韓流ドラマに「ホジュン~伝説の心医」という作品があります。私も好きで何回も観ています。主人公の医師ホ・ジュンは、朝鮮では「心医」と呼ばれ賤民をはじめ民に慕われていました。
「心医」の意味は、「矜恤」(きょうじゅつ:あわれみ)の心ある医師で、患者に寄り添い、患者の立場に立つ医師という意味だそうです。この言葉と同じように、中国では「健体康心」という四字熟語あり「体が健やかで、心が康らかであること」を意味します。つまり、心身ともに健康である状態を指し、現代の健康観にも通じる考え方です。「心医」が医師や治療者に焦点を当てた言葉であるのに対し、「健体康心」は個人の健康状態を表す言葉として使われる点が大きな違いです。
どちらも心と健康に関わる概念ですが、意味や使われ方に違いがあります。日本の医学のように心を忘れ、体だけを重視する考え方に疑問すら感じます。