2020年12月25日に発売された私の本
おかげさまでたくさんの人に読んで頂いて、現在9刷目となり、累計発行部数が3万500部となりました。
ありがとうございます。
肛門科の先生方にもたくさん買って頂き、年賀状で色々と嬉しいメッセージを頂きました。
その中で面白かったのが、この先生のコメント。
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『おしりを洗うのはやめなさい』
待合室に2冊置いて、診察の際に水戸黄門の印籠のように見せています。
もう1年になりました。
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思わず吹き出して笑ってしまいました
患者さんに指導される時に、私の本を水戸黄門の印籠のように見せている先生が、容易に想像できたからです。
ウォシュレットが登場した当初、肛門科医たちはこぞって推奨し、「肛門はよく洗って清潔に」と指導していたそうです。
それから10年近くたって洗い過ぎによる弊害が叫ばれるようになり、黒川彰夫医師により「温水便座症候群」という疾患名が提唱されました。
まだ私が医学部の学生だった頃の話です。
黒川先生によると初めて学会で発表した際は多くの医師が驚き、なかなか受け入れてもらえなかったそうです。
またテレビに出演した際にもバッシングが相次ぎ、トイレ家電メーカーからクレームが来たそう
そんな話を聞いていただけに、私は「こんな本、出して大丈夫なんだろうか・・・」と正直、出版前は不安でした。
きっと批判が集中するだろうと。
多くの医師や世の人々を敵に回すことになるかもしれない・・・
そんな風に考え、悶々と悩んだ時期もありましたが、人様の肛門を25年近く見てきた肛門科医として、現場で実際に起こっていることを包み隠さず伝えたいと思ったのです。
このままでは日本人のオシリが大変なことになる・・・
大まじめに危機感を覚え、嫌われる勇気と批判される覚悟をもって世に出そうと決意したのでした。
本にしろブログにしろ、あるいはTwitterやFacebookなどのSNSにしろ、情報発信には勇気と覚悟が必要です。
全ての人に受け入れられるわけもなく、人を傷付けようとして嫌な書き込みをしてくる人もいます。(Twitterは匿名が多いですからね)
テレビに出たり、本を出したりして、無名だった私がちょっとだけ有名になってみて分かりました。
有名になるということは、こういうことなのだ
と。
それが嫌なら、辛いのであれば情報発信なんてやめればいい。やめるべきだと。
ひどいバッシングや書き込みを受けても情報発信し続けるのはなぜか
改めて自分に問いました。
答えはシンプル。
伝えたいから。
ただそれだけ。
自分の意見を押しつけるつもりも毛頭なく、自分の意見が正しいと主張するつもりも全くない。
ただただ伝えたい。
知ってほしい。
こんな情報があるよ
こんなこと言ってる奴が居るんだよ
ってことを。
それに対して賛同してほしいとか、応援してほしいとか、意見を交わしたいとか・・・全くないんです。
だから私の情報発信は一方通行。
このブログだってコメント出来ない設定にしているし、メッセージも送れない設定にしました。
私の情報に触れて、自分の中で考えてほしいから。
自分はどう思ったのか。
何を感じたのか。
だからできるだけ自分の意見を挟まないように気を付けている。
でもここは私のブログだから自由に発信して良いはず。
最近はコロナやワクチンのことについては、ちょっと自分の意見をコメントとして入れてしまっていますが、それを読んでどう感じるかは人によって違うでしょう。
反対意見の人もいると思うし、賛同して下さる人も多いと思います。
実際、診察に来られる患者さんからは励ましの声や感謝の言葉を、じかに、たくさん頂いているから。
今、このブログは診療所の患者さんへの伝達ツールでもあるので、一人一人の患者さんの顔を思い浮かべながら記事を書いています。
特にアンケートに対するコメントは特定の患者さんに向けての私の返信。
患者さんからは心配の声もたくさん頂いています。
あまり矢面に立って敵を作らないで。
先生の身が心配。
何かあったら私たち患者が困るから。
と。
私は「匿名はズルイ」と思っているのでブログもTwitterも実名で身分や職業、診療所の名前まで公表しています。
それだけ自分の発信に責任を持ちたいと思っているから。
そして一人でも私の情報を必要としてくれて、私の情報で救われたという人が居る限り、発信し続けようと思います。
年間3千人前後の患者さんを診ていますが、その患者さんたちが私を慕って下さって、応援して下さっていることが、リアルの診察室で分かるので、頑張ろうと思えます。
患者さんたちが私の最高の応援団です。
患者さんたちから愛と勇気と励ましをもらっています。
本当にありがとうございます。
水戸黄門の印籠の話から随分脱線してしまいました〜
診療所のセラピードッグ「ラブ」
ラブはたくさんの患者さんを癒し
そして私のことも癒してくれます
いつもありがとう
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患者さんのリクエストで復活させた
化粧品と発酵素するりの記事は
コチラ
便通・腸を整えて美肌を目指す 元皮膚科・現役肛門科の女医が教えるキレイ術
2020年12月25日に本を出しました
是非、本屋さんで買ってください