今日は急に寒くなって、やっと冬を感じる季節になってきましたね。

今日は新宿で行われた日本レーザー医学会の総会に参加してきました。

今回は『日本レーザー医学会』『日本レーザー歯学会』『日本光線力学学会』『日本脳神経外科光線力学学会』の4つのレーザー学会が合同で行う学会だったのでとても力が入っていました。

近年、皮膚科領域のレーザーだと、2013年にピコレーザーが出てから広く普及した新しいレーザーというのは出ていないため話題が少なかったんですよね。

今回は新しいレーザーがありました。
アメリカの大手レーザーメーカー、CUTERA社が発表した1726nmの波長の半導体レーザーです。

1726nmの波長のレーザーって今までなかったんじゃないかなと思います。この波長の光は水よりも皮脂腺に吸収されやすい特徴をもった光のため、選択的に皮脂腺を破壊することでにきびの治療、予防が出来るんだそうです。

なるほど、これは面白そうなレーザーです。
今までのにきび治療のレーザーは黒や赤の色に反応させるレーザーでした。
炎症を起こしたにきびの赤や毛根の黒に反応させて熱をいれて殺菌や毛穴の熱収縮をさせていました。

選択的に皮脂腺の破壊が可能なレーザーとは画期的です。
これがどのくらいの効果があるかもう少し期待を持って見てみたいと思います。
当院のにきびのレーザー治療でも2ヶ月の治療で8-9割の患者さんで改善します。

にきび治療のみのレーザーがどこまで普及するかわたりませんが、重症にきびの患者さんにとって選択肢がまた増える可能性がありそうですね。