組織の盛衰 | シリアルアントレプレナー 「3度目の起業」と「初めての子育て」

組織の盛衰

ALBERT上村 に頼まれて、彼のブログに「2度」に分けてコメントを書いた。

どうやら彼は、「代表者ブログ」を毎日更新するように会社の人達に尻を叩かれたのだろう(笑)。何処も同じである。

彼に書いて欲しいと頼まれたことは、インタースコープが、5人、10人、20人、50人、100人と組織が急拡大していく中で、僕が経験してきたことだ。

彼がこれから経営者として仕事をしていく中で、自分自身が経験した「ケース(題材)」として、整理しておきたいのだろう。少しでも僕のコメントが役に立てば嬉しい話しである。

そのコメントでも書いたが、僕は物事を「概念的(俯瞰的)」に捉える人であり、一部のことを除き「ディティール(細部)」には拘らない人なので、その過程の細かな出来事は覚えていないが、僕がインタースコープの6年間で学んだことは、組織と事業の発展には、「強い想い(理念)」とそれを具現化するための「科学的アプローチ(手法)」の両方が「絶対的条件」として必要であるということだ。

ドリームビジョンでは今、僕がインタースコープでの6年間から学んだ「教訓」に基づき、「明確な理念」とそれを具現化する「仕組みづくり」を一生懸命にやっている。

インタースコープの時と比較すると、立ち上げようとしている事業に関する「知見」にしても、調達可能な「資金」にしても、そして、スタート時点の人数も大きく劣っており、そのスピードは決して速くはないが、たった3人しかいない今しか出来ないことをやることが、規模が大きくなった時に「ブレない」組織を創ることに繋がると思っている。

僕は、物事を「概念的に整理すること」や「コンセプトワーク」には絶対的な自信があるが、それをどうやって具現化するかという「方法」になると、今も尚、得意ではない。

やはり、これも「必然」なのだと思うが、創業メンバーとして、ドリームビジョンという「荒野」を一緒に耕すことにコミットしてくれた安田くんという人物は、概念的思考能力は強いとは言えないが、僕が苦手な「量産化・再現性」を前提とした「業務フロー」や「オペレーションシステム」を考える能力とそれを実行する能力に長けており、お互いの長所と短所を理解して、困難に挫けずにやっていけば、必ず、上手くいくと思っている。

また、米国ネブラスカ州立大学を「休学」して、ドリームビジョンの創業に携わってくれている山田くんというインターンは、「概念的思考能力」と現実を踏まえた「業務設計能力」の両方の素地を兼ね備えており、僕と安田くんの両者の特性を理解した上で、的確なアドバイスをしてくれる。現在は少々独善的なところがあるのが気になるが、この先、社会に出て揉まれていけば、人間的幅が広がり、それらは解消されるだろうから、10年後、どこで何をしているかが楽しみな人材である。

インタースコープは現在、約100人。ドリームビジョンは、3人。

規模が成長のバロメーターではないが、自分自身の過去を超えるには、まだまだ時間がかかりそうである。

「柔軟」且つ「強い」組織を創りたい。