柴 那典、テレビは幻想世界 | 新時代思考記

新時代思考記

令和の時代も考え続けます!

柴 那典「平成のヒット曲」(2021年)という新書を読了した。タイトル通り、平成時代に売れて流行った曲やアーティストの紹介である。平成時代の変な明るさの中にあった音楽業界の様子までもが読み取れる内容で、非常に興味深かった。あのアーティスト、あの曲まで。美空ひばりの「あの川の流れのように」から始まり、B.B.クイーンズ「おどるポンポコリン」、安室奈美恵「CAN YOU CELEBRATE?」は余りにも有名で、宇多田ヒカル「FIRST LOVE」、SMAP「世界に一つだけの花」は非常に売れた。

曲の名前を読むだけで、その当時の感じが蘇り、懐かしい感じとなる。何か斬新なことを得られた本ではなかったが、楽しく読めた。音楽本もこれから沢山読みたい。

 

 

テレビをつけると、もうそこの画面には、まるで幻想世界そのものが映っている。

こんな怪しい世界の言っていることの誰が真に信じるのだろう。不思議とこのところ強く感じるのである。

 

これまでの平成時代は、この幻想世界が現実世界であった。

幻想とは飽くまで幻想なのだから、もういい加減、やめにしないか。本当に馬鹿馬鹿しい。

現実のことをやらないで、架空のことを見ても何にもならない。

 

テレビがもし今後も存続されるならば、変なフェイク・ニュース番組なんかよりも、日本映画やJ-POP音楽などの、良質の文化的な内容の方が、遥かに面白い。

これからは、そういう文化的教養が中心となる。嘘や出任せ、或いは馬鹿笑いばかりの下らない番組は酷く嫌われるので、終了となる。

新しい人の為になる番組は、完全に新しい製作者の下で、作られるべきではないか。

きっとその教養は、これからの日本にとって良い成果になるだろう。