今日は美容外科クリニックにとって ちょっと大きなニュースがありましたね



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厚労省、美容クリニックの施術前後写真などのウェブサイト掲載を禁止へ

フジテレビ系(FNN) 1月16日(月)20時12分配信

美容クリニックのウェブサイトに掲載されている、いわゆる「ビフォーアフター」写真。厚生労働省は、こうした写真のほか、「芸能プロダクション提携クリニック」や「キャンペーン今だけ○○円」などといった表現を、ウェブサイト上に掲載することを禁止する方針を決めた。

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というニュースです

「ウェブサイト掲載を禁止」ということなので ホームページだけではなく

おそらく ブログに掲載も禁止なのでしょうね


2012年度中には禁止する方針 だそうです

もうすぐ ビフォーアフター写真は見られなくなりますね


でも 規制すれば すぐに抜け道を探す業者もいます


口コミサイトに やらせ書き込みをする業者が最近ニュースになっていましたが


またそんな業者が出てくるのでは と思います


いくらクリニックの写真掲載を規制しても 患者様がご自身でご自分のブログにビフォーアフター写真を掲載することは規制できないはずです


そこに目をつけて やらせブログを立ち上げる業者が 出てくるのでは と心配です


なかなか この患者様のブログというのは 影響力が大きいです



ちょっと自慢話っぽくて恐縮ですが


尖閣諸島沖の中国船の体当たり事件や東日本大震災以前は 中国からの患者様がとても多かったです


そのころ なぜだか 中国から僕を指名してご来院してくださる患者様があとを絶ちませんでした


ほとんどみなさんが 二重まぶたなど 目に関する治療依頼でした



「なんで 僕を指名していただけるのですか?」 と聞くと 「ヒガシセンセーはユウメイです」 と言われました


中国で有名になるようなことをした憶えはなかったのですが 悪い気はしませんでした


でも なぜ有名なのか わからないので 別の中国の患者様にもう一度聞きました


「なぜ 中国で僕は有名なのですか?」 と


そうすると このような内容でした


僕が 眼瞼下垂症手術をした中国人の患者様が 綺麗な二重まぶたになり とても満足してくれて ご自身のブログにビフォーアフター写真を掲載したそうです

それが中国で評判になっている ということでした


そして わざわざ僕を指名して 東京までご来院されるかたが続いたのです


しかし また別のかたから 「これが そのブログです」 といってプリントアウトされたビフォーアフター写真を頂きました


そこにプリントされていたウェブサイトにアクセスしてみましたが そこには僕の名前らしきものは 書いていなかったのですが・・・ (中国語のサイトなのでハッキリとはわかりませんでしたが・・・)


真相は ちょっと不明です・・・ 




長い前置きになりましたが そんなこんなで ビフォーアフター写真は もうすぐ無くなってしまいます という話でした




では 本題に入りましょう


ずいぶん以前の質問にお答えすることになり申し訳有りません


ご質問の文章は以下の通りです


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こちらは某整形クリニックでのQandAで見つけた文ですこちらになります
埋没法はまぶたの裏側に糸が出ることがあり眼球を傷つける、と聞いたことがあります。 本当ですか?という質問に対して、
理没法は本来まぶたの表側(皮膚側)にも裏側(結膜側)にも糸が出ない方法なのですが、術後の腫れを少なくするために、まぶたの裏側の瞼板(軟骨)に糸を通す方法(瞼板法)で行う病院があります。瞼板が糸の絞めつけを邪魔するため腫れは少ないのですが、糸が結膜の表面近くに残るため、糸が緩んだり切れたりすると稀ではありますが出ることがあります。
従って糸が完全にまぶたの中に入り込む(挙筋法)による埋没法がお勧めです。糸が出る心配は全く要りません。

とありますがこれはそのまま鵜呑みにしてもいい正しい情報と言えますか?因みに先生はどのような方法をとっていらっしゃいますか?


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やらせなしのガチ本音で答えましょう

この文章は80%ぐらいが正しいです


「理没法は本来まぶたの表側(皮膚側)にも裏側(結膜側)にも糸が出ない方法なのですが」


これは正しいです



「術後の腫れを少なくするために、まぶたの裏側の瞼板(軟骨)に糸を通す方法(瞼板法)で行う病院があります。」


これは ちょっと違います 「腫れを少なくするために」ではなく 「無理のない生理的な位置に固定すると 多くの場合 瞼板に固定することになってしまう」 ということです 「無理のない生理的な位置に固定する」ので結果論として腫れが少なくなるわけです  「瞼板法で行う病院がある」 と書いていますが 瞼板法が生理的に無理のない方法になるので瞼板法で行っている病院のほうがはるかに多いと思いますよ 挙筋法は少数派です


「糸が緩んだり切れたりすると稀ではありますが出ることがあります」 これは本当です

しかし 瞼板法に特有の合併症ではありません 挙筋法でも 瞼板上端固定法でも出ることはあります

つい先日も 他院で挙筋固定法の埋没二重を受けられた患者様が来院されましたが 瞼の裏から糸が7mm程度露出しており 糸を抜去いたしました

長年 美容外科をやっていると 挙筋固定法でも糸が露出している人は何度か見かけます

挙筋固定法では糸は出ない と言い切るドクターは ハッキリ言って 経験不足です


瞼板固定法や瞼板上端固定法や挙筋固定法など ありますが どんな方法でも 糸で固定するかぎり

糸が露出する可能性はゼロではない のです


コンタクトレンズ使用者であれば コンタクトレンズで常にこすれている瞼板に固定するよりは あまりこすれない 挙筋部に固定するほうが露出する確率は低いのではないか という意見もあるでしょう まあ それはあるでしょうね


しかしながら 確率論の問題ですね 起こる可能性が低いものを避けるために 不自然な方法をとるのはどうかと思いますね


僕には 「車にはねられるかもしれないから 自転車には乗らない」 と言っているのと 同じように聞こえます

それよりも 「自転車に乗るときは 車に十分注意しましょう」 だと思います


風邪薬を飲んで ショックを起こして死亡することも 非常に低い確率では有りますが 有り得ます

だから 風邪をひいても薬は飲まない というのは ちょっと極端ですよね


万が一 糸が露出した場合は 目にゴミが入ったような異物感を感じますから 「目に異常を感じた場合は 治療を受けたクリニックもしくは 眼科医に相談する」 というのが一番大事ですよ


糸を抜去すればいいのですから


「コンタクトレンズにキズや汚れがついていて 違和感を感じているのに そのまま使い続けると目にキズがつく

ひどい場合には失明する」 というのと同じですね


「埋没法を受けられた方は 目に異常を感じられたら 治療を受けたクリニックもしくは眼科医に相談する」

というのが一番大事です

これは 瞼板固定法・瞼板上端固定法・挙筋固定法のどの方法にも共通です



さて 最後の部分ですね


「因みに先生はどのような方法をとっていらっしゃいますか?」


患者様のご希望の二重幅によって 変わります


通常の二重幅の場合 (目安としては 目を閉じた状態で まつ毛から8mm程度まで) なら 瞼板固定法

幅広二重の場合 (目安としては 目を閉じた状態で まつ毛から9mm以上) なら 瞼板上端固定法 

といったところです (患者様の瞼板の大きさによっても変わります)


幅広二重でも 挙筋固定法を使うことは あまり有りません

眼瞼下垂を引き起こすこともあるためです


患者様がご希望される場合は 挙筋固定法を行うことも有りますが 好んで使うことはありません

挙筋固定法が 絶対に悪い方法である というわけでも有りませんが

あまりメリットがあるようには 思えませんね


では また    つづく