「小娘ごときにひるむな!!」




ダフネの波動のせいで列が乱れた海兵たちに、中佐が叱咤する。「どんな力があろうと、体は生身だ!!」




そう叫ぶやいなや、自身の銃をダフネに向ける。




だがダフネは怖気づくどころか、不敵な笑みを漂わせていた。




なめやがって・・・!!




引き金を引こうと指をかけた―――だが。




「な・・・!!」




引き金が、動かない。



それどころか、銃は中佐の手を離れ、宙に浮かびあがり撃鉄がひとりでに起こされた。




まさか・・・・






「そのまさかよ」



耳元で、囁かれた声。




中佐が振り返った瞬間、銃口が火を噴いた。



銃弾は中佐の眉間を貫き、地面に血と脳漿、砕け散った頭蓋骨をぶちまけた。




「なめてんのは、お前らのほうだよい」




にやりとマルコは笑った。




「今のあいつは、最強無敵だ」




ぐしゃっとダフネは中佐の頭を踏みつぶした。




「で」




ゆるり。




可憐に笑う。




「次は誰」