乳児期の犬への曝露は幼少期のアトピーリスクを低下させる? | みのり先生の診察室

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医師サイトに興味深い論文が紹介されていたのでご紹介。

 

こちらの論文です↓

 

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/all.16605?utm_campaign=publicity%EF%BC%857Cwly&utm_content=wrh_6_2_25&utm_medium=email&utm_source=muckrack&utm_term=all

 

分かりやすく要約して解説します。

 

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犬を飼っている家庭の乳児は、幼少期にアトピー性皮膚炎を発症するリスクが、犬を飼っていない家庭の児よりも低い傾向があった。

 

乳児期に犬に曝露することで、アトピーの発症に関与する遺伝子の影響が軽減される可能性が示された。

 

アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能が低下することで刺激物やアレルゲンが侵入しやすくなり、それによって免疫反応が引き起こされ、湿疹、かゆみ、炎症などの症状が生じる疾患で、遺伝的要因と環境要因が関与するとされている。

 

Brown氏らは今回、ヨーロッパで実施された16件の研究データを分析し、アトピーに関連する既知の24種類の遺伝的バリアントと、母親の妊娠中および児の生後1年間における18種類の環境要因の相互作用を調べた。

 その結果、犬の飼育を含む7つの環境要因と少なくとも1つのアトピー関連遺伝的バリアントとの間に14の相互関係が示唆された。

 

また、25万4,532人を対象とした追加解析から、犬への曝露と第5染色体に位置する遺伝的バリアント「rs10214237」との間に統計学的に有意な相互作用が認められた。

 

rs10214237は、免疫応答の調節に関与するインターロイキン(IL)-7受容体をコードする遺伝子の近傍に位置する。

 次いで、実験室でのテストにより、rs10214237と犬アレルゲン曝露との相互作用がADの発症リスクにどのように影響するのかを検討した。

 

その結果、犬への曝露はこの遺伝的バリアントの影響を変化させて皮膚の炎症を抑え、アトピー発症リスクを抑制している可能性が示唆された。

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確かに犬のいる家庭に赤ちゃんが生まれると、その子はアトピーになりにくいということは皮膚科医をはじめ医師の間でも言われていました。

 

実際、皮膚科医時代、アトピーの患者さんをたくさん診ていましたが、動物を飼っている家庭は少なかったように思います。

 

むしろ清潔な都会で育った人が多かった印象ですね。

 

私はド田舎で生まれ育ちましたが、田舎ではアトピーの子どもを一度も見たことがありません。

 

上下水道もないボットン便所の地域で育ちましたが(小学校もボットン便所、校舎は木造でした)アトピーの子どもは私の記憶では見たことがありません。

 

田舎には居なかった。

 

中高時代も街中の学校に通っていましたが、大都会ではなかったし、アトピーの同級生も思い出せません。

 

だから環境によるものも大きいのではないでしょうか。

 

田舎では犬は必ずと言っていいほどどこの家にも居ましたし、家の中に蛇やネズミ、ムカデや蛙などが居た環境だったので、おおよそ清潔な空間とはほど遠かったですね。

 

この研究は犬でしたが是非とも猫でも調べて欲しいですね。

 

田舎では猫を飼う習慣はありませんでした。

 

野良猫がそこら中に居たので。

 

鶏やウサギ、豚などは普通に飼われてました。

 

今から考えるとすんごい環境ですね滝汗

 

野生動物も普通にいるし、まさしく大自然の中で育った私。

 

今じゃ虫も苦手だし都会の生活がすっかり快適になってしまいました笑

 

 

だからこそ動物を飼うことで、ある意味、自然と触れる機会になっているのかもしれませんね。

 

 

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