それでも、泣きたい夜は、月を見上げれば良いだろうか。

それとも、流れるのを、ただ見ていよう。


それでも願い続ければ何が見えるだろうか。


きっと嘘だよね。きっと嘘だよ。


本当のことが見えず、嘘を憎しみ続け。

それでも、また、次に見えてくる本当がいやになる。


自分が分裂していく。


こんな夜は。


魔法や夢や、愛や恋は役立たず。

そんなことは前からわかっているけど。


やはり、願い続ける、けれど、


いつか。って「いつ」なの?


何も見えないとき。

目を瞑ってても良いだろうか。それとも見開くべきだろうか。


逃げることさえままならず。

いざ逃げれば、人は誰も惜しまず。

一人になれば、人恋しく。


この鏡の世界で、アンシンメトリーが欲しい。

何処にある。