こんにちは

 

今回はときどき問い合わせのあるタトゥー(刺青)除去レーザーについてです。

 

日本ではそれほど需要のある領域ではないですが、タトゥー(刺青)除去を希望している患者さんにとっては重大な悩みとなることが多い分野となります。

 

タトゥー(刺青)除去の方法も標準化され、インターネットで検索するといろんなレーザークリニックで同じような文章がならんでいるため相談に来る患者さんもある程度の知識がある方が多いので、ここでは少し踏み込んで症例写真を見ながら説明していきます。

 

まず、タトゥー(刺青)除去の方法としては、外科手術で皮膚ごと切除する方法、レーザー治療でインクの色素を薄くしていく方法、レーザーで皮膚を削りやけど跡を作っていく方法などがありますが、ここではレーザー治療でインクの色素を薄くしていく方法について書いていこうと思います。

 

1つ目の症例写真です。

左から施術前、レーザー治療1回後、レーザー治療4回後です。

 

いかがでしょうか?

治療回数を重ねてどんどんタトゥー(刺青)が薄くなっていくのがわかると思います。今後も回数を重ねてさらに薄くしていくことも可能と予想されます。この症例はうまくいっていますが、みんなこのように薄くなっていくわけではありません。

 

次の症例を見ていきましょう。

 

2つ目の症例写真です。

左から治療前、レーザー治療1回目直後、レーザー治療4回後

 

いかがでしょうか?

レーザー治療を4回やってもけっこうタトゥー(刺青)の色素が残っている印象ですね。やはりカラフルなタトゥー(刺青)は治療が難渋することが多いです。レーザーは1種類の波長の光しか出しません。波長によって反応しやすい色が異なります。そのため、カラフルなタトゥー(刺青)の場合は複数の波長のレーザーを使用することになります。

また、レーザー治療1回目直後の写真をみてください。ところどころ出血しているのがわかります。タトゥー(刺青)除去のレーザー治療は相当な痛み、皮膚のダメージを伴うことも理解してください。(当院では注射の麻酔を使用してレーザー治療します。)

 

また次の症例を見てみましょう。

3つ目の症例写真です。

左から治療前、レーザー治療4回後の写真です。

 

いかがでしょうか?

1つ目の症例と同じ単色の紺色なのにあまりタトゥー(刺青)が薄くなっていない印象ですね。

これは、インクの違いやタトゥー(刺青)が深い層で着色しているためと考えられます。

 

以上3つの症例を見てみると、レーザーでタトゥー(刺青)除去をする際に治療効果を左右する要素として

タトゥー(刺青)の色、深さ、インクなどがあります。インクの種類や深さは一度レーザーをあててみないと反応がわからないことも多いため一度レーザーを当てたあとに治療方針を決定するのもよいでしょう。

 

さらに、レーザー治療器の違いも重要です。

現在タトゥー(刺青)除去レーザーの主流はQスイッチ(5-10ナノ秒ほどの光を発射できる)レーザーですが、Picoスイッチ(450-750ピコ秒ほどの光を発射できる)レーザーが発表されてからタトゥー(刺青)除去における有用性が認知されています。

 

以上を踏まえて各々にあった治療方法を見つけていくのがよいでしょう。