昨日のブログで肛門狭窄症の患者さんの話を書きました。
肛門狭窄症の患者さんにやっている肛門ブジー治療。
肛門ブジーという円柱状の棒のような器具を肛門に入れて、狭い穴を拡げるのですが、結構痛くて辛い治療なんですよ
サイズも色々あって、患者さんの肛門の広さによって選ぶブジーも違うのですが、普通のサイズの肛門の人にとっては全く無痛のブジーも、狭い人は細いブジーでも激痛だったりする。
でも、入れた直後は痛いけれど、1分ほど経過すると痛みが無くなっていきます。
そのつら〜い1分間。
診察介助に付いているスタッフがやさしく背中をトントンしているのですが、その時に患者さんが
「その背中トントン、泣ける むっちゃ嬉しくて涙が出そう。こんな風に優しく背中をトントンしてもらったのって、いつ以来だろう・・・」
って言われたのです。
「もしかして小さい子供の頃かもしれないなぁ・・・。お母さんにトントンしてもらった時以来かもしれない 癒されるー・・・。泣けてきた」
と。
確かに。
私もスタッフも、そう言えば、ここ最近、いや、大人になってから、誰かに背中をさすってもらったり、トントンされたことってないよねっていう話になり、ブジー治療中の患者さんと盛り上がりました。
この背中トントン、ブジー治療中だけではありません。
手術の時もです。
いや、手術の時こそ・・・です。
手術中に患者さんが「あー・・・、看護婦さんの、その背中トントン、むっちゃ助かります、落ち着きますわー・・・。痛みも楽になった気がするー・・・。ありがとうございます」とよく言われます。
まさしく「手当て」ですね。
この背中トントンがあるのと無いのとでは大違い。
麻酔の痛みも、手術の緊張も和らぎます。
本来なら、セラピードッグのラブが目の前に居て、手術中、触り放題で患者さんも緊張がやわらぎ、ラブを触っている間に麻酔も終わり、麻酔が効いたら基本、無痛なので、楽しく会話している間に手術は終了するのですが、今、新型コロナ感染拡大防止のため、ラブのセラピー活動を休止しています。
「ラブちゃん、居ないんですね会えるのを楽しみにしてたのに・・・」と言われる患者さんが多く、本当に申し訳ないと思っているのですが、ラブを消毒できませんし、感染を媒介しても困るので、感染が落ち着くまで、収束するまで見合わせたいと思います。
どうかご理解下さい
(触らずに離れて見るだけならいいかもしれませんが・・・。どうしても触りたくなっちゃいますからねぇ)
この痛くてつら〜いブジー治療も回数を重ねていくと確実に肛門が拡がります。
肛門が拡がると痛みが無くなっていきます。
「前回よりも痛みがマシ」
「数年ぶりに立派なウンコを見ました」
「診察の度に痛みが軽減してます」
と患者さんが嬉しそうに報告してくれます。
そして肛門ブジーが終わったあとのお尻がフワフワなんです
「拡がったのが分かるー」とその場で喜んでいる患者さんも多いです。
辛いのは最初の1分くらい。
そのあとは徐々に痛みがなくなって、消失したら拡がったサイン。
患者さんにもよりますが、大体5分くらいでしょうか。
その間、看護婦さんがずっと背中トントンしてくれます
スタッフにもよるので必要なら是非リクエストして下さいね
月に1回の通院が、肛門が拡がってくれば2ヶ月、3ヶ月、4ヶ月・・・とどんどん間隔があいていきます。
診察で拡がった肛門を縮ませないように家でしっかりと肛門マッサージを頑張って下さいね
それにしても背中トントン、私もやってもらおうかな
1日1花
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