
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 私は1990年代に、韓国が国策としてCDMA携帯電話の導入を世界に先駆けて行いたいというときも、韓国政府の招聘を受けて、CDMA の技術指導や、実際に世界で初めてとなるCDMA携帯電話端末の設計を行うために韓国で仕事をしました。この時に感じたことは、韓国の産業界は、国策として一度、トリガーがかかると、その市場立ち上がりが非常に速いことでした。今回の人体通信も韓国では、ETRI 殿がこれだけ力を入れているので、国策なのかな?と感じました。

 私の会社は、今、日本の国内企業様から多くの人体通信案件に関する、お問い合わせをいただいておりますが、まだ、市場の動向が見えないという理由から様子見の企業様が多いように思います。それに比べると、韓国の企業様の考え方がまったく逆で、他の企業が誰もやっていないのなら、わが社が最初にというアグレッシブな企業様が多く、今回の訪韓中にも、ある企業の社長とお目にかかりましたが、人体通信に関する企画書(それも日本語で書かれていた)を持参されて面会に来られました。人体通信産業は韓国の方が日本よりもかなり速く市場が立ち上がるかなという感触がありました。

 今回の訪韓で、ETRI 殿は、私の会社との人体通信に関する情報交換(国際標準化に向けての協議がメインですが、その他の産業界の両国での立ち上げも協議する)を今後も定期的に続けたいという御意向があり、今後5年間、年に2回の人体通信に関する情報交換会をするという覚書(MoU)を締結してきました。ここのブログで、その時々の日韓の人体通信に関する市場動向や国際標準化動向について、公開できる内容はお知らせできると思います。

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以下、私の近々の人体通信の講演会情報です。

・ 今夕(11月25日)はICカード研究会(講演会は無料ですが、飲み物、おつまみ代が¥3000)で講演をします。


http://amplet.com/hbc/20111125.doc


・ 東京CCU研究会(ITを利用した循環器救急の連携)を12月3日に、東京ステーションコンファレンスで、私は人体通信について講演をします。16:10~17:50の「ITを利用したプレホスピタル心電図伝送」の最後の 講演です。講演の後にパネルディスカッション(30分)でもパネラーを担当します。(無料講演会)

http://amplet.com/tccu.pdf

・ 私は総務省関連での講演が多かったのですが、12/19は産業技術総合研究所(臨海副都心センター)で講演します。(無料講演会)

http://staff.aist.go.jp/t.kotoku/committee/d-eme/events/20111219symposium.html


・ ガッツリと人体通信技術を勉強してみたいという方には、有料のセミナーになりますが、日本テクノセンター主催のセミナーを、来年の1月17日に東京・新宿で行います。(ご興味のある方は、事前に私にお知らせいただけますと、講演者紹介の割引価格があるようです。)

http://www.j-techno.co.jp/test/index.cgi?mode=sem&unit=2012011701


・ 趣味のアマチュア無線では、総務省主催 日本アマチュア無線連盟北海道支部協賛のアマチュア無線関連の講演会で、来年の2月18日に札幌で講演をします。(無料講演会)

http://www.jarl.or.jp/Japanese/2_Joho/local-info/1202.htm#0204hokkaido