メディアなどでさかんに取り上げられているジオン注射
これは
内痔核（イボ痔）の治療法です。
裂肛（切れ痔）や痔瘻はジオン注射では治りません。
そんなこと誰でも分かります。
当たり前です。
でも・・・
裂肛（切れ痔）や痔瘻に対してジオン注射を勧められている患者さんが時々おられます。
セカンドオピニオンで来られる患者さんの中に
切れてオシリが痛いから肛門科を受診したのに「中にイボ痔があるから注射しましょう！！」って強く勧められた
とか
私が気にしてたのは外にあるでっぱりなのに、ジオン注射しても何も変わらなかった
とか
切れ痔が治って痛みが無くなったのに、やたらめったら注射をすすめられた
などなど、ジオン注射にまつわるトラブルをたくさん経験しました。
うちの診療所はジオン注射をやっていないので
うちに来られる患者さんは
ジオン注射をやったけどうまくいってないケースばかりです。
うまく行ってる人は来ません
そりゃそうですよね？
ちゃんと治ってたら他の肛門科を受診する必要ないですから
うまくいってない人だけが来られてます。
だから私たちは「うまくいっているケースを知らない」んです。
うちの診療所がジオン注射をやらないワケは以前のブログでも書きました↓
私が注射療法をやらないワケ
ジオン注射は内痔核治療法なので
内痔核の症状で苦しんでいる人にはいいでしょう。
でも、その痛みが内痔核によるものでなければ
せっかく注射療法を受けたのに
ちっとも痛みは良くならない
ということになります。
内痔核は痛みを伴うことが少ないため
痛みの原因は内痔核でない場合が多いです。
裂肛（切れ痔）や痔瘻にはジオン注射は効きません。
注射しても治らなかった
というケースは
あなたが治したいと思ってる症状と
医者が治そうとしている病気が
一致してないことにより生じています。
切れ痔（裂肛）が痛いのに
内痔核の注射をしても
切れ痔の痛みは良くなりません。
考えれば簡単なことなのに
意思疎通がうまくいってないと治療のミスマッチが生じてしまうんですね。
だから
ちゃんと伝えましょう。
自分は何を治したいのか？
治したい症状は何なのか？
最終的にどうなればいいのか？
そして
ちゃんと聞きましょう。
先生が提案している治療によって自分の症状は無くなるのか？
治療によって何が得られるのか？
治療にはどんなリスクがあるのか？
日帰りで
手術よりもお手軽に
ササッと受けれるジオン注射
そういうイメージが先行してるようですが
重篤な副作用や合併症
二度と治せないような後遺症があることも忘れてはなりません。
ちゃんと調べれば情報を得ることが出来ます↓
ジオン注射の後障害
ジオン注射の副作用・後遺症
それを分かった上でちゃんと受けて下さいね。
安易に受けた治療は往々にして後悔を生みます。
大切なカラダのことです。
一生使う大切なオシリのことです。
今スグ急いで受けなくてもいい病気です。
痔は「病気」じゃなくて「オシリの故障」なので、慌てて注射療法や手術を決めなくても大丈夫です
それにね
痔になった原因である便通を直さなければ
何度ジオン注射を受けても
何度手術を受けても
また痔を繰り返します。
本当の根本治療は注射でも手術でもなく痔になった原因である便通を直すことなんです。
便通を直したら手術が必要なくなるかもしれません。
手術を受ける前に便通を直してみませんか？
診療所のセラピードッグ「ラブ」
左側がラブです
ラブが診察室に居る曜日は
決まっています
火・水・土は不在ですので
犬介在型診察希望の人は
それ以外の曜日で予約を取って下さいね
左側がラブです
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